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高校野球鹿児島大会「55−0」という大差のスコアを見て…

高校野球鹿児島大会、史上最多得点を記録した試合

第101回全国高校野球選手権鹿児島大会の2回戦、「鹿児島商業ー鹿児島修学館」の試合は「55−0」という大差のスコアで鹿児島商業が勝ちました。地方大会で10点や20点差がつく試合はよくあることですが、55点という点数を見たときはびっくりしました。

シード校鹿児島商業と鹿児島修学館の試合

鹿児島商業高校は、夏の甲子園に13回も出場している強豪校です。しかし、1995年第77回大会に出場してから夏の甲子園に出場ができず、鹿児島実業や樟南、神村学園といった強豪校がほぼ鹿児島代表として夏の甲子園に出場しています。

最近はノーシードで予選に出場することが多かった鹿児島商業ですが、春の鹿児島大会でベスト4という好成績を残し、夏の予選はシード校に選ばれました。

鹿児島修学館は2008年創部。2013年から連合チームで予選に参加。2018年には単独校として予選に参加。今年も単独校として1つ勝ち取ることを目標に出場しました。

その強豪鹿児島商業と2回戦で対戦した鹿児島修学館。結果はなんと「55−0」という圧倒的なスコアで鹿児島商業が5回コールド勝ち。

鹿児島大会では1994年の「出水中央ー奄美」の試合で「54−0」というスコアが最高得点でした。

県予選で大差が付く試合は多い

各地方で開幕している夏の高校野球県予選大会。大差を付けて終わる試合もたくさんあります。「15−0」とか「20−0」といった試合も珍しくはありません。

過去には1998年、第80回全国高校選手青森大会予選で「東奥義塾ー深浦」の試合が「122−0」という大差を付けた記録的な試合があります。

地方大会とはいえ、鹿児島大会での「55−0」の試合はネットで広まるほど注目された試合でした。

そして今年の鹿児島大会は、他にも大差で付く試合が多い印象もあります。

・鹿児島実業 20−0 鶴翔
・樟南 25−1 鹿児島高専
・鹿児島城西 20−0 川薩清修館

など。

初めてみたスコアボードの得点

この試合を見て「あれ?」と思ったことが1つありました。

1回ウラに鹿児島商業が25点を取ったのに、スコアボードには1回のところに「19」と表記してあったことです。
そして10回ウラのスコアボードに「6」と表記してありました。

なぜこのようなスコアの表記になったのかというと、平和リース球場のスコアボードには

「1イニングに19点以上の得点は表記することができないから、10回に6点を表記した」

とのこと。

これも珍しいシーンでもありましたし、僕も最初スコアボードを見たときに、
「10回にある『6』ってなんの数字なんだろ?」
と思っていましたが、1イニングに20点以上表記されないと知って納得しました。

 

敗れた鹿児島修学館の部員は全部で10人。1回途中から投げた上野正太主将も232球を投げきり、
「点差は開いたけど、全力で投げきれた」
と話してくれました。

「55−0」という試合に見ている側は、

「55点は笑う」「可哀想」「大きく点差が付いたらコールドにして短くしたら」

といった色々な意見も出ています。

でも高校野球の部員は2年半、仲間と汗を流しながら甲子園に行くという目標を目指して学業も頑張り、夜遅くまで野球の練習をしてる学校もたくさんあるのです。

大差が付いたからといって、ちゃんとルールどおり10点差以上なら5回まで、7点差以上なら7回まで試合をして成立させることは大事だと思います。

1つのアウトを取るために、必死で鹿児島商業との試合を頑張った鹿児島修学館には、
「おつかれさまでした、また来年も頑張ってほしいです」
と拍手を送りたいです。

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