ろう者に音を届ける「Ontenna」7月からサービス開始
音の特徴を髪の毛などから伝えるユーザーインターフェイス「Ontenna(オンテナ)」。ヘアピンのようにつけると、振動と光によって音を感じることができるとのこと。先日、富士通が2019年7月から Ontenna の販売とこのデバイスを活用したイベント支援サービス提供を開始すると発表しました。
富士通、音を光や振動で伝える「Ontenna」の商用サービス開始 | マイナビニュース https://t.co/pOUji5YW5k #マイナビニュース
— xDiversity (@xdiversity_org) 2019年6月12日
Ontennaとは
ろう者と健聴者が、共に楽しむ未来を目指して、協働で開発してきた Ontenna。コンセプトは、”まるで、ねこのヒゲが空気の流れを感じるように、髪の毛で音を感じることができる装置”
ちなみに、”ねこのヒゲ” は触毛とも呼ばれ、獲物のいる方向や距離感、動きを察知することができるそうですよ。
Ontenna の仕組み
Ontenna には、マイクとバイブレーター、LEDが内蔵されています。つくりは案外シンプルです。マイクが音圧を検知して、256段階の振動と光の強さに変換。音のリズムやパターン、大きさを髪の毛から伝えるという仕組みになっています。
音を聴覚以外で感じる
髪の毛から音を感じると謳っている Ontenna。髪の毛以外にも、耳たぶや襟元、袖口に装着しても大丈夫。振動の大きさや強弱、光を感じられるところで、挟む場所さえあれば(裏はクリップ上になっているので)どこでも装着可能です。
音を聴覚以外で感じる…その発想ありませんでした。振動や光でリズムや強弱を感じることができれば、音を感じることができるんですね。確かにダンスをするとき、音は聞こえなくても、リズムやパターンが分かれば動けちゃうっていいますもんね。
音を体で感じるユーザーインターフェイス『オンテナ』…富士通がサービス提供開始https://t.co/CoTR9Lo7Xy#ユーザーインターフェイス #オンテナ pic.twitter.com/gEjHzVkfzk
— レスポンス (@responsejp) 2019年6月12日
イベントの臨場感を体感できる
富士通は、7月から Ontenna を活用したイベント支援サービスを展開していくと発表しています。スポーツや音楽フェス、映画、eスポーツなど、多くのイベントで聞こえなくても臨場感を楽しめる!そんな時代がもうすぐ来ます。
富士通は2019年6月11日、聴覚障害を持つ人向けに周囲の音を振動や光に変換して伝えるウエラブルデバイス「Ontenna(オンテナ)」を使ったサービスを開始すると発表した。スポーツ団体や自治体に向け、イベントなどでOntennaを貸し出したり当日の運用を支援したりする。https://t.co/m1a4B4x5Xf
— nyaa (@birdiesperch) 2019年6月11日
興味のある方は「Ontenna 展」へ
2016年にグッドデザイン賞 [ 未来づくり ] を受賞している Ontenna。6月12日から GOOD DESIGN Marunouchi で「 Ontenna 展 感じること、それが未来。」が開催されています(6月20日まで)。
「 Ontenna 展 感じること、それが未来。」では、 Ontenna の体験はもちろん、これまで行ってきたろう学校での取り組みやスポーツ・音楽イベントでの活動紹介、トークイベントなどが開催されるそうです。
【「Ontenna展 感じること、それが未来」開催!】
2016年グッドデザイン特別賞「未来づくり」を受賞した“髪の毛で音を感じる新しいユーザインタフェース”「#Ontenna(#オンテナ)」のイベントを6月12日(水)から20日(木)まで、GOOD DESIGN Marunouchiにて開催します。▶︎ https://t.co/QNcF8Rxy0G pic.twitter.com/nXWrD1Ia6v— 富士通(株)FUJITSU Japan (@FujitsuOfficial) 2019年6月7日
音は耳で聴くものと思い込んでいました。でも、触覚で音を聴くことができるんですよね。この楽しみ方は、ろう者にもとっても健聴者にとっても新鮮なのではないかと思います。
ぜひ、 Ontenna を活用して、新しい音の世界を楽しみましょう!
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