鹿児島市は全国屈指の温泉天国
温泉郷といえば、小さな湯治宿が並ぶ山の中の鄙(ひな)びた温泉街や巨大温泉ホテルが建ち並ぶ別府や熱海を思い起こす方が多いかもしれません。一見、温泉とは無関係と思われがちな鹿児島市沿岸部も、実はちょっと市電で移動したり裏通りを歩けば、日帰り温泉を見つけることができます。ディープな鹿児島探検にもいいのではないでしょうか?
日帰り温泉の楽しみ
ここで日帰り温泉とは、入浴料金が高いホテルをのぞく、500円以下ワンコインで入れる銭湯をいいます。鹿児島市の銭湯はすべて自家源泉の天然温泉です。水温調整のために多くは加水または加温していますが、加水しても温泉成分たっぷりで、お肌しっとりすべすべになります。
脱衣所から出なければ、ちょっとエアコンや扇風機にあたって汗を飛ばして、また浸かりに入ることもできますから、地元の常連さんと仲良くなってその土地ならではの情報を仕入れるのもいいかと思います。
市電でGO!
早速お風呂セットを持って市電に乗りましょう。石鹸やシャンプーを用意していないお風呂屋さんも多いので、石鹸、タオル、シャンプーは忘れずに。
かごっま温泉
今回は、ホテルが多い天文館電停を中心に南北に動きます。まずは水族館口行きの電車に乗って市役所前で降ります。そこから鹿児島駅(鹿児島中央駅じゃないですよ)方向にある「桟橋通り」交差点を右折、電停から徒歩約5分で「かごっま温泉」に到着します。
泉質は鹿児島市沿岸部の温泉に共通の弱アルカリ性塩化物泉で、「美人の湯」と呼ばれる、ぬるつる湯です。シャンプー、リンス、ボデイソープは備え付け有。付帯施設として、ダンスホールとコインランドリー、ウイークリーマンションがあります。
住所 | 鹿児島市易居町3-28 |
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料金 | 420円 |
営業時間 | 08:00〜24:00 |
定休日 | 毎月15日 |
泉質 | 弱アルカリ性塩化物泉 |
漢方薬湯 春日温泉
さ、さくさく行きますよ。次は鹿児島市でも最もディープでカオスな下荒田地区です。電車は天文館から1番線谷山行きに乗ります。天文館から約10分の「二中(にちゅう)通」電停で降ります。
鹿児島銀行とスーパータイヨーの間の路地を入り、約3分歩くと急に道幅が広くなり右手にランドマークの下荒田1郵便局があります。ここを左に入ると春日温泉に到着します。郵便局を探さなくても電柱に案内看板がついていますからすぐわかります。シャンプー等ありませんのでお忘れなく。
住所 | 鹿児島市下荒田1丁目28-1 |
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料金 | 420円 |
営業時間 | 06:00〜23:00 |
定休日 | 毎月26日 |
泉質 | 漢方含有塩化物重曹泉 |
温泉錦湯
住所 | 鹿児島市下荒田3丁目3-3-17 |
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料金 | 420円(1日入浴あり1000円) |
営業時間 | 05:00〜翌02:00 |
定休日 | 第2、第4水曜日 |
泉質 | 弱アルカリ性塩化物泉 |
竹迫温泉 鹿児島市最古の銭湯
創業120年余りを誇る鹿児島市最古の温泉です。錦湯を出て左に向かうと八幡小学校に突き当たります。ここを左折して小学校の外壁沿いに進んでいき、八幡小児童クラブの看板があったら。そこから2番めの路地を左に入ります。
ここが竹迫温泉。以前は水色の外壁に内装も青系でそれなりの情緒がある銭湯でしたが、建て替えによって立派な温泉センターにリニューアルされています。
住所 | 鹿児島市下荒田3丁目22-10 |
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料金 | 420円 |
営業時間 | 05:30〜23:30 |
定休日 | 第3木曜日 |
泉質 | 弱アルカリ性塩化物泉 |
郡元温泉 交通至便、下車1分
今回最後は、市電下車徒歩1分の郡元温泉。涙橋電停から徒歩1分のお風呂です。交通至便のため平日昼間でも大人気です。入口にはスロープもあり、障害者や高齢者にもやさしいつくりになっています。
住所 | 鹿児島市郡元町3-1 |
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料金 | 420円 |
営業時間 | 08:30〜22:30 |
定休日 | 第2・第3木曜 |
泉質 | 弱アルカリ性塩化物泉 |
終わりに
くれぐれも湯当たりしないように、無理をしないでちょっとでも体の異変を感じたら直ちに入浴を中止してくださいね。
今回のように市電を何回も乗り継ぐ場合は市営バス、電車が何度でも乗り放題になる1日乗車券(大人600円、こども300円)が便利です。
市営バス・電車専用ですが、桜島フェリー(片道200円)が160円になる往復乗船券がついているので桜島の温泉もお得に回れます。購入は信号待ちなどで止まっているときに乗務員からどうぞ。