みなさんは普段「バランス」を意識して生活していますか?私がバランスと聞いて思いつくのはこれくらいです。
- ワークバランス
- ライフバランス
- マネーバランス
- 食事バランス
- ホルモンバランス
バランスを直訳すると「つりあい・均衡」という意味ですが、他にも「平静」「安静」「安定」なども意味するそうです。元はラテン語の「bilanc」という単語が語源になっており、これは「二つのお皿」「天秤」を意味する言葉なのだとか。
調べていると、ワークバランスとライフバランスを合わせた「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」なるものがあるみたいです。
ワーク・ライフ・バランスとは
「仕事と生活の調和」と訳され、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」ことを指す。
2007年12月18日に政府、地方公共団体、経済界、労働界の合意により、「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」が策定された。
画像引用:愛知県
仕事と生活(プライベート)の上手な調和のために、現在は様々な取り組みが進められているといいます。その取り組みの中から私が印象に残ったものをいくつか紹介します。
1. 労働時間に関するもの
- 4・5・6時間の3パターンから選択できる「育児短時間勤務制度」の導入。
- 配偶者の出産時にも利用できる「出産特別休暇」の設定。
- 勤務地域や仕事の幅を選択可
2. 休暇に関するもの
- 有給休暇2日間とプラス1日の特別休暇(有給)で3日間の連休を取得できる「ショートバケーション休暇」を新設。土・日をはさんでの取得も可能で、最大5連休にすることも。
- 国からの証明があれば認定される、「ボランティア休暇制度」(無給)も用意。
- 勤務年数に応じたリフレッシュ休暇制度
- 土日を利用した最大9連休「連続休暇取得制度」
3. 子育て・介護支援に関するもの
- 事業所内に託児所を設ける。
- 子供の成長に合わせ、勤務時間を30分単位で選択できる 「トランスファーパート制度」
この「ワーク・ライフ・バランス」については、様々な意見も飛び交っています。海外ではすでに「ワークライフバランス」はもう古い!家庭の事情をどんどん職場に持ち込むべきだ、という考えの会社もあるのだそうです。
柔軟な職場環境を作り出すには、制度を用意するだけでは不充分だ。理想の働きかたとは、限られた人だけが利用できる“特権”ではなく、“当たり前のもの”として認識されなければならない。
一定の定められた時間帯の中で、始業・終業の時刻を決定することができる「フレックスタイム制」は、日本でもかなり浸透してきていますね。
「日本語にはワークライフバランスがなく過労死がある」 海外には異質に映る日本の残業文化 https://t.co/QTzAlRnqCP
— grape (@grapeejp) September 26, 2016
ワークライフバランスとは、
男は仕事、
女は子育てという
固定的価値観を、
柔軟・流動的にするもの。したがって、
男を解放し、女を受け入れる『企業』の理解は当然として、
男の受け入れ先である『地域』も努力が必要。まずは、
地域コミュの『情報発信』から。— 吉井 英二(公務員試験講師) (@eiji_yoshii) September 25, 2016
『ワークライフバランスは時間じゃない。仕事も家庭も大事に思う心だ。』ベルギー出身女性より
— 外国人名言集@GLOBALPOWER (@_GLOBALPOWER) September 25, 2016
今人気のNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」では、主人公の常子が「在宅勤務」を採用したという先日の放送回が高視聴率を獲得するなど、新しい勤務の形にも注目が集まっています。
常子は、社員を集めて、社内の制度を変えることを話し始めた。 あなたの暮らしの読者には主婦が多い。家で家事に専念する人もいれば働きながらの主婦もいる。10人居れば10人の暮らしがある。そうした人の役に立つための雑誌を創るために「あなたの暮らし」出版も、時代に合わせて変わり続ける必要がある。
新しい勤務の形として「在宅勤務を始める」というものだった。
あ、ここでもワークライフバランスというか在宅勤務なのか。取材に出向かなくても投書を募集して声を集めればよいと。と #とと姉ちゃん
— ヒノッチ (@hinocchi) September 26, 2016
#とと姉ちゃん 社員のワークライフバランスを懸念して考えるのは、結婚を諦めた鬼社長と、自分の健康を顧みない鬼編集長。社会においてその存在が替がきかないというのは、名誉以上に呪いみたいものだと思うんですよ。
— かな ドラマ鑑賞アカ (@kanadorama) September 23, 2016
在宅ワークをこの時代に認めるのはすごいね。社畜が当たり前みたいな時代だったよね。すごい面白い試み。 #とと姉ちゃん
— 竹元勇子(教授) (@yutakemoto) September 26, 2016
常子自身が言うとおり、在宅勤務がすべてを解決するわけじゃない。でも何か始めないと変わらない。ヒロインが魔法のような策で皆を救うのではなく、「それぞれの暮らしを大切に」という目的のためできることを考えてやってみて試行錯誤しながら進んでいく。現実的なプロセスを描くのね #とと姉ちゃん
— エミ-emitemit (@emitemit) September 26, 2016
この「とと姉ちゃん」に関しても意見は様々。しかし、勤務時間や就業場所、仕事の幅を自由に選択できる自由な働き方がもっと広まり、仕事と生活の「バランス」を上手にとることができれば、過労死やうつ病などの発症率も格段に減少するのではないでしょうか。
ワーク・ライフ・バランスを意識した働き方がもっと広まるといいですね。
via:愛知県
via:日刊スポーツ
via:COURRIER JAPAN
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