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パラリンピック選手に課せられる経済的な負担と障害者アスリートの未来

パラリンピックで活躍する選手が、練習に打ち込める環境は重要だ。しかし、経済的な理由で練習の質を下げざるを得ないアスリートは少なくない。

スポーツにはお金がかかる。パラリンピックに出場するようなトップアスリートでも、その費用の一部または大半を個人負担しなければならない。その内訳を見てみよう。

「選手が1年間に、競技のために個人負担する費用」で最も多かったのは「100~150万円未満」で全体の21.6%を占めた。以下「50~100万円未満」(20.7%)、「50万円未満」(18.0%)、「150万円~200万円」(13.5%)、「250万円以上」(12.6%)となった。

また、冬季五輪に参加する選手の負担割合が夏季より高いことが明らかになっている。

夏季(リオデジャネイロ)と冬季(ソチ)を比べると、冬季の選手では「250万円以上」が35.7%にも及び、夏季の選手よりも個人負担額が多いという傾向が明らかになった。
全選手平均自己負担額は147万円(推計値)。また、夏季と冬季の平均額では、冬季が249.3万円に対し、夏季が131.7万円と、120万円近い差が出た

費用の内訳は夏季、冬季ともに遠征費(国際大会参加)が最も高く、ともに総費用の4割を超える。続いて、道具購入費、治療費などが挙げられる。競技用の道具には、費用がかさむものも多い。車椅子、義足など、競技用のものとなればなおさらだ。

しかし、せっかくの可能性を経済的な理由で潰してしまってはならない。障害者の社会進出を進めるなら、選手の個人負担を軽くするために援助するべきだ。

パラリンピック選手の3割が「企業との契約なし」との調査結果にもあるよう、健常者でもマイナーなスポーツは自己負担額が大きい場合も多いという。

やはり、オリンピックに比べ圧倒的な違いは「一般の関心」。パラリンピック選手は、オリンピック選手との違いについてこう答えているのだ。

2020年、東京でオリンピック・パラリンピックが開催される。選手がどのような環境で日々努力を重ねているのか、世界に対して明らかになる。

障害者アスリートを応援したい。

http://news.mynavi.jp/news/2016/08/26/047/

via:マイナビニュース

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