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2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

映画「聲の形」から繋がる、普遍的なコミュニケーションの形。

漫画、聲の形(こえのかたち)は、女性漫画家である大今良時(おおいま よしとき)の手塚治虫文化賞受賞作。2016年9月17日に、全国でアニメーション映画版が公開されたばかり。高校生の石田将也が、小学生の頃にわかり合えず傷つけてしまった聴覚障害を持つ西宮硝子と再会し、交流を経て変化していくという物語だ。

原作の漫画は「このマンガがすごい!2015」オトコ編・マンガ賞「コミックナタリー大賞 2014」でもそれぞれ1位を獲得し、さらに第19回手塚治虫文化賞では新生賞を受賞した大人気の作品だ。単行本は全7巻が刊行されている。

そんな「聲の形」がついに映画化ということで今注目を集めている。

小学6年生の石田将也(CV:松岡茉優)は、先天性の聴覚障害を抱えた転校生・西宮硝子(CV:早見沙織)に対し、好奇心から執拗に絡み続ける。度を越したやり取りの結果、周囲から孤立して行ってしまう将也。やがて硝子は転校。二人は離れ離れになってしまう。

5年後、高校生になった将也(CV:入野自由)は、誰とも打ち解けない人間になっていた。そんな矢先、将也は硝子と再会。彼女に思いを告げ、あらためて二人は友達になろうと約束する。それをきっかけに二人は、距離を置いていた元同級生たちとも関係をやり直すために動きはじめるのだが・・・。

あらすじにあるように、ヒロインである西宮硝子は先天性の聴覚障害を抱えているが、フォーカスされるのは聴覚障害だけではなく「コミュニケーションの重要性」も本作のテーマとなっているようだ。

製作は「京アニ」の通称で親しまれる京都アニメーション。監督を務めるのは『けいおん!』などを手掛けた山田尚子監督である。

画像引用:BLOGOS
(C)大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会

日常の中にある当たり前な出来事を、見事に考えさせられる"シーン"として展開させてみせる。人の顔の上に×印が付くことで、相手と理解し合えない様子を描く場面は特に秀逸。

聴覚障害を持つ方に対する配慮の無さを訴えるというわけではなく、人間誰しも持っている心の鋭利な部分やその奥にある温かさも描かれている。シンプルに人と人としてのつながりと純粋な想いは、誰が見ても主人公石田将也とシンクロするのではないだろうか。

聲の形の世界観を丁寧に描き、観る人の心にその「シーン」を刻みつけるのであろう。

果たして、人と人とのコミュニケーションとはいかに難しく、どれだけ様々な要素によって成り立っているのか。本作の中で語られるその「クエスチョン」は、誰しもが抱くものである。特に思春期にあたる若者たちは、その渦中にあり、常に試行錯誤しながら生きているはずだ。

多感な時期にあたる高校生たちは、些細な言葉や行動で簡単に傷つき、喜び、人を裏切り、信じ、心を開く。傍から見れば何でもないことが、人と人との繋がりにとって重要な要素となっていく様子はアニメとは思えないほどにリアルだ。

健常でありながらも孤立してしまった主人公と、聴覚障害を抱えながらも必死に生きるヒロイン。そして、そんな2人を囲む周囲の人々。
人とコミュニケーションを取るということは、人生の中で欠けてはならない要素である。
このストーリーの中で描かれる青春群像劇はフィクションではあるが、人の日常に転がるテーマを拾ったものであるのではないだろうか。

そんな「人と人の繋がり」を鮮やかに描く「聲の形」から目が離せない。

http://blogos.com/article/190101/

via:BLOGOS

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