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遠い道のり

2016年4月1日より「障害者差別解消法」が施行され、世の中にはどのような合理的配慮(ごうりてきはいりょ)が飛び交っているのか?障がいを抱える人々はどのような合理的配慮と出会っているのか?そんな日常に潜む合理的配慮【GO!HI!(ゴーハイ!)】を紹介する当コーナーでは、当事者の日常で起こる「合理的いいね!」や「合理的じゃないね!」をお伝えしていきます。

※当コンテンツは、鹿児島を代表するローカル紙「南日本新聞」様にて2017年10月より掲載開始し、2019年5月6日(月)に掲載された紙面オリジナルコンテンツの【GO!HI!ゴーハイ的合理的配慮な日常-】をバックナンバーとしてお届けしています。

Illustration by|えりこ

今回は前回の続きです。陸橋を通らず目的地まで行くには遠回りして行くしかありませんでした。

その道のりはコンクリートだったのですが、上り下りの坂道をはじめ斜めに傾いた道やガタガタ道と険しく、車いすは大変でした。途中、真っ暗で歩いている人も屈んで通るほどの小さいトンネルがあり、通る時は最初でも最後でもイヤで、ジャンケンをして順番を決めたり、大きな声を出したりしながら通っていました。

電車で10分、陸橋を渡って徒歩でも20分の所を50分かけて目的地に着いた時には、みんな疲れていました。

外へ出ることで住みやすい社会になっていくのだと思いますが、道ひとつとっても選択肢が限られ、時間も体力も必要になります。

気軽に外を楽しみたいと思うのでした。

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