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2024/4/10:フリーペーパーvol.97発刊!

レーザー投影のメガネ型ARで角膜異常の重い障害に希望の光!

半導体レーザーを手がける川崎市にあるQDレーザは、来年にもメガネ型の装置で視覚障害者の視力を補助する臨床試験(治験)をドイツで始めるとの発表がありました。

小型カメラで撮影した映像をレーザー光で目の網膜に直接投影し、角膜などに異常のある重い障害でも、網膜に問題がなければ映像が見えるという驚きの視力補助具です。

このQDレーザという会社に関し、ホリエモンこと堀江貴文さんも世界を変える商品を出すベンチャー企業として、昨年から期待を寄せています。

僕が最近よく話すのが、「QDレーザ」という会社についてです。さらにものすごくもうかりそうなアプリケーションも考えられている。スマートグラスです。メガネにレーザー光源をつけて、特殊な方法で制御すると、角膜異常の弱視の人でも視力をある程度回復し、社会生活ができるようになる装置が作れるのです。これはものすごいビッグマーケットです。数兆円市場が見込める。

 角膜

画像引用:株式会社 三和化学研究所

人間がものを見るとき、光が角膜や水晶体を通って網膜で焦点を結び、像を認識している。角膜や水晶体などに問題があると網膜に焦点が合わない。開発した装置はレーザー光が網膜に直接像を描くため、極度の近眼や角膜に障害がある人でも使える。レーザー光は微弱なため、安全性に問題はないという。

 治験はドイツのエッセン大学病院などで実施する。角膜が白く濁るなどの症状があり、矯正視力が0.3以下などの条件を満たす患者20~30人が対象になる予定だ。10月ごろから手続きを始める。視力を補助する医療機器として、欧州での認証取得を目指す。

 国内の臨床研究では、白内障患者などの視力が0.4~0.7相当になったという。今後、国内での治験を目指して医薬品医療機器総合機構(PMDA)と交渉する。

角膜へ映像を送るというテクノロジーの進化にも驚きですが、「角膜の病気」にはどのようなものがあるのか気になったので調べてみました。

細菌性角膜感染症…角膜や結膜の表面にはブドウ球菌など何種類もの細菌が存在しています。上皮のバリア機能が壊れたときにそれらが入り込み、角膜内で増殖していきます。眼球内に膿が溜まったり、虹彩に炎症が起きることもあります。

角膜真菌症…真菌とはいわゆるカビのことです。感染の頻度は低いですが、ステロイド薬を使用していたり、手術後などで免疫力が落ちた状態では、感染しやすくなります。

アメーバ角膜炎…頻度はまれですが、感染すると治療に大変時間がかかります。ソフトコンタクトレンズの手入れが不十分だったり、湖や川で泳いだりすることで感染します。最近、増加傾向がみられます。

角膜ヘルペス…上皮のバリアを破って侵入してくるほかの感染症と異なり、ヘルペスウイルスには成人の9割以上がすでに感染していて、からだのなかにもっています。このウイルスはふだんはおとなしくしていますが、疲れや精神的ストレスなどをきっかけに神経を伝わって角膜に現れ、活動し始めます。抗ウイルス薬によって比較的短期間で治ります。

水疱性角膜症…眼の手術やケガ、感染症などによって角膜内皮細胞が減少しポンプ機能が低下することから、実質に水が溜まり角膜がむくむ病気です。視力低下や霧視がおもな症状で、痛みを伴うこともあります。内皮細胞は再生しないので、症状次第で角膜移植を行い治療します。

角膜変性症…角膜内に本来は存在しない成分が沈着して不透明になったり、形状が変化することを角膜変性症といいます。多くは遺伝的なものですが、腎臓の病気など、ほかの病気の影響で起きる場合もあります。

翼状片…結膜が増殖して、角膜を覆うように伸びてくるものです。ふつうは鼻側から三角形の翼のような形で侵入してきます。強い太陽光線に長くあたる人に起きやすいといわれています。

湖や川で泳いで感染するアメーバ角膜炎などは、身近に起こりそうで怖いですね。ちなみに小学校の頃にプール終わりにU字の洗眼器で目を洗ったのを覚えているのですが、あれは実は不要だという論文も発表されていたりします。

この「網膜走査型レーザアイウェア」が普及すると、視覚障害をお持ちの方の生活は劇的に変わるはずです。医療用機器としてはもちろん、もっと身近に普及する日が近いのかもしれません!

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO06862270U6A900C1TJM000/

via:日本経済新聞

http://www.asahi.com/special/natsuno/horie-1.html

via:朝日新聞デジタル

via:目と健康シリーズ 角膜の病気

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