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2024/9/10:フリーペーパーvol.102発刊!

もしものときは必ず訪れる!災害に備えて準備しよう

自然災害が多くなっている昨今、緊急時の備えはできていますか?

ここ数年、大雨の続くことが多くなっています。

地震、桜島噴火などの自然災害も心配ですが、大規模停電、断水、交通機関のストップなどの人災もいつ起こるか判りません。

避難方法や避難時の持ち物、大切な人との連絡方法、また自分の身に何が起きているのかが冷静に判らなくなるのが大災害です。

日頃の備えは不安を和らげてくれる大きな要素です。ぜひすぐに自宅内を見回して落ちて割れそうなものや、出入り口をふさぐ可能性が高いものを安全な設置方法になおし、備蓄、連絡手段、情報を得る方法を準備しておきましょう。

東日本大震災での教訓

私は関東で暮らしていたので、鹿児島よりも地震の頻度が多かったと思います。

都庁の14階で震度4を経験したときには、建物が折れるのではないかと思うような大きな揺れでした。高い建物は揺れるように建てられていることは知っていましたが、その程度は想像よりも大きなものでした。

なかでも2011年3月11日に発生した東日本大震災では、東京も大変な状況でした。

私が居たのは品川区の病院で、震度5強でした。新しくて大きな病院だったので、丈夫で安全な建物だとは思いましたが、初めて経験する大きさと長さの揺れでした。

地震後すぐに携帯電話が繋がらなくなり、公衆電話から家族へ電話をしました。30分位経つと公衆電話が無料になり、通話後に10円玉が戻ってくるようになりました。(震災当時の状況なので、現在はタイミング等変更がされている可能性があります)

携帯電話も使用可能な状態が安定するまでには、しばらく時間がかかりました。

公衆電話の場所をチェックしておくことも、大切だと思いました。

震度5で都内は大混乱

電車はすぐに止まりました。ときどき徐行運転しているのが見えましたが、乗客を降ろすためだったのかもしれません。道路は高速道路は通行止め、バスの乗り継ぎで自宅の方向へ戻る方法もありましたが、道路が大渋滞で何時間閉じ込められるかわからないこと、途中で大きな余震が来たら…と思うと下手に移動しないほうが良いと感じる状況でした。

テレビのニュースは、すぐに情報が来ないようでした。「安全な場所へ避難」と、「山手線は止まっています」といった程度の情報が、何時間も流れ続けるだけでした。

何時間も経ってくると、道路の冠水や建物の崩壊、火災、断水、停電、交通情報、次々と大きな被害があがってきました。もちろん一番被害の大きな地域の報道も入るまでに時間がかかりました。

「状況の把握ができないこと&余震」が大きな不安要素

私は自宅のアパートがどうなっているのかも心配でしたが、何が起きているのかが分からずに現状の把握ができないこと、大きな地震のあとには更に大きな余震が来るかもしれないという恐怖心、この2つが想像をしたこともない感覚でした。

その日に自宅へ戻ることは諦めるしかなく、病院の椅子で毛布をかりて一晩座って過ごしました。翌日に疲れ切った状態で長時間のバス移動をし、乗り継ぎで何時間も待たされ、5時間以上かけて帰りました。それでも私は近い方でした。

自宅にいる場合でも外出中でも、最低限の備えをしていれば、気持ちも多少落ち着いて対応できます。できる限り冷静に対処するには、日頃からの備えが大切だと痛感しました。

在庫をまわすローリングストックで備蓄を

最近の傾向として「備蓄=普段使うもので備える」、という流れがあります。

これは災害時専用の食品よりも、普段から好きで食べるものを購入したほうが食品ロスが少なくて済むことに繋がります。美味しい缶詰やレトルト食品を多めに買って、期限が切れないように使用しながら在庫をまわす(ローリングストック)ことで可能になります。

また生活に必要な備蓄品を、普段の生活や旅行時に使いながら買い替えることで、新しい状態で維持することができます。

家族や来客時に鍋をするときにも使用できるカセットコンロと専用ガスを常備しておくと、温かい食べ物が食べられます。災害時には温かいものを飲食できることが、とても大きな幸せに感じます。近くには水が貯められるタンクを置いています。

日頃の生活用品を災害時にも使用しよう

たとえば懐中電灯を好きなデザインのものにして常に枕元に置き、時々乾電池を交換しておく。それだけでも停電時に手探りですぐに明かりがつけられます。

外履き用の靴やジムで使うスニーカーを寝る場所の近くに置けば、それを履いて安全に動けます。

普段持ち歩くバックやバッグインバッグなどに大切なものまとめて置くと、そこに大切なものがまとまっているのですぐに持ち出せて安心です。

情報を得るための小型のラジオ、携帯電話の充電ができるもの、普段飲んでいる薬、小型懐中電灯なども普段から持ち歩いていると安心です。

避難道具は常にカスタマイズを

使い捨てのマスク・トイレ・下着、水、薬、キャンプで使っていた食器・コンロ・椅子、避難所の場所取り用にレジャーシート、油性マジックとノート、ガムテープ、軍手、チョコレートや簡単に食べられる食品、バイク用に使っていたカッパなど。私はこれらを100均の大きめのカゴに入れて置いています。以前はリュックに入れていたのですが、期限の管理が上手くできず、いまはカゴに入れてベッド脇のタンスに置いています。ペットボトルのフタにマジックで期限を書き、食品にはマジックで期限に丸をつけています。毎回どこに使用期限があるのかを探すのが手間でしたが、これですぐにチェックが終わるようになりました。

マスクは品薄の際に備蓄しているものがあったので助かりました。最近少し手に入りやすくなったので、またマスクと除菌ティッシュを追加しておきました。

日々使用する薬も診察の都度変更が多いので、カゴに並べて入っていると入れ替えや管理がしやすいです。

いざとなったらこれらと普段使うバッグを、そばに置いている大きめの旅行バッグに入れればすぐに逃げられます。数秒の手間で移せると思います。

せっかく用意した避難用リュックに、期限が切れた水、パッケージが黒く汚れた劣化したものを入れっぱなしで放置していませんか?すぐに見直してみましょう。

災害時に備えて連絡方法を確保しておこう

災害時に大切な人と連絡が取れないというのは、とても心配になります。自分の安否を伝えられなくなることも避けたいです。電話が繋がらない状況が続いたり、携帯電話の充電がなくなることでとてもイライラします。

「今、どこにいてどういう状態なのか」。お互いにわかるように準備しておきましょう。

日頃から家族や職場への連絡方法や対策を確認して、練習しておくと安心です。

『災害時 緊急連絡カード』を作成して持ち歩こう

携帯電話に登録している大切な連絡先を「災害時 緊急連絡カード」へメモして自宅用に一つ置いておくと、携帯電話を落とした場合にも役立ちます。家族全員が持ち歩くようにしていれば、少しの手間で大きな安心となります。『災害時 緊急連絡カード』で検索すると様々なテンプレート、PDFがあります。

ここでは鹿児島市で用意されている『災害時 緊急連絡カード』をご紹介します。

https://www.city.kagoshima.lg.jp/kikikanri/kurashi/bosai/bosai/jijo/memo.html

家族や職場への連絡方法、簡単なルールを話し合っておこう

家族や職場への連絡方法についても確認しておきましょう。連絡が取れないという状況は、本当にイライラして不安になるものです。簡単なルールを話し合っておくだけで予防できます。

総務省が『伝言災害ダイヤル(171・web171)』について詳しく紹介しています。

https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/net_anzen/hijyo/dengon.html

携帯電話で連絡がつかなくても、お互いに安否確認や伝言を聞くことで状況が確認できます。

Twitter(ツイッター)を利用する

災害時に携帯電話もメールも繋がらない場合に、Twitterは使用ができるという話をよく耳にします。首相官邸や自治体のアカウントもフォローしておくことで、情報収集も可能になります。

普段Twitterを使用しない人も、災害時に家族や親しい人の間で使用するためのアカウントを作っておくことができます。それぞれがアカウントを作り、フォローし合う方法が一般的です。

この方法だと普段はTwitterを使いたくない場合でも情報が入ってしまうので、それが面倒な方は緊急時の掲示板として、一つのアカウントを家族で共有し、それぞれが書き込むことで安否確認ができます。この場合は設定で「ツイートを非公開にする」にチェックをつけておくと、家族以外に見られることがなくなります。

災害はいつおこるか予測がつきません

災害は忘れた頃にやってくる、といいますが、なんとなく普段から気になってモヤモヤしている備えはクリアにして、その時には冷静な行動が取れるよう、日頃からしっかり備えておきましょう。

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