ただ ”出たい” のために
前回掲載した記事の後編になります。
前編では、新幹線の乗車や、駅ビルに行ってみて感じたことを中心に書きました。後編では、なかなかサクッといかない、外出について考えてみたいと思います。
勝手なつぶやき
私が外出しようとするとき考えることを、勝手につぶやいていきます。
外出したいと思ったら
歩行が困難なかたや、車椅子ユーザーは特に移動が難しく、どこか行きたいと思っても、行き先場所のリサーチ、行き先場所に行くための切符、行き先場所の入場券を買う場所のリサーチなど、多数の立ちはだかる壁があります。
また、バスや電車の情報、道(歩道)通れたっけ、エレベーターや多目的トイレ等、たとえ、切符や入場券を買う場所がわかっても、買うために使用する交通手段や、場所の確認も必要です。
買いに行くための段取りをしなければならないので、すんなり行くということにはなかなか繋がらないものです。
変化する購入方法
今、映画やライブのチケットなど、インターネットから購入できるものも増えています。同じ公共交通機関である飛行機は、事前に必要なことを登録すれば、プライオリティゲストカード(JALの場合)が発行され、次回予約するときは、カードの番号を伝えればOKです。
このシステムであれば、毎度毎度お伝えする必要がなく、お互いに伝え忘れや、聞き漏れを防ぐことにつながるのではないかと思います(ちなみに、このカードはインターネットから申し込みができます)。
HIFUMIYO TIMESでも、以前取り上げていました。
→JAL、ANAなど10社で精神障がい者割引導入へ 2018.09.29
一方、地下鉄や新幹線、JRなど、いわゆる鉄道関係は、身体・知的の人が購入する際は、障害者手帳(療育手帳)を利用することで割引料金になること、そのための手帳の確認で、みどりの窓口での直接購入を求められることが多いです。
また、助けが必要な人が持つという意味においては、身体・知的の障害者手帳と同じにも関わらず、精神障害者保健福祉手帳を持っているかたは、鉄道利用の際は割引対象にはなりません。
共通したルール作りを
例えば、事前にインターネットを通して購入でき、当日きちんと係員のかたに手帳を提示し、手帳利用で購入したことが、双方確認できれば問題ないのではないかと思います。不正をして買いたいということではもちろんありませんので。
そして、このルール作りは何年か問題になっている、ライブの入場問題にも通ずるものがあるのではないかとも。統一したルールがあることは、とても大事なことだと思います。こちらの話題についても、HIFUMIYO TIMESで取り上げています。
→障害者手帳は身分証なのに?安室さんのライブで入場断られる 2018.05.22
→安室ちゃんライブ障害者手帳持参のファン入場拒否に思う事 2018.05.16
バリアフリーを考える
福岡で開催されているイベントの紹介とバリアフリーについて思うことを書いていきます。
イベント
ユニバーサル都市・福岡フェスティバル2019(10/1~11/19)
いくらか過ごしやすい季節になりました。 期間も約1ヶ月半あるようですので、是非足を運んで体験してみてください 。
基本セット
”段差をなくそうがバリアフリー” だという発想をやめてみるのはいかがでしょう。
- 段差がない
- 点字ブロックがある
- 横断歩道を渡る時間をゆっくりに設定できる
- 手話通訳者がいる
- 筆談できる道具がある
- 多目的トイレがある(オストメイト対応も含む)
この辺りデフォルトにしていきません?
これは、それぞれの障害を持ったかたが、最低限必要なことなのではないかと思います。わざわざやるということではなく、どこに行っても必ずあるということにしていけると、お出かけがもっと安心でき、そして、純粋に楽しむことに専念できるのではと思います。