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2020/06/10:フリーペーパーvol.51発刊!

航海実習、種子島まで往復6時間の弾丸航海

16年ぶりの舵取り

船の学科講習が終わったあと、10年以上無免許状態だった人で希望者には10時間以内の航海実習がありました。受けなくても免許はもらえるのですが、受けても損はないので乗ってみることにしました。

用意された船は90ft級のカツオ一本釣り漁船を近代化改修した練習船でした。

驚きのスピードと燃費の悪さ

全員が理着岸の練習を済ませたあと、いよいよ出港です。目的地は種子島。片道2時間30分。ジェットフォイルのトッピーやロケットじゃあるまいし、そんな短時間で着けるもんかとみんなでたかを括っていたのですが、いやいやそんなもんじゃない。機関半速でも速い速い。指宿沖で浮上滑走中のトッピーを追い抜いてしまいました。

佐多岬を左に見て大隅海峡に入ると機関全速。まあ揺れるとかなんとかじゃなく、水の壁に突っ込んで行くような感じで、何かにつかまっていないと、ふっ飛ばされるんじゃないかと思う状態になりました。シケの予報は出ていなかったので、それくらいの波は普通なんでしょうね。小型船舶は学生時代に神戸の海員学校で取ったのですが(地元にもあったのですが、大学が大阪だったので)、今回の航海は全速で鳴門海峡に突入したのより激しかったですね。

燃料を出港前に2000リットル積んで行ったのですが、種子島港に入ったときには半分消費していました。なんという燃費の悪さ!残りで帰られないこともなかったと思いましたが、途中でガス欠になったら厄介なので、実習生会議で「もう1000リットル積んで行こう」と決まり、給油と昼食。「重油の匂いの中でメシ食うのって何年ぶりだろ」などと笑い合う余裕も出てきて、全員で帰路の航路設定。最短だと途中にサンゴ礁があるので、往路をトレースして帰ることにしました。

大型海棲生物に遭遇

13時30分に種子島を出港。帰りはレーダーと電子海図、GPSプロッタを合成したハイブリッド航法システムの係をしました。大隅海峡を抜けて佐多岬を右舷前方に見て、そろそろ機関半速でいいかなと思いながら、指導員兼船長に現在位置の報告をして、再びレーダーに向かったとき、300メートルほど先に周りの波とは明らかに異質な波紋を見つけました。

とっさに「エンジンストップ!リバースいっぱい!」と叫び、船長に「漂流物を発見しました」と報告。船の行き足が止まったのは目標から50メートルくらい。「クジラだね」双眼鏡をのぞきながら船長が言いました。もし衝突したら船もタダではすまないし、ニュースや新聞で全国的に恥をさらすことになります。肉眼で発見できず、のほほんとレーダー画面ばかり見ていたら、誰も気付かず大事故になっていたでしょう。クジラ類は水族館でイルカを見るくらいで、それより大型のものは見たことがなくて大迫力に圧倒されました。

これから船を操縦することって…

喜入の石油備蓄基地に差し掛かったところで舵取りを交代。職業選択の幅は広がりましたが、もうこれからはレンタルボートで釣りに出かけるくらいかな?職業船員で乗り込むことはないでしょう。そう思いながら舵取りをしていました。

前を走っていたトッピーが入港のために減速したので、右側を抜くために進路を少し変更したら船長から「前進全速、面舵いっぱい、進路3-6-0」と指示がありました。船尾や海図室で休憩していた研修生が全員呼ばれ、「スラロームの練習ができないので、今から同じことをしてもらいますから、見ていてください」。面舵を切ったまま原進路360度、北に船首を戻し次の人に交代。次々に操船を終えて桜島桟橋横の岸壁に接岸しました。ここで免許証を一人ずつ渡され、晴れて船長として認められました。

これで釣り道具買ってきて、休日には沖に出て日がな一日釣り三昧というのもいいな(また金のかかることを…)。

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