Being Funny in a Foreign Language(外国語での言葉遊び)
彼らの最新作、「Being Funny in a Foreign Language」は10月14日、リリースされました。邦題は「外国語での言葉遊び」。彼らにとって5枚目のアルバムです。イギリス、マンチェスターで現在活動中。これまでの5枚、すべてのアルバムが全英アルバム・チャートにて1位を獲得しています。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの彼ら。以前の記事で少しThe 1975について触れたのですが、あまりにもニューアルバムが良いので、また書きたいと思います。
The 1975について
読み方は「ザ・ナインティーンセヴンティファイヴ」です。メンバーは…
マシュー・ヒーリー(ボーカル/ギター)1989年4月8日生まれ(33歳)
アダム・ハン(ギター)1988年6月20日生まれ(34歳)
ロス・マクドナルド(ベース)1989年6月6日生まれ(33歳)
ジョージ・ダニエル(ドラムス)1990年3月23日生まれ(32歳)
の4人です。2002年結成、2013年に1stアルバム「The 1975」にてデビューしました。2ndアルバム「I Like It When You Sleep, for You Are So Beautiful yet So Unaware of It」の大ヒット、3rdアルバム「A Brief Inquiry into Online Relationships」の批評家からの絶賛、4thアルバム「Notes on a Conditional Form」でも素晴らしい音楽を多くの人々へ届けました。
「Being Funny in a Foreign Language」のカッコ良さ
このアルバムからは4曲のリードシングルがリリースされました。まずは「Part of the Band」。
この曲からはアルバムの方向性を感じる事が出来ました。サビの研ぎ澄まされた、無用な音を排除したかの様な、率直で素直なサウンド。初めて聴いた時、「うわっ、すごい!」と思いました。このようなアプローチが出来るバンドなのだと、改めて驚嘆しました。
2曲目は「Happiness」。
この曲はまさにキラーチューン。何度聴いても飽きない、魅力的な楽曲です。今年のサマーソニックでのライブ映像を観ましたが、この曲はまあ盛り上がっていましたね。サックスも取り入れていて、その演奏も素晴らしいです。
3曲目は「I’m In Love With You」。
キラキラしたギターロックですね。「Happiness」同様、こちらも気持ちが上がる楽曲となっております。一度聴いただけで口ずさめる、サビのポップさ。流石です。この楽曲のようなキャッチーな曲を創るのは彼らの十八番ですし、強みでもあります。
4曲目は「All I Need To Hear」。
しっとりとしたバラードナンバー。彼らはとにかく楽器の使い方が素晴らしいと思います。必要な音のみ使用する、余計な音は入れない。先輩バンドのレディオヘッドの影響かもしれないです。そんな気がします。
この4曲がリードシングルですから、アルバムも期待していました。そしていざアルバムを聴けば、やはり傑作でした。11曲という彼らにしてはコンパクトな内容。何度もリピートしてしまう43分というアルバムの短さは僕の好みです。それでいて同時に、大作にも引けを取らない充実したソングライティングは健在で、今のこの時代に必要なアルバムだと思います。心のよりどころになりうるアルバムだと思います。
嬉しいことにYouTubeにてオフィシャルがライブ映像を公開してくれています。
バンドのカッコ良さが非常に際立っている映像だと思います。特にボーカルのマシュー・ヒーリーの色気はヤバいです。誰が見てもかっこいいですし、フロントマンとしても堂々としていて信頼できるロック・ミュージシャンです。
いかがだったでしょうか
The 1975のカッコ良さがもっともっと広がって欲しいと思います。こんなに素晴らしいバンド、聴かないのはもったいないです。今回のアルバムはマシュー・ヒーリーのボーカルもこれまでよりも、より優しく、ソウルフルで最高なのですが、アダム・ハンのギターの音も最高だと思います。僕自身、ギターを弾くので自然とギターに耳が行くのですが、このアダムのギターはある種の最高峰にあると思います。みずみずしく、親密な音だと思います。このアルバムからThe 1975を聴き始めても全然良いのかなと思います。最高の時間をアルバムと過ごして下さい。それでは読んでいただきありがとうございました!(10月31日時点)