熊本で発生した震災。
今、震災後の避難生活に苦しむ方々の様子が、報道されています。
慣れない場所での共同生活。
普段なら共に生活することのない人たちと、一緒の空間で過ごすのは、誰でも大きなストレスを受けてしまうだろうと、思います。
それでは、震災前の日常生活でも、多少のストレスを抱えていた人たちは、どうなるのでしょうか。つまり、障害を持つ方々です。
私も障害を持っていますが、私たちは、元々の生活でも、支援が必要です。
それが、震災で多くの人々がダメージを受けてしまった状況下で、今までと変わらない支援を受けられるのでしょうか。そう、受けることは出来ないのです。
今、私は障害者の防災について考えようということで、色々とリサーチをしています。
すると、意外に「緊急時の障害者への支援について」とか、「理解を深めよう」などといったページが見つかります。
しかし、それはやけに文章が長いページであったり、難しい言葉で書かれた法案の説明であったり……。
終いには、
「これを読むためにはファイルをダウンロードして下さい」
などといった、とても不親切なものもありました。
障害者への理解や、支援を求めるための文書であるはずなのに、そんな形では、伝わるものも伝わりません。
今、被災地にいる障害を持つ方々は、今までと違う環境下で、より細やかな支援が必要でしょう。
それなのに、そもそも理解を得ることが出来ていないというのは、酷い現実です。
障害のことを知らない人たちに、もっと、分かりやすく、もっと、伝わるような、目に見えて理解しやすい情報を発信するべきなのです。
現在も避難生活は続いていますが、どうしてか、現地にいる障害を持つ方々の様子などといった情報は、あまり出てきていません。
どうしてでしょうか。皆さん、分かっているはずです。
私は、障害者の防災について、目を逸らしてほしくはありません。
今回の震災を教訓にして現実に背を向けるのではなく、多くの人々がこの問題に向き合っていってほしいと、私は願います。