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2020/11/10:フリーペーパーvol.56発刊!

アンテナがかわいそう 使わないなら撤去、使うなら整備を

放送局屋上で放置された短波アンテナ

うちの近所にあるテレビ局。屋上の道路に面した角に、アンテナのみエレベーターで上げ下げするタイプの10m級タワーがあります。私が、こちらに引っ越してきて1年半になりますが、一度もタワートップにアンテナが上がっているのを見たことがないので、「最低2年はタワーボトムで放置されていたのではないか」と思います。

アンテナは無線局のシンボル

テレビ塔や大小のパラボラアンテナがテレビ局のシンボルであるのと同じで、アマチュア局のアンテナも無線局のシンボルです。万一、テレビの送信アンテナが何らかの理由で傾いたり、パラボラがあさっての方を向いてしまうと、送受信が不安定になったり送信不能に陥ります。局中ひっくり返したような大騒ぎになって修理するでしょう。

放送業務に関係ないアマチュア無線のアンテナは、傾こうががひっくり返ろうが、あるいはエレメントが折れたり脱落したりしても関係ないのかな。だからいつまでも放置されているのかもしれません。

壊れたアンテナは危険で見苦しい

写真のようにエレメントが大きく傾き、片方が屋上の床に接地している(であろう)、かつエレメントの重量が接地点にかかっている場合は、早急にタワーから下ろし、エレメントをブームに固定しているUボルトとネジ山、ナットを検査して、異常があれば最低Uボルトの交換、最悪当該エレメントまたはアンテナの全交換が必要になります。

放送局に壊れたアンテナがあるだけで見苦しいですし、落下の危険性もあります。また、タワーボトムにアンテナが放置され、無線局が免許切れの状態だと、アンテナがあるだけで電波法(法78条)にも違反しますから、アマチュア局を運用しないなら、アンテナを撤去するなど早急に適切な対策が必要です。放送局には電波法のエキスパートが必ずいるのですから。

オペレータ不在?

放送局には規模、出力に応じて送信担当の陸上無線技術士が最低3名、移動中継車に1級陸上特殊無線技士が台数分、いつでも出動できるようにそれぞれ3名います。この内、最高峰の1・2級級陸上無線技術士には4級アマチュア無線技士の操作範囲がおまけで付いてきますが、移動中継車の1陸特には、そういう特典がありません。

各社24時間放送が当たり前になって陸技3名でシフトを回すのが困難になっていますから、陸技は5人はいるはずです。私が見たところ、あのサイズのアンテナを10Wとか50Wでドライブするのはもったいない(アンテナに供給された時点で大半の電磁波が熱に変わってしまう)。

やはり2アマか2通士以上のライセンスホルダーが欲しいところですが、アンテナを直してパワーアップしても帰宅時間を割いてまでアマ局を運用しようという物好きや暇人は今どきいないということでしょうか。それならアンテナがどうなっているかなんて気にする人はいないでしょう。

使わないのなら使わせて

使わないなら一般に開放して欲しいと思います。あのまま朽ち果てて行かせせるのは実にもったいない。アマチュアは業者に頼らず、何でも自分でやっちゃいますから、HFアンテナのエレメントが倒れていようが、そのエレメントがひん曲がって使い物にならなくなっていようが、そのくらいはなんとかします。

使おうにも使えない

アンテナを修理しても使えない状態が写真でもわかります。問題のHFアンテナのすぐ上に業務用と見られるアンテナがタワーに3本固定されています。これではアンテナの上げ下げができません。少なくともこの3本をよそ(テレビ塔の脚とか)に移して、アンテナを自由に上げ下げできる環境を作るのが最優先です。これでエレベータのウインチの調子やワイヤーの状態がわかります。

次にアンテナの状態確認。エレメントが折れているのか、ただ曲がっているのか、折れていたらどう補修するのかを考えます。これらをすべてクリアして、ようやく試験電波の発射にこぎつけます。一度ダメージを受けたり長期間放置されたアンテナは精密検査とリペアが必要で、それを済まさないと使おうにも使えない危険物になってしまいます。

そもそもあんなでかいアンテナが必要か

放送局にアマチュア無線の設備がいるかどうかの議論は別にして、その気になれば南極とも交信できる大アンテナが必要かどうかが問題です。放送局は地方局でも有名人が来ることがあり、ガードが固い。局舎開放日でもない限り、団体予約した見学者以外の一般人が立ち入る事はできません。都会のキー局ならまだしも、局舎開放なんてことはまずありません。ましてや、アマチュア無線の公開運用なんかはインターネット全盛時代の現在、激減していると言ってもいいでしょう。じゃ、なんであんな巨大なアンテナが必要なんでしょう?

大災害が起きて、携帯電話や専用線(ホットライン)、衛星回線も含めて各局(特にキー局)との連絡がとれなくなったときにはアマチュア無線は唯一の連絡回線になると思いますが、地元の被災情報を集めるのであれば、V,UHFの直接交信で十分です。もっとも通信断絶で使えない携帯は持って出ても、無線機を持ち出すことを忘れない人がどれだけいるか? ですが。

どっちにしても、今の時代、目的を絞らないと巨大アンテナは必要ないというのが結論でしょう。壊れたアンテナがあると無線局、特に放送局の即応体制も問われますからね。

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