”砂漠の天使”の赤ちゃん、元気にすくすく成長中
日本国内では初めてとなる”スナネコの赤ちゃん”が栃木県那須町の那須どうぶつ王国で誕生しました。新型コロナ禍で社会活動や日常生活に緊張が続いていますが、そんな状況を和ませてくれそうなニュースです。
砂漠の天使・スナネコ
スナネコは、アフリカの砂漠地帯などに生息する世界最小級の野生のネコです。成体でも体長40〜60センチ、体重2〜2.5キロほどと、まるで子猫のような大きさ。砂漠に溶け込むような毛色で、その愛くるしい姿から「砂漠の天使」と呼ばれています。夏や冬のような寒暖差の激しい時期には、自分で掘った巣穴の中にこもる習性があります。特徴的な大きな耳は、砂漠で獲物を探すために発達したと考えられています。
かわいい外見をしていますが、本来野生ネコのため気性が荒く、時折威嚇するなど獰猛な一面もあります。
国内初のスナネコの赤ちゃん
那須どうぶつ王国では、去年10月から国内初となるスナネコのつがいの飼育を始めていましたが、4月27日に「シャリフ(オス)」と「ジャミール(メス)」の間に待望のメスの赤ちゃん1匹が誕生しました。
生まれた直後に衰弱状態となったため人工保育に切り替えられましたが、飼育員がミルクを与えるなど懸命に世話を続けた結果、5月18日時点で約20センチにまで成長し、体重も約4倍の242グラムになり順調に育っているそうです。
那須どうぶつ王国は、現在新型コロナウイルスの影響で臨時休業中ですが、23日から営業を再開しました。6月上旬ごろから公式チャンネルで赤ちゃんの様子を配信し、同月下旬の一般公開を目指しているそうです。
新型コロナ禍のストレスが軽くなるような、心が和むニュースでした。