2016年4月1日に「障害者差別解消法」が施行されましたが、世の中にはどのような合理的配慮(ごうりてきはいりょ)が飛び交い、障がいのある人々は日々、どのような合理的配慮と向き合っているのでしょうか?
そんな日常に潜む合理的配慮【GO!HI!(ゴーハイ!)】を紹介するこのコーナーは、当事者が身の回りで起こったさまざまな出来事の中から「それって合理的!」あるいは「それは合理的じゃないよね!」と感じたエピソードをピックアップ。イラストレーターの「*マリコ*」「えりこ」、ライターで1児の母の「かおり」でつくる「トリプル☆リー」が制作しています。
※当コンテンツは南日本新聞で2017年10月から掲載開始。今回は2021年10月6日(水)に掲載された紙面オリジナルコンテンツ【GO!HI!ゴーハイ的合理的配慮な日常】のバックナンバーとしてお届けします。
Illustration by えりこ
みんなでボールを追いかけた熱き青春!
東京五輪・パラリンピックが開催され、私たちもスポーツに燃えた日を思い出し、懐かしくなりました。特別支援学校でハンドサッカーをした思い出があるのです。
最初は身体をうまく動かせないため、嫌々でした。
それでもポジションを話し合い、座位が保てない人は寝転がってゴールを守る、力の強い人はシュートすると役割分担。ルールも得意なことを生かせるように、ボールが当たると危険だから即パス、床に座れない人は車いすのままボールを運んでいいと変更し、得意なことを生かせるようにしたのです。
試合をするうちに熱くなり、勝つと楽しさ倍増。最後は夢中でプレーしていました。柔軟なルール変更の中に合理的配慮があった、と今でも思います。
車いすユーザーも少しの工夫でスポーツを楽しめるので、挑戦あるのみです!