人との向き合い方でお悩みの方も多いのではないでしょうか?2019年下半期は、ちょっと考え方・視点を変えて物事を眺めてみるのもストレス回避の1つの手段になるかもしれません。
2019年6月22日(土)
日常生活に役立つ心理学理論
1 マズローの欲求階層説
人間の「欲求」
人間の基本的欲求を低次から①生理的欲求(生命を維持したい欲求)→②安全の欲求(安心できる生活空間や命の保障を求める欲求)→③愛情・所属の欲求(誰かに認められたい・尊敬されたい欲求)→④自尊欲求(自分を高めていこうとする欲求)→⑤自己実現欲求(さらに自分を価値あるものに高めたいという欲求)
※欲求がどの階層にあり十分に満足して次の過程を目指すことが出来ているかという点が大切。
2 人間の「動機」
動機→人が何かを心に決めたり、行動を起こす直接的な原因のこと。
◎親和動機(他者と仲良くなりたい)
・親和動機が高まるのは災害・競争場面など不安傾向が強い場面。
→社会的動物である人間に非常に身近な動機。
◎成功回避動機(成功を恐れる)
・社会的成功が家族・家庭の崩壊につながると考える女性たちの不安が成功回避動機として働く。
◎達成動機(生きている喜びを味わう)
・成功する確率と失敗の確率が五分五分の時に達成の動機づけが最も高まる。リスクを背負いながらも何かを達成できた人は大きな喜びと自信を獲得していくのです。
3 記憶の過程
私達の記憶は①記銘(コード化)→②保持(保存)→③再生(検索)の過程からなっておりすべての過程で成功して初めて記憶が成立します。
第1過程(記銘)→神経系や感覚器官によって処理され記憶されるものと忘れさられるものに分別される段階。
第2過程(保持・保存)→何度も何度も復習して記憶に残そうと努めリハーサルを繰り返す段階。
第3過程(再生・検索)→記銘と保持の段階でしっかりと学びを深め努力しておかなければならない段階。
※少し心を落ち着かせて冷静になるように努めることが再生しやすくするコツ。
4 人間の記憶のメカニズム
◎系列位置曲線→人間の記憶は初めの記憶と最後の記憶が定着しやすい傾向。
・初頭効果→初めの記憶
・親近効果→最後の記憶
※日常生活に生かすには・・・。「初め」と「最後」に大切なことを伝える!
維持リハーサル(単純反復記憶)
例) リンゴ・サル・木を覚えましょう!
リンゴ・サル・木・リンゴ・サル・木・リンゴ・サル・木・・・。
精緻化リハーサル(関連づけ記憶)→長期記憶に移行しやすい。
例) リンゴ・サル・木を覚えましょう!
リンゴを取ろうとサルが木に登って・・・。
「フラッシュバルグ記憶」→努力しなくても忘れなれない記憶。
例えば非常に衝撃的なニュース場面や、出産・結婚・大切な人との死別・事故等。
2019年6月23日(日)
5 子どもの発達課題
①乳幼児期・幼児期(好奇心の制限・仲間との遊び・愛着関係の形成)
→「基本的信頼感」を育てることが重要ポイント!
②児童期・学童期(劣等感との戦い)
→親が劣等感を植えつけていないか注意!
③青少年期(同一性の確立)
→この時期の不安や苦しみを受け止める姿勢が大切。
6 大人の発達課題
①成人期(20代〜30代)(自分の幸せの基盤を見つけて安定を求める時期)
→親密な関係を求める傾向が強く見られる
②壮年期(社会の中に自分の居場所を求める時期)
→心身の不調となって表れてしまうこともある。
③老年期(自分のためだけに生きようとする時期)
→これまで歩んできた人生を肯定的に捉える。
※大人の発達課題は「どう生きるか?」と向き合う事が大切。
2019年6月24日(月)
今日は心理学基礎概論のお勉強が1通り済みましたので、第1回目の添削課題を解いて郵送しました。
2019年6月25日(火)
カウンセリング理論
1 カウンセリングとは?
◎カウンセリングはオーダーメイド的支援(カウンセリングの形)
クライエント⇔(共有)育ってきた環境・年齢・性別・現在の環境・性格傾向・考え方⇔(共有)カウンセラー
※クライエントに合った支援、個別的な支援の形、クライエント個人に焦点を合わせることでクライエントに合った方法を一緒に考えていく事が出来ます。⇒カウンセリング
◎クライエントとカウンセラーの共同作業
※荷物(悩み・問題)を半分持つ→一人では抱えきれない荷物(悩み・問題)の負担を軽くし協力していくことで問題が解決されていく。
2 カウンセリングを進めていくには?
◎カウンセリングの流れ
初期(信頼関係を築く時期)→中期(内容が深まる時期)→後期(終結に向かう時期)
※初期の注意ポイント!→クライエントと信頼関係を築いていくにはどうすれば良いか、常に意識しながら接していきましょう!
※中期の注意ポイント!→内容が深まる時期だけにクライエントのペースに合わせながらの介入を意識しましょう。
※後期の注意ポイント!→クライエントを送り出すためにも終結することに対する様々な気持ちをしっかりと話し合っておきましょう。
3 カウンセリングの時に注意すべくことは?
◎必要以上に近い関係にならない
・クライエントから二重の関係を求められた時には・・・。⇒ハッキリ断る!
※カウンセラーが教えてはならない情報→カウンセラーの年齢・カウンセラーの実家・現住所・カウンセラーの家族関係・既婚・未婚・恋人の有無・カウンセラーの過去の歩み
◎プライベートを教えたり、二重関係を持ってはいけない理由
・カウンセラーがプライベートを教えた場合→クライエントが自分の問題に集中する事が出来なくなる。
・二重関係を持った場合→嫌われるのが怖くて本音が言えなくなる。
長くなりましたので、この続きは第102話ーその2に続かせて頂きます。