「観光実験」と「遊園地での試乗会」そして「映画」
電動モーターを原動力とする、大小4つの車輪がついた「電動車いす」。手動の車いすでは自力で操作をすることが難しい方に適した車いすです。今回は、この電動車いすに関する話題を3つお届けします。
実験!電動車いすで丸の内を観光
3月18日(月)から(22日(金)まで)電動車いすで移動しながらタブレットを使って、東京・丸の内エリアを観光してもらおうという実験が始まっています。
今回の実証実験では、福岡が拠点のロボットメーカー「テムザック」が元々、介護用に開発した「RODEM(ロデム)」を使用。案内役の先導で約15分間、無料で丸の内エリアを散策できるようです。
RODEMには、タブレット端末が搭載されていて、周辺の飲食店情報などを確認しながら街中をまわれるとのこと。3台のRODEMが今回は用意されていて、22日までの毎日、午前10時から午後5時の間行われているようです。
RODEMの乗り心地、とても気になります。
次世代型電動車いす「WHILL」を遊園地で試乗
3月21日(木・祝)、23日(土)、24日(日)の3日間、栃木県にある遊園地「那須ハイランドパーク」で次世代型電動車いす「WHILL」の試乗会が行われます。遊園地での試乗会、あまり聞いたことがないような気がします。手動の車いすは用意しているけれど、電動車いすは…という遊園地、多いかもしれませんね。
使用車両は「WHILL Model C」の予定です。利用制限は、15歳以上、115kg未満と書いてありました。
簡単操作で、コンパクト、小回りのきく次世代型電動車いす「WHILL」。10度の坂道も登れるつわものです。ぜひ、近くにお住いの方は遊園地での電動車いす体験、してみてはいかがでしょうか? ちなみに、入園料は別途必要ですが、試乗自体は無料とのことです。
映画「蹴る」
3月23日(土)東京・中野の映画館、ポレポレ東中野などで順次公開予定の映画「蹴る」。電動車いすサッカーのドキュメンタリー映画です。2017年開催のアメリカワールドカップを目指す選手たちを6年間追った作品「蹴る」。
ドキュメンタリーの中心は、先天性のSMA(脊髄性筋萎縮症)で医師から激しい運動を止められていた永岡真理選手(横浜クラッカーズ)と筋ジストロフィーで呼吸器をつけながらプレーをする東武範選手(ナンチェスター・ユナイテッド鹿児島)。
彼らのトレーニングや試合の様子、家族のサポート、恋愛など日常生活までも詳細に描いている、映画「蹴る」。ぜひ、ご覧いただければと思います。
電動車いすを身近に感じる機会に
丸の内の実証実験は開催中、那須ハイランドパークの試乗会は21日から、映画「蹴る」は23日からとどれも近日中に開催される電動車いすイベントです。観光・試乗・映画といろいろな角度から、電動車いすを身近に感じていただければいいなと思います。