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コーチとの出会いが仲間たちの人生を変えた実話物語

これぞ映画の魅力

人にはそれぞれ好きな映画、印象に残っている映画があるはずだ。その映画を見ると、当時のことを思い出して懐かしい気持ちになったり、大きくなり違った視点から見て気づくことがあったりする。

私は、作品によって当時の自分の心情や状況を思い出して、懐かしさに浸ったのち、自分が成長したことを実感して、あの頃の自分に思いを馳せることがある。

今回は、スポーツを通じて仲間の大切さやチームプレーの難しさに気づき、1人のコーチとの出会いによって生き方を変えるきっかけを見つけた高校生たちの実話物語『コーチ・カーター』を紹介しよう。

不良高校生たちの未来は

『コーチ・カーター』の舞台は、不良がたくさんいるリッチモンド高校。バスケ部のOBでオールアメリカに選ばれるほど有名な選手だった、ケン・カーターがコーチとして呼ばれた。

リッチモンド高校を無事に卒業する生徒は50%、大学進学する生徒はごくわずか。さらに、リッチモンド高校のあるコントラコスタ郡では黒人男性の3割が刑務所に行き、刑務所に入る割合が大学進学率の80倍という状況。カーターは、生徒達に「バスケットだけじゃなく、学業でも結果を出せ」と契約を結ばせた。

やんちゃな生徒達は反発していた。でも、バスケットの方は、カーターのきつい練習のおかげで、チームは強くなり勝つようになった。その後、勝ち続けていた子どもたちは、調子に乗っていた。一方で、勉強の成績は上がっていなかった。このことを知ったカーターは、勉強に専念させるため体育館を閉鎖した。すると、親や世間から批判が殺到し報道沙汰になり、その結果、体育館の閉鎖は解除された。

体育館の閉鎖が解除されたのだが、子どもたちは練習はせず勉強をしていた。それからは、成績も上がり閉鎖の間、試合に出ていなかったが勝ち進んで行き、州大会の出場権を獲得した。相手は、州屈指の強豪・聖フランシス高校。勝利の行方は、どうなるか。

一生懸命な姿に

『コーチ・カーター』で最も印象に残っている場面は、やんちゃな子供たちが改心して、勉強の成績もしっかり上げて試合に勝ち続け、州大会への出場権を獲得したところだ。

今までは、勉強はろくにせず試合にも勝てない弱小チームだった。そんな彼らが、カーターと出会い、共に日々を過ごしていくうちに、勉強に向き合う姿勢が変わり、バスケットボールにも真剣に取り組むようになった。すると、徐々に力をつけていき弱小チームだったことを忘れるぐらい、試合にも勝ち続けられるようになった。

また、チームをとりまく周りの環境も変わっていった。これまで、やんちゃな子どもたちのいるチームは負けてばかりで、応援する人はほとんどいなかった。

しかし、徐々に力をつけ勝ち進んでいくうちに多くの人々が彼らの存在を認め、応援してくれるようになった。周りの人々は、誰かが目標や夢に向かって必死に頑張ってる姿を見ると、応援したくなるものだ。

最後、チームと応援する人々が一致団結して州大会の試合に挑んでいくシーンは、鳥肌が立った。多くの人々が応援してくれるから、どんなに強い相手でも恐れずに全力で立ち向かえるように背中を押してくれる最大の味方がいる安心感は、チームにとって大きな励みになる。

そんな、やんちゃだった子どもたちが一生懸命頑張っている姿に感銘を受け、自分も目標に向かって一生懸命頑張ろうと決めた。

転機のきっかけはそれぞれ

スポーツを通じて、努力を続けていく大切さや仲間との協力の難しさを身をもって経験していき、チームとして人間としても成長していく子どもたちに心惹かれ、とても感動した。

また、人はひとりではなくたくさんの仲間や人々に支えられて生きていることにも作品を観ていく中で改めて気付かされた。

人生は、いろんな出来事がきっかけとなって生き方や考え方が変わっていくものだ。それが、ある人との出会いによって人生を大きく変えるきっかけになることもある。

この物語では、1人のコーチとの出会いによって、多くの子どもたちが明るい未来に向かって進んでいこうと決めた。まさに、人生のターニングポイントになっている。何が人生のターニングポイントになるかは誰にもわからない。

もし、映画『コーチ・カーター』を観て、何かに気づき、今より少しでも前を向けたり、頑張れたり、何かに挑戦してみようと思えたら、この映画を紹介した私も嬉しい。

感動の実話を描いた最高の作品、映画『コーチ・カーター』をぜひ一度、鑑賞してみてはいかがだろうか。

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