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手荷物検査がもっとラクになる「樹脂製車いす」。一方、電動車椅子は乗車拒否?

先日、ニュースで話題になった樹脂製の義足。3Dプリンターで製作するとコスト7割ダウン、空港の手荷物検査でピッピッと鳴らなくてすむなど利点がある。この利点の多い樹脂でできた車椅子も登場していた。

画像引用:毎日新聞

ANAは樹脂製の車椅子を4月から羽田空港に導入。車椅子メーカーの松永製作者と3年かけて共同開発したそうだ。

空港では飛行機搭乗前に、テロ防止など目的で必ず金属探知機ゲートを通ることになっている。ベルトの金具やポケットの電子機器など「ピー」と反応した経験のある方も多いだろう。しかし、車椅子で搭乗する乗客は、車椅子が金属探知機に反応してしまうため、車椅子でない人に比べ念入りなボディーチェックが必要になり時間もかかる。さらに電動車椅子の場合はバッテリーやモーターなどのチェックでさらに時間が必要なのだそうだ。

松永製作所は「金属探知機が何に反応するのか確認することに苦労した」という。空港で使う車椅子は、機内にも入れるように大きい車輪の脱着ができなければならないなど、通常の車椅子にはない機能も必要となる。金属を使わずに日本工業規格(JIS)をクリアする強度と安全性、空港で必要な機能を両立することに苦心した。

金属探知機で反応せず、機内にもそのまま入れるので、出発空港から到着空港まで同じ車椅子で、移動がラクに

ANAでは、1日約200人が車椅子を利用する羽田空港の国内線で64台を導入した。今後2、3年かけて全国にある約500台の車椅子を樹脂製に置き換える予定だ。松永製作所は、「ANAが加盟している航空連合のスターアライアンス加盟社にも使ってもらうことで世界に羽ばたいてくれたら」と期待を寄せている。

ちなみに先日、マレーシアの格安航空会社(LCC)が電動車椅子は「重すぎる」と預かりと搭乗を拒否されたというニュースがあった。兵庫県に住む脳性まひで足が不自由なこの男性は、大阪市内で会見し、同社に対し謝罪や対応の改善を求めた。

このように、当たり前に空港内での搭乗を行っている方も多い中、車椅子の方の旅にはまだまだ不便が多いようだ。近い将来、全ての車椅子の移動や搭乗、セキュリティ体制が万全に整うことを願う。

http://mainichi.jp/articles/20160514/k00/00e/020/251000c

via:毎日新聞

http://www.sankei.com/west/news/161125/wst1611250085-n1.html

via:産経west

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