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「応援してくれる人たちに夢や感動を与えたい」パラ陸上・佐藤友祈選手

東京パラリンピックが8月24日から開催

今年の夏、東京パラリンピックが開催。期間は、2021年8月24日(火)から2021年9月4日(日)の13日間。

競技種目数は22競技539種目。

・5人制サッカー

・シッティングバレーボール

・車いすバスケットボール

・陸上競技

・水泳

・自転車競技

その他

そこで今回は、2021年2月中旬に、パラ陸上競技選手である佐藤友祈選手のプロ転向に関する報道関係者への記者会見が行われたので、佐藤友祈選手のパラに対する思いなどをレポートしていきたいと思います。

Profile:佐藤友祈(さとうともき)1989年9月8日生まれ。静岡県枝市出身。岡山県在住。障害クラス:T52

(T:トラック 5:障害の種類 2:0〜9までの障害の程度)

佐藤選手の戦歴について

2020年:第31回日本パラ陸上選手権大会 400m / 1500m 優勝

2019年:世界パラ陸上選手権大会400m / 1500m優勝

Canberra Inteanational Trac Meet 800m / 5000m世界新記録・日本新記録更新

2018年:インドネシア2018アジアパラ競技大会400m / 800m 優勝

関東パラ陸上選手権大会400m / 1500m優勝世界記録更新

2017年:世界パラ陸上競技選手権大会(ロンドン)400m / 1500m 優勝

2016年:リオ2016パラリンピック競技大会 400m / 1500m 銀メダル

4種目で世界記録を保持している。

佐藤選手のプロ転向への経緯

昨年の12月に所属先が株式会社モリサワに決定。

株式会社モリサワとは

 

世界に先駆け「写真植字機」を発明以来、一貫して「文字の未来」をみつめて研究・開発を続けるフォントメーカー。「文字を通じて社会に貢献する」を社是のもと、フォントの開発・提供を通じてより豊かなコミュニケーションの実現を支援するとともに、より多くの方に読みやすい「ユニバーサルデザインフォント」の開発も行っている。また、障がい者スポーツの支援にも取り組んでおり、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会オフィシャルパートナー、日本車いすバスケットボール連盟オフィシャルサポーターとして活動を推進している。

昨年12月に所属先が決まる前、SNSでパラ担当者から佐藤選手の元へダイレクトメッセージが来た。そこで話が一気に進み、プロ転向へと決まった。

今まで会社員として働いていた佐藤選手。2018年7月に行われた陸上競技大会、400m、1500mで世界記録を叩き出す。「パラの陸上競技は、あまり話題にもなっていないのが現状で、周りにもあまり認知されていないので、多くの人に応援してもらいたいと思った」世界記録を叩き出したことをきっかけにプロを目指すことを志した。

昨年のコロナウイルスの流行で2020年に開催予定だった東京オリンピック・パラリンピックの開催が延期になった。しかし佐藤選手は、このコロナ禍でスポーツに可能性を感じ、プロ転向を決意。プロ転向の際、「Prier ONE」という名前を元ジャニーズグループSMAPのメンバーに命名してもらった。

佐藤選手へ熱いメッセージを送った、パラ担当者である白石さんもこの日の記者会見に出席。

「しがないフォントメーカではあるが、世界で挑戦し、世界進出の夢を伊藤選手と叶えていきたい」と話す。佐藤選手の座右の銘「夢は叶えるもの」その言葉と佐藤選手の「夢は叶える」という思いは通じ合っている。

フォントメーカ・モリカワはユニバーサルデザインも手掛けており、多様なコミュニケーション、文字スポーツで社会に貢献できたらと考えている。

今の目標である金メダルを獲得したい

現在、岡山県を拠点に合宿練習している佐藤選手。
約1ヵ月間岡山県で個人合宿が行われており、、東京での練習は約1〜2週間の期間で行っている。
主に、チームコーチ1〜2人とトレーナー2〜3人おり、4〜5人体制で合宿を行っている。

2016年に行われたリオパラリンピックでは銀メダルを獲得。金メダルには惜しくも届かなかったが、東京パラリンピックでは、世界記録を更新し金メダルを獲得したいと話す。

パラリンピック陸上競技の400m予選は2021年8月27日(金)、1500m予選は8月28日(土)、決勝戦は8月29日(日)。

最後に、「障がい者だからできないことがあるではなく、障がい者でもできることがあると考えることで、障がいを持った人の夢や目標を拾いに行きたい」と話す佐藤選手。佐藤選手の言葉に私は胸を打たれ、ネガティブに考えるのではなく、障がいを持っていてもポジティブに考える思考力を持つことはとても大事なことだと思った。

現状、パランピア選手は世界でもまだまだ少ない。こんな時期だからこそ感動や夢を与えることを諦めなくていいんだと、この記事を読んでいる皆さんに佐藤友祈選手の姿を見て勇気づけられたらと思う。

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