上智大の発表に、愛猫家からは「知っていた」の声がSNS上に多数
猫に関する興味深い研究結果が発表されました。それは「飼い猫は自分の名前を聞き分けている」というものです。SNS上では愛猫家から「知っていた」の声が多く上がっていますが、あまり猫と触れ合うことのない人には意外に感じるのでは。”気まぐれ”の代名詞のような猫、けっこう頭が良いんですよ。
上智大学の研究「飼い猫は自分の名前を聞き分けている」
イギリスの科学誌『サイエンティフィック・リポーツ』で「飼い猫は自分の名前を聞き分けている」という研究結果が発表されました。発表したのは上智大学比較認知科学の齋藤慈子准教授。
実証実験
家庭や猫カフェなどで飼われている67匹の猫を対象に調査を行いました。実験内容は、”その猫の名前と同じ文字数の単語4つを、名前と同じアクセントで呼びかける”というもの。
結果は
67匹のうち44匹が意味のない単語には反応せず、自分の名前が呼ばれると反応した
そうです。
このことから、「猫は自分の名前を理解している」と実証されたそうです。
ただし、”自分の名前を認識している” というよりは、エサの時間や遊ぶ時などに繰り返し名前を呼ばれ、”その経験によるもの” ではないかと見ているようです。
ネコは自分の名前を聞き分ける、上智大ほか研究: ネコは本当に自分の名前を聞き分けているのだろうか? 上智大学の研究者が家庭や猫カフェに暮らすネコたちで実験、論文を発表しました。 https://t.co/8hLdEiYfuD #ナショジオ
— ナショナルジオグラフィック日本版 (@NatGeoMagJP) 2019年4月8日
愛猫家にとって驚きはナシ?
猫と触れ合うことの少ない人には意外かもしれませんが、SNS上で「知っていた」の声が多いように、猫と暮らしている人は、賢いことを普段から実感していてあまり驚きはないかもしれません。
我が家にも4匹の猫がいます。どの子も名前を呼べばこちらを振り向いたり、鳴いたり、別の部屋からでも駆け寄ってきたり。名前だけでなく「おすわり」や「お手」などを覚える子もいれば、空腹時や窓を開けてほしい時などに「ニャー」と鳴いたり、手(前脚)でちょんちょんと触ってくる子も。それぞれの望みを叶えるため本人たちなりに知恵を働かせて、いろいろな方法で訴えかけてきます。
「〇〇、おいでー」などの簡単な言葉もいくつか理解しているようですが、「ごはん」という言葉には特に敏感です。ちなみにエサを入れる皿は色違いのものを使っていますが、適当に置いてもちゃんと自分の皿で食べている様子から、ひょっとすると色も見分けているのではと思うことも。
え、これ常識じゃなかったのか。猫飼ってますが名前を呼べばさっと寄ってきますし、娘の名前と混同してる様子もないので当たり前と思っていました→飼い猫は自分の名前聞き分ける 上智大准教授らが英科学誌に – 毎日新聞 https://t.co/qMF0Bo0eTw
— 中田 絢子 (@ayako_nkd) 2019年4月6日
わが家の猫たちは名前を呼ぶと「にゃん」と返事をしたり、飛んできたりする。今さらの感がある論文だが ちゃんと科学的にエビデンスとしたとすれば意義がありますね。
飼い猫は自分の名前聞き分ける 上智大准教授らが英科学誌に – 毎日新聞 https://t.co/opHRcr99Xj
— Takao Chikubu (@asktaka) 2019年4月6日
今回の研究結果は愛猫家にとっては「知っていた」ことかもしれませんが、猫も人の言葉をある程度聞き分けていることが実証され、猫と縁のない人たちにも少しは知ってもらえたのでは。昔から犬は従順で賢く、猫は気分屋で知能が低いという見方をされがちですが、猫だって”そこそこ賢い”生き物なのです。
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