視覚障がい者向け「参院選情報サイト」開設
明日、7月21日(日)は参議院議員選挙の投票日です。国の代表を決める選挙ですから、誰もが各政党や候補者の公約など情報を得る権利・投票する権利をもっているはずですが、まだまだ障がい者にとっては「選挙のバリア」があるようです。その中でも視覚障がい者は情報を得にくいという現状がありました。
最近まで選挙情報において重要な紙ベースの「選挙広報」は、PDFファイルで掲載することが義務づけられていました。でも、このPDFファイル、画面読み上げソフト(スクリーンリーダー)で読み上げることができないのです。
そこで、Yahoo! JAPANは、2017年7月の東京都議会議員選挙、2017年10月の第48回衆議院議員総選挙に続き、3回目の「聞こえる選挙」を7月12日から公開しています。
【「聞こえる選挙」#参院選2019】
7月21日(日)が投票日の参議院選挙に際し、ヤフーでは、視覚障がい者の方が「音声読み上げ機能」を使って全国の候補者情報を取得できるウェブサイト「聞こえる選挙」を公開しました➡️https://t.co/IuqxfgieOk
周りの方にもぜひ伝えてください。#選挙に行こう— Yahoo! JAPAN(ヤフー) (@Yahoo_JAPAN_PR) 2019年7月12日
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「Yahoo! JAPAN 聞こえる選挙」とは
「Yahoo! JAPAN 聞こえる選挙」のサイトは、画像読み上げソフトを使ったときに操作しやすいように、また、情報が伝わりやすいようにシンプルな構成になっています。
インターネット上の選挙公報からの情報を取得しづらい視覚障がい者にとって、その課題をクリアにしてくれるのが「聞こえる選挙」です。
今回で3回目の「Yahoo! JAPAN 聞こえる選挙」公開ですが、全国の政策情報まで記載するのははじめてとのこと。まだ、「聞こえる選挙」のことを知らない視覚障がいを持った方により多く伝わればいいなと思います。
アクセスがしやすいように、Yahoo! 検索で「聞こえる選挙」と検索すると、最上位にリンクが表示されるようになっています。
Yahoo!さんの視覚障がい者の方向け参院選サイト「聞こえる選挙」をご存知ですか?
このサイトは視覚障がい者が選挙情報を耳(音声)で聞きとれるしくみになっています。
選挙ドットコムもお手伝いさせて頂きました。こちらもぜひ!https://t.co/hXAlO1UZdF#参院選 #参院選挙2019 pic.twitter.com/y0Rm8tkuU0
— 選挙ドットコム@7月21日は参院選投票日! (@go2senkyo) 2019年7月14日
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10.5万人「視覚障がい1級」の方がいるのに
全国には、聞こえる選挙が必要とされる方が約10.5万人いると推定されます。両眼の視力の和が0.01以下の視覚障がい1級の方がこれくらいいるといわれているのです。大阪府の泉佐野市の人口が約10万人なので、それより多い方に国は情報を与えていなかったことになります。
日本で最初の選挙は、1890年(明治23年)に行われた第1回衆議院議員選挙といわれています。今が2019年なので、日本で選挙制度が始まってから129年間、視覚障がい者が蔑ろにされてきたといっても過言ではありません。
記事のタイトルが誤解のタネですが、「聞こえる選挙」自体に読み上げ機能はなく、自分に適した情報機器である「スクリーンリーダー(画面読み上げソフト)に対応し」ているコンテンツのサイトです。
このコンテンツなら盲ろうの方も点字ディスプレイなどで利用できるのではないでしょうか。
— :masuP9: (@masuP9) 2019年7月14日
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「聞こえる選挙」が必要のない世の中に
立候補者や政党の情報などを、画面読み上げソフトで読み上げやすいようにシンプルに作った視覚障がい者向け選挙サイト「Yahoo! JAPAN 聞こえる選挙」。
Yahoo! JAPANは、社会課題解決の取り組みのひとつとしてこの「聞こえる選挙」を公開しています。「聞こえる選挙」が必要のない世の中になることが目標とのこと。
公職選挙法の一部改正
6月1日に公職選挙法の一部改正があり、選挙公報の掲載文を電磁的記録として提出することが可能になったそうです。実は、最後に貼ったTwitterを見るまで、この事実を知りませんでした。
このような大切な情報は周知できるように、大々的にアナウンスしていただければありがたいと思います。
選挙公報がつい最近まで立候補者から選管への提出が紙版オンリーだったと知って、Yahooの聞こえる選挙、ものすごいことをしてたんだなと震えてる。と言うか、本当に短期間に大量のテキスト化、どうやったんだろう..。/ 執行経費基準法及び公職選挙法の一部改正について https://t.co/vbcLTl1ccI
— kazuhiro ando (he / him) (@kzakza) 2019年7月20日
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まだまだ「選挙のバリア」はたくさんあります。誰もがこの国の一員と思えるような選挙制度を作っていただきたいです。また、どんどんバリアを壊していって、障がいだのバリアなど言わなくてもいい時代がくるといいなと思います。
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