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2024/4/10:フリーペーパーvol.97発刊!

取り残される孤児たち。今はなき米露間の国際養子縁組制度が育んだ可能性をもう1度。

国際養子縁組という言葉を聞いたことはありますか?日本に住んでいればあまり聞かない言葉でが、国際養子縁組とは文字通り国境を越えた養子縁組の制度や仕組みのことです。リオデジャネイロパラリンピックで金メダルを4つ、銀メダルを2つ獲得したタティアナ・マクファデンさんも国際養子縁組によりロシアからアメリカに移ったその一人です。

タティアナさんは元はロシアに住んでいましたが、アメリカ人女性のデボラ・マクファデンさんと出会い、6歳で養子としてアメリカに移りました。

国境を越えた養子がなければ、今のタティアナさんはありませんでした。しかし、国際養子縁組を巡る背景は混迷を極めているのが実情です。今やロシアでは米国による人権批判への対抗策として、自国の子どもと米国民との養子縁組を禁じているのです。

国際養子縁組を禁じたことからロシアでは受け入れ先を失った孤児が溢れ社会問題となっています。そのような状況に面し、米国に頼らず孤児を自国で育てるべきだとの意見もありますが、解決しがたい多くの問題を抱えています。

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画像引用:ロケットニュース24

ロシアではソ連崩壊後の格差の拡大などで、子どもを放置する親が多います。65万人いる孤児のうち84%が親から見放された社会的孤児であるとされ、さらに病気や障害を抱えた孤児を尊重しない風潮も残されています。

この国際養子縁組を禁じた政策に反対するロシアの方々もいます。

ロシアに限らず育児放棄は日本でももちろんあります。わが子がすくすくと成長していく姿を見ることは、親にとってはこの上ない喜びではありますが、子育ては楽しいことより煩わしい事の方がはるかに多いのが現実です。

アメリカでは障害や病気など関わらず、過去20年間に約6万人のロシアの子どもを養子にしてきました。この2つの国があったからこそ前述したタティアナ・マクファデンさんのような世界的なスーパーアスリートが誕生したことも事実です。

大国間の様々な問題の前に、目の前にいる孤児たちと、今までの制度の中で輝いたタティアナ・マクファデンさんのような事例に目を向けて欲しいものです。以前のように、国境を越えて2つの国が孤児のために手を携える日がくることを願います。

孤児院から養父母の家へ 子ども達の表情の変化をとらえた写真集 / ネットの声「子どもに必要なのは “普通” の家庭だ」

via:ロケットニュース24

http://jp.rbth.com/articles/2012/12/21/40567

via:ロシアNOW

http://www.afpbb.com/articles/-/3010053?page=2

via:AFPP

 

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