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多様性が普通です。ドラマ「恋です!」にキュンです!

違うからいい。そう思わせてくれるドラマ

例えば、思うことがあります。
いま見えている景色、色、香り、温度。
周りも自分と同じように見え、感じているのでしょうか。
実はまったく異なっていたら、違って感じていたら…。
それをどう伝えたらいいのでしょう。

「恋です!」ってなんです?

いま話題のドラマ、「恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜」!
弱視で盲学校に通う勝ち気な女子高生 ユキコと、クロヒョウのモリと恐れられ顔に傷があるヤンキー 森生とのラブコメディです。
不器用でまっすぐな森生とツンデレ気味なユキコちゃんのやり取りにキュンキュンしながら、特別支援学校の生活や家族問題、障害者あるあるを自然に、丁寧に伝えてくれる内容に毎週思いきり笑い、涙しながら観ています。
森生、なんてかわいいんだ…!!

原作はうおやまさんによるマンガで、ネット上で発表し単行本も発売されています。

うおやまさん自身も集団になじむことが苦手で、世間の「普通」からはみ出してきた人生だったといいます。
また、父親が視覚障害者で見えない世界が当たり前だったこと。
弱視のことをもっと広めたいとマンガを描き始めたそうです。
マンガは音訳・点字・音声ガイド付きがあり、ドラマも副音声で楽しむことが可能です。

「普通」ってなんです?

そして、このドラマの素敵な部分は周りとの違いに悩み、理想や現実と葛藤し、「普通」とは何か?ともがくこと、それは障害があろうがなかろうが誰もが感じていることだと伝えてくれているところです。
特に印象的なシーンがありました。
ユキコが常に持ち歩いている白杖、その白杖を森生のことが好きな女の子は「障害者だから気にかけてもらえる!優しくしてもらえる!そんなのずるい!」と取り上げようとしたのです。
ユキコは喫茶店にその子を連れていき、「熱いコーヒーを手で受け止めて飲んでみて?」と掴んだ手のひらにコーヒーをこぼそうとします。
「そんなのムリに決まってる!」と言う女の子に、わたしもそうだよ。とユキコは話すのです。
女の子にとって白杖は障害そのものを表し、特別視してもらえる羨ましいアイテム。
ユキコにとっては外に出るための必須アイテムで、便利だから使っているだけの当たり前のもの。それ以上でも以下でもないのです。

わたし自身、生まれつきの障害で車いすを使用して生活しています。
車いすはどんなものかと説明するとき、これまでメガネに例えることが多く、健常者でも生活を補佐するものを使っているよ、と話していました。
それは、どちらかというとマイナスをゼロやプラスにさせるもの、という伝え方でした。(語弊があるかもしれませんが。)
ユキコちゃんが誰もが使うカップに例え、白杖はゼロをプラスにするものだと感じるようなポジティブに伝えたことで、わたし自身も無意識に障害に偏見を持っていた、と目から鱗が落ちたのです。(ポロリ)
初めて車いすに乗ったとき、これで自分が行きたい方向に進める!と、とても感激したことも思い出しました。

白杖とともに歩むユキコちゃんのこれから、必見です!

ドラマは第2章に突入し、ますます目が離せません!
7話の「森生の顔が見てみたい。顔のどこにホクロがあるか知りたい」と伝えるユキコちゃんの願いをできる限り叶えた森生とお父さんの思いにも涙しました。
ユキコと森生、お姉ちゃん、お父さん、森生の宿敵でもある獅子王の思い…。
一緒に思いを共有しながら、みんなの幸せを願わずにいられないのです。

以前、ひふみよタイムズでも原作が紹介されていました。
こちらの記事も合わせて、ぜひ!ドラマやマンガを楽しんでみてください。

涙なんて、もう要らない。求む!「当たり前」な障害者像

アイキャッチ画像はドラマから、自分の思いを重ねて形にしてみました。

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