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かなり面白い勉強にもなるマイナーなグリム童話3選

面白いマイナーなグリム童話3選

「グリム童話」を読まれたことはありますか?

グリム兄弟が書いた沢山の作品には、年齢問わず楽しめる道徳的なことが描かれており、世界中の方々に愛用されています。その中の有名な作品は当然面白いかと思われますが、マイナーなものもかなりの面白さがあるのです。

そこで今回、「グリム童話」の中からマイナーな3つの作品を紹介したいと思います。

グリム童話の3つの物語

グリム童話には約200もの作品がありますが、その中から特に面白い3作品を紹介します。

ホレのおばさん

ある冬のある家に、母と怠け者の娘とヒルデガルドという美人で勤勉なこき使われ身の継子がおりました。

ヒルデガルドは寒い中、外で糸を紡いでいたら雪が降ってきたので、「ホレのおばさんがフトンを整えているわ」と口ずさみました。ここの地域では雪が降るとそう言う風習があるのです。

糸を紡いる途中、手のあかぎれの血が糸についてしまい、井戸へ洗いに行きました。しかし、思わず糸を井戸の中へ落としてしまったので、二人に怒られると思い、井戸へ飛び込んだのでした。

目を覚ますと、そこは草原の広がる見たこともない風景でした。道なりを歩いているうちに家が見えたので、ドアをノックすると大きな歯の持つおばさんが出てきて「私はホレのおばさんだよ。フトンを整える手伝いをしてくれたらいいことが起こるよ」と言い、中へと入れました。

ヒルデガルドは丁寧にフトンを整えたので、羽毛はキレイな雪の粉となりました。ホレのおばさんは優しく幸せな日々を送っていましたが、元の家へと帰りたくなりその悲しさをホレのおばさんに伝えたのでした。

それを聞いたホレのおばさんは、「今まで真面目に仕事を手伝ってくれたね、おばさんが上へ帰してあげるよ」と、離れた場所にある扉へと案内しました。ヒルデガルドが扉の前に立つと、「今までのお礼だよ!」と上から沢山の金貨を降らせたのです。それを受け取ってドアをくぐり抜けたのでした。

鶏の鳴き声で母と怠け者の娘が駆け寄ると、沢山の金貨で埋もれたヒルデガルドが倒れていました。二人が起こし事情を聞くと、金貨欲しさに、怠け者の娘が同じように井戸へ飛び込み、ホレのおばさんの家でフトンを整える手伝いをしました。しかし、適当な仕事をしたのでホレのおばさんは怒り、早々と離れの扉へ案内したのでした。

怠け者の娘が扉の前に立ち、ホレのおばさんが「仕事のお礼だよ!」と言うと、何と上から泥や蛇が降ってきたので、娘は扉を開けて逃げて行きました。上へと帰ってきた怠け者の娘は泥と蛇まみれとなり異臭を放つ状態でした。母が泥を手でどけましたが、その泥は一生取れませんでした。

つぐみの髭の王さま

ある国に、それは美しい傲慢なお姫様がおりました。王さまは姫のために大宴会を開き、遠方から婚約相手となる貴族たちを次々呼びましたが、姫は「やせのっぽ、まるで役立たずね」や「つぐみのくちばしの髭をしているわ」と嘲笑ったのでした。それを見た王さまは怒り「最初に城に訪ねてきた乞食をお前の夫にする」と言ったのです。

ある日、城に汚いぼろの服を来た乞食が訪れたので、早速、王様は姫と乞食を強制的に結婚させたあと、「乞食夫婦が城にいるのはおかしい、二人ともここから出て行け!」と追い出したのです。

二人は国を去り、乞食の暮らす見すぼらしい家へと入ると「召使はどこなの?」と聞くと、乞食は「これから自分のことは、自分でしないといけないんだ」と言いました。

乞食から家事を言い渡されましたができなく、市場で壺や土器を売ることになりました。すると突然、馬に乗った兵士がものすごいスピードで走り抜け、商品の殆どを割って行ったのです。家へと帰って事情を話すと、今度は、城内でコックの手伝いをするよう言われました。

姫は仕事中に、城内の大広間でこの国の王さまの結婚式が行われることを聞き、早速、行ってみると、燭台が置かれたたくさんのテーブルに並べられたご馳走や、身なりの美しい大勢の貴族たちが楽しむ華麗で豪華な雰囲気があり、前の大宴会での自身の言動を思い出して嘆き悲しむのでした。

その時、美しい絹と金の首飾りをまとった王さまが入ってくると、姫の手をつかみ踊ろうとしました。姫が王さまの顔を見ると、それは、前の大宴会で嘲笑ったつぐみの髭の王さまだったのです。

姫はとても恥ずかしくなり逃げようとしましたが、王さまは手を取り「怖がらないで、私はあの酷い家であなたと共に暮らしていた乞食です。馬に乗った兵士も私でした。私はあなたを愛していたので、傲慢となるあなたの心を変えたく変装したのです」と言ったのです。

姫は泣いて「私は大変なことをしてしまいました。あなたの妻になる価値はありません」と言いましたが、「安心して、辛い日々は終わりました。さあ、私たちの結婚式を祝おう!」と大きく叫ぶと、姫の父や家来たちが姿を見せ、大勢で二人の結婚を祝福したのでした。

命の水

昔、ある国の王さまが病気で寝込んでいました。息子の3人の王子はあらゆる病気を治す「命の水」のことを耳にし、一番上の王子がその薬を探しに旅立ったのです。

しばらく行くと、一人の小人が行き先を聞いてきたので、王子は高慢な態度を取ると小人は怒り、魔法で山に閉じ込めたのでした。真ん中の王子が行っても同じく、山へ閉じ込められたので、最後に末っ子の王子が行き、小人と会うと素直に答えたので、命の水は魔法の城の泉にあると教えてもらいました。

王子は早速、城へ行ってみると、そこには不思議な剣とパンがあったので、それをもらいました。さらに奥へ向かうと、ある部屋にとても美しい王女がおり「扉を開けてくださってありがとうございました。お礼にあなたと結婚しますので、1年後に私の城へ来てもらえませんか?」と言われたのです。

その後、王子は泉を見つけてカップに命の水を汲み、城へと帰っていると、小人から「その剣は大勢の敵を倒すことができ、パンは食べても決して無くらないよ」と教えてもらいました。王子の頼みで2人の兄を開放してもらい、これまでのことを話したのでした。

王子たちが城へ帰る途中、敵に攻められ飢えた国を見かけたので、末の王子は剣とパンを貸して危機を救ってあげました。再び城を目指していると、二人の兄はこのまま帰ると国は弟のものになると思い、弟のスキをついて命の水を海水に入れ替えたのでした。

城へと戻ると末の王子は早速、王さまにカップの水を飲ませると、王さまの容態はさらに悪化してしまったのです。兄たちは「弟が毒を飲ませた」と言い掛け、命の水を飲ませて王さまを回復させました。それから兄たちは弟のいる部屋へと行き、水をすり替えたこと、王女は俺が結婚すること、この話を漏らしたらお前を殺すことを言いつけたのでした。

王さまは、「末の王子が私を殺そうとした」と怒り、末の王子のスキを突いて殺すよう言いつけました。それが末の王子の耳に入り、森の奥深くへ行ってしまったのです。

ある日、ある国が末の王子に礼を言いに財宝を持って城を訪れたので、それを聞いた王さまは、末の王子の犯した罪を偽物と感づき、嘆きました。それを見た家来は、末の王子が生存していることを話したのです。

その頃、魔法の城から帰国した王女は、末の王子を迎えるために城へと続く黄金の道を作らせ、この道の上を渡ってきた者のみを城へ入れるよう門番へ言い渡しました。

1年後、一番上の王子は王女と結婚して国を頂くために城へ向かったのですが、黄金の道を見ると踏むのは理不尽と感じて脇を通ったところ、門番に追い返され、真ん中の王子も同じ目に遭ったのです。

末の王子は、愛する王女に早く会いたいがため、黄金の道に目もくれず城へと着いたので中へと入れられ、2人は無事に結婚できました。その後、父が謝りたいため戻って来てほしいことが末の王子の耳に入り、自分の城へと帰って前に起こした二人の兄の犯行を説明したので、2人は逃げて行ったのでした。

あとがき

グリム童話は、楽しみながら道徳心が養える人に良い影響力を与える作品です。この作品が沢山の方々に読まれ、空回りとなったあなたの人生の紐解きとなるよう、心から祈っています。

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『心が打たれるほど面白いマイナーなグリム童話3選』(HIFUMIYO TIMES)

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