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2024/10/10:フリーペーパーvol.103発刊!

誰もが認める日本パラ水泳界のエース 木村敬一の挑戦

これが自分だという輝き『WHO I AM』木村敬一(日本 / 水泳)

パラ水泳の木村敬一選手は、成績も発言もモチベーションのもっていき方も超一流。誰もが認める日本パラ水泳界のエースです。彼は今、アメリカに拠点を移しトレーニングを続けています。TOKYOでの金メダルを目指して。

IPC(国際パラリンピック委員会)とWOWOWが共同で立ち上げたプロジェクト『パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM』。シーズン3の8回目(最終回)は、東京パラリンピックでの活躍が期待される日本パラ水泳界のエース 木村敬一選手です。

世界王者として臨んだリオで

自由形・平泳ぎ・バタフライ・個人メドレーをこなす木村選手。オールラウンダーとして世界の第一線での経験が豊富な全盲の選手です。2015年に行われた世界選手権で2種目(100m平泳ぎ・100mバタフライ)を制覇し、世界王者として臨んだリオパラリンピックでしたが、彼が一番望んでいた金メダルには届きませんでした。

リオでは4個のメダル獲得。でも

リオパラリンピックでは5種目に出場した木村選手。成績は…

50m自由形(S11)銀メダル
100m平泳ぎ(SB11)銅メダル
100mバタフライ(S11)銀メダル
100m自由形(S11)銅メダル
200m個人メドレー(SM11)4位

多分、他の選手であれば満足する成績だと思います。でも、彼はリオが終わったあと「どうしようかな」と迷ったといいます。

刺激を求め

2012年のロンドンパラリンピック(100m平泳ぎで銀メダル、100mバタフライで銅メダル)が終わってからの4年間、リオでの金メダル獲得を目標にこれ以上ないというくらいトレーニングに励んだ木村選手。それでも、金メダルには届きませんでした。「何かしらの刺激を入れたいな」と思った彼は、2018年4月アメリカに渡りました。

6個の金メダルを獲得させたコーチの元へ

アメリカ・ボルチモアにあるロヨラ大学ヘッドコーチ ブライアン・ロフター氏が指導した2選手は、リオパラリンピックで合わせて6個の金メダルを獲得したそうです。木村選手は練習拠点をそのロヨラ大学に移しました。

その姿が訴えている

ブライアンコーチは木村選手がロヨラ大学に来たことに対して驚いたそうです。「目が見えなくて、言葉がうまく話せなくて、知り合いもいないところに来るなんて、私には想像できない」と。でも、その姿が ”もっと速くなりたい。どうしてもTOKYOで金メダルがほしい ” と訴えていると、彼は語っていました。

何としても速くならなければ

木村選手は覚悟をもってアメリカでトレーニングを続けています。リオまでの4年間、死に物狂いで戦っても届かなかったパラリンピックの金メダル。そこにだけ照準を合わせています。「多くのひとにわがままをいってここに来てる。何としても速くならなければ」と彼はいいます。

TOKYOで輝く日本のエース

2012年から世界のトップレベルの成績を残し続けている木村選手。誰もが認めるトップスイマーですが、パラリンピックチャンピオンには未だなれずにいます。

グラスゴーで行われた2015年の世界選手権。100mバタフライ決勝でみせた残り5mでの逆転劇。そして、世界王者として臨んだリオでは、先頭でレースを引っ張りながら、残り10mで逆転負けを喫しての銀メダル。

もしかしたら、これらのシーンはTOKYOで輝くための序章なのかもしれません。

TOKYO 2020では、アメリカで一皮も二皮もむけた木村選手が複数の金メダルを首に下げて、笑顔でインタビューを受けていることでしょう。

※ 『パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM TOKYOで輝く日本のエース:木村敬一』はWOWOWプライムにて、12月13日(木)よる10:00(再放送:12月16日(日)午後0:00)に放送予定です。この番組は字幕放送および副音声における解説放送でも楽しむことができます。

via:WOWOW

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