大人の発達障害、大人のADHDなど、何かと「大人の○○○○」がクローズアップされています。「大人社会=仕事」というイメージを持つ方がほとんどかもしれませんが、そんな仕事・職場・就活に大変苦労しているのが発達障害を抱える人たち。
発達障害をもつ方たちは、パソコンやプログラミングと「相性がいい」という言葉も耳にします。これは、パターン化された作業が得意であったり、コミュニケーションが苦手であるが故に囁かれていることなのかもしれません。
しかし今夏、大人の発達障害者へのプログラミング・デザイン教育に特化した就労以降支援施設とオンラインスクール「GIFTED ACADEMY」が東京渋谷に開校しました。
GIFTED ACADEMYは、就業を目指す発達障害者各自の強みや関心に合わせ、VRコンテンツ制作者を目指す3Dモデリング講座などの4コースを提供する施設です。
学習形式として、生徒の自学自習を中心にカリキュラムを設定し、講師陣がメンター※としてサポートする形を取っています。発達障害※特有の体調やメンタルに関するケアにも対応した環境を提供しているとのこと。
初年度となる2016年は生徒が5人集まっており、今後は生徒数を伸ばしつつ、オンライン講座の拡充を図っていく予定。1年後には生徒数1000人を目指すとのことです。
画像引用:gifted academy
GIFTED AGENT株式会社の代表取締役 河崎純真氏自身も発達障害を抱えており、「偏りを活かせる社会を創る。」をモットーに、たくさんの発達障がい者の方がイキイキと働くことができる社会になること目指して活動しています。
発達障害を抱える方たちのスキルアップや就労にどのような影響をもたらすのでしょうか。
河崎純真氏は事業にかける思いや目標をこう述べています。
私たちは、障がいをマイナスのものと捉えていなくて、むしろスキルだと思うんです。
たとえば、自閉症のこだわりを持ちやすいという特徴は、プログラミングの速度を1秒でも早くすることに使われれば非常に良いこだわりになります。
ADHD※の人は、衝動性が強く、集中力が全くない瞬間があったりするんですけど、「あ、そうだ明日海外いこう」みたいな、普通の人が躊躇するようなことをすぐ準備して行動できちゃう。
LD※という学習障がいのタイプの人は、読む、書く、聴くみたいな、一般的な、基本的な認識能力や表現が弱いとされている。その代わりに、図解で表現したりすることが強い。デザインなどで活躍の場がありそうですよね。
苦手な部分を普通にするのではなくで、得意な部分を強くして、認めてもらえる場所を探すのが私たちの使命だと思っています。その結果、発達障がいを抱えている人たちが、ちゃんと自分の一番得意で、一番やりたいことで働いて、お金になって、社会に還元できる世界を作っていきたいと考えています。
画像引用:gifted academy
GIFTED ACADEMYは国の認可を受けた、指定就労移行支援施設です。
指定就労移行支援施設は就労に困難がある方を対象に就労の訓練と企業への職業斡旋を行う福祉施設です。
GIFTED ACADEMYは発達障害者を対象にプログラミング、デザインに特化した独自のカリキュラムと就労機会を提供する日本初の就労移行支援施設です。
発達障害に特化した就労支援とのことで、無理に苦手なことを克服しようとせず、偏りを活かした教育方針のもとプログラミングやデザイン、VR、データサイエンスなどの先端テクノロジーにも対応しているとのこと。
特性を活かし、「3D/VRデザイン講座」「3Dプログラミング講座」「Web/Appデザイン講座」「データサイエンス講座」のカリキュラムから選ぶことができるようです。
「障害者による障害者のための取り組み」どんどん広がっていくといいですね。
http://getnews.jp/archives/1518918
via:ガジェット通信
http://giftedagent.com
via:GIFTED AGENT
http://careerhack.en-japan.com/report/detail/479
via:CAREER HACK
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