200もの面白さを持つグリム童話の紹介
皆さんには、毎日が平凡な日々で退屈であったり、心の苦痛で面白みを求めてしまうことはありませんか?
面白いことを見つけるためにいろいろ探し回ってもなかなか見つからず、気がつくとギャンブルや高価なサービスなど大量のお金を使わないと楽しめない方々が年々、増加していっています。
王の子ふたり
安価かつ200もの楽しい作品を持つグリム童話の一部である「王の子ふたり」を簡易にご紹介したいと思います。
城に連れ込まれた王子
昔、ある城に「16歳になると牡鹿から殺される」と予言を受けた幼い王子がおりました。
王子が16歳になったある日、王子は猟師たちを連れて森へ行きましたが迷子になってしました。王子はそこで牡鹿と出会い、追っているうちに森から出ると、何と牡鹿の代わりに背の高い大きな王さまが立っていたのです。
王さまは王子を自分の城へと連れて行き、「夜の9時から朝の3時までの間、長女である私の娘の王女を見張ってほしい。もし守ることができたら長女をお前にやろう。一時間毎にお前を呼ぶから、返事をしないとお前の命はないぞ!」と言い渡したのです。
夜の9時になり、王子は見張りのために長女と寝室へ入りました。長女は、部屋にある聖クリストフォロス像に「お父様が呼んだら王子の代わりに返事してください」と祈り、2人は眠りについたのです。
翌朝、王様から「よくやった!今度は次女を見張ってほしい。もし返事がなければお前の命はないぞ!」と、また言いつけられたのでした。次女も同様に像に頼み、次の朝も末女の警護を頼まれ、末女も同じことをしたのです。
王女の助け
次の朝、王様から「お前はよくやったがまだ娘はやれん!夜の6時までに向こうに見える山に生えたいばらをすべて刈り取り、そこに頑丈で大きな城を建てるんだ。もちろん、家具や調度品も入れてだ。6時を過ぎたら命はないそ!」と言われ、ガラスの斧と錐を渡されたのでした。
王子はすぐさま山へと行き、イバラを刈りましたが斧と錐はすぐに壊れてしまったのです。王子は落ち込み、「俺は殺されるんだ…」と泣き続けたのでした。
昼になり、末女は王子にお弁当を持ってきました。末女は仕事具合を聞くと、「こんな短時間に全部のイバラを刈り、城を建てられる訳がない!斧と錐も壊れてしまったし、俺は殺されるんだ…」と嘆いたのです。末女はそれを聞くと王子にごはんを食べさせ、髪をとかしてあげました。
王子が気持ちよく眠ってしまうと王女はハンカチを出し、地面を3回叩いて「地の働き者たちよ、出ておいで」と言いました。すると、地面から沢山の小人が現れたのです。王女はその小人たちに山のいばら全部を3時間で刈り取らせ、そこに大きな頑丈の城を造らせ、様々な家具や調度品を入れさせたのです。
目を覚ました王子は、すべて刈り取られた山や調度品の入った頑丈な城を見てビックリしました。王子は王女に礼を言い、早速、王さまに報告へ行くと「長女と次女が結婚するまで末女をあげることはできん!」と、ありえないことを言われたのです。
王女との逃走
困り果てた王子はその夜、王子は末の王女のところへ行って一緒に逃げたのです。王さまが追いかけてきていることに気づいた王女は、「お父さまが追ってくるわ!姿を変えて隠れましょう」と王子をイバラの姿へ、王女をバラの姿へと変えました。
イバラのそばに来た王さまはあたりを見回し追うのを諦めると、目についたバラの花を摘もうと手を伸ばしたところトゲが刺さり、そのまま城へと帰ったのです。
1人で帰ってきた王さまは后に事情を説明すると、「何でバラを摘んで持って帰えらなかったの!そうすれば王子も帰えざるを得なかったのに。もう、私が行きます!」と、今度は后が後を追ったのでした。
后が追ってることに気づいた王女は王子を池に、自分を魚の姿へと変えました。池の魚が跳ね上がるのを目にした后は、捕まえようと池の水を全部飲み干そうとしたところ気分が悪くなり、「私はもう、戻っておいでと言うことしかできないわ」と叫んだのです。
母である后をかわいそうに思った王女は、2人の姿を解いて一緒にお城へ帰りました。城へ着いた后は、「万が一のときに使いなさい」と3つのクルミを渡したのです。
王子の忘却
再び城を出発した王子と王女はだいぶ歩き、王子の城近くの村へとたどり着きました。すると王子は、「今から城へ行って馬車を持ってくるから、あなたはここで待っててください」と王女に言い渡し、城へと向かったのです。
城へと着いた王子は、城内の人々から大いに歓迎され、母である后に今までのことを話し、馬車に乗り込もうとしたところ、后は王子にキスをしたのです。すると、王子は王女の事をみんな忘れてしまい、后と一緒に城内へと帰ったのでした。何日も村で待たされた王女は、仕方なく桶掃除の仕事をしたのです。
しばらくし、后は遠くから王子の結婚相手を連れてきました。王子の結婚式に大勢の人々が駆けつけ、王女も賛同したく休憩をもらったのです。
王女は1つのクルミを開けてみると、何と中から美しいドレスが出てきました。王女はそれを着て結婚式へと行くと花嫁はそのドレスを見て、「あの人と同じくらいの綺麗なドレスを着ないと結婚はできないわ!」と言ったのです。
花嫁は王女を連れ出し、そのドレスを売ってくれないかとお願いすると、「もし一晩、王子の部屋の戸の外側で私を眠らせてくれれば、このドレスを差し上げます」と条件を言い、花嫁も嬉しく承知しました。
夜寝る頃、王子を熟睡させるよう言われた召使は、王子に寝酒を渡し眠らせました。王子の部屋の戸の外で横になる王女は、「私は父からあなたを助け、あなたの言うとおり待ち続けました。でも、あなたは忘れてしまったのですね…」と言い、悲しんだのです。召使いはその声を聞いていました。
王女との結婚
翌朝、結婚式を続けるため王子と花嫁は教会へ行きました。王女は2つ目のクルミを開けてさらに美しいドレスを出し、それを着用して結婚式に賛同すると、花嫁はまたドレスを欲しがり、王女は王子の部屋の戸の外側で眠ることとなったのです。
眠る頃になり、王子を眠らせるよう言いつけられた召使いでしたが、王女の口にした言葉が気がかりで王子に起きておくよう伝えたました。
王女が、戸の向こうで側で王子に尽くしたことを口ずさんだとき、それを聞いた王子は王女のことをハッキリ思い出したのです。王子は王女に会おうとドアから出ようとしましたが、后が鍵をかけたのです。
次の朝、王子は目を覚ますとすぐに王女に会いに行き、自分の城へ戻ったときの出来事を伝え、長い間、迎えに行かなかったことを謝罪しました。王女はそのことを許し、最後のクルミから壮大なドレスを出し、それを着て王子と王女の結婚式があげられたのでした。その後、不実な后と花嫁はこの城から去って行ったのです。
あとがき
王の子ふたりはいかがだったでしょうか?牡鹿の王さまから殺される運命を、王子と王女が共に打ち破り幸せになる姿は、本当に素晴らしいですね。
このように、まだまだ殆どの方々が知らない面白いグリム作品が沢山あります。この作品は楽しさの幅を広げるとともに、自分の人生設計の改善も行えることとなりますので、この作品でみなさんが幸せな生活を送ることとなるよう願っております。