実は難しい「役牌の字牌ドラ」を切るタイミング
配牌を終え、ドラ表示牌をめくると「字牌」。うう、ドラの扱い面倒くさいな、と思っていたら中途半端にそのドラが浮き牌として1枚だけ手の中にある。「2枚にして雀頭、3枚で面子」と思ってもなかなか2枚目が来ない。鳴いて役を確定することもできないし、ましてや東場なら親のダブ東。振り込めば一気に高くなる。自分の手配は、東以外は数牌できれいに並んだ連続型でドラを切ってもタンピン形でもあがれそう、「ドラいつ切ろう…」と迷っているうちに捨て牌は3巡目に。もう切れない…、と降りを選択し、ノーテンで伏せると親を含め全員ノーテン、とか、ありませんか?
【究極の麻雀あるある】
字牌のドラを切って後、後で引いてこないか不安な気持ちが生まれる。— 究極の麻雀あるある (@IntroduRpbcmylv) 2018年12月5日
ドラの所在は常に気にしておいたほうがいい。ドラが中張牌か字牌か19かでも対応変わる
— 華菜でぃあん´•ﻌ•`🐾 (@pachjongg) 2018年12月5日
ざっくり
ドラが字牌でしかも役牌だったら
字牌のドラって使いづらいですよね。2枚あれば高くなるけど下手に1枚浮いてると持つべきか早めに切るべきか悩むし、字牌をそろえて高くテンパっても順目が遅くて上がれないことも多いでしょう。麻雀を覚えて数年経った、初心者ではないけどまだまだ経験の浅い、打ち手として同じようなレベルの人向けに自分なりの「役牌のドラ」「オタ牌のドラ」の切るタイミングを書いてみます。
「切ると来る」の法則
配牌にドラが来ると嬉しいものですが、それが字牌だと複雑な気分になりませんか。ドラでなくとも字牌の使い方は難しいもので、便利な安全牌にするか出上がりしやすい待ち牌にするのか、2シャンテンあたりから悩みます。2枚切れている字牌がチートイツの地獄待ちだったりし、リーチ七対子ドラ2裏2などでハネ満、ツモやイッパツが絡むと倍満になってコワい当たり牌にもなってしまいます。手組みも難しいし、序盤に切ってしまえば面子を作りやすいですが、後からドラ役牌2枚にしたら「あーー」となります。ポンすればそれだけで満貫ですからね。
字牌は白發中と自風や場風(東西南北)
ドラは役にはならん(ドラだけのあがりは無理)けど得点数える時にあると加点されるいわばボーナスみたいなもん— あーりん さくちゃん ほーちゃん 星ドラ (@ayasakuhono) 2018年12月5日
字牌ドラの場面に応じた切り方
同じ牌でも状況によって高くなったり安くなったりします。場合分けして考えてみましょう。
役牌ドラで全員に効く場合
三元牌(白・発・中、東場の東、南場の南)は、役牌でしかも全員に効きます。誰がポンしても役になる場合です。この場合、対子で持っていれば出ればポンしてもいいです。ツモってきて面前で3枚になったらテンパイしてダマで待つかどんどん鳴いて上がってもいいです。面前で仕上げてリーチすれば高くなりますが、満貫以上が確定しているならダマで張って確実な上がりを目指しましょう。
まずトップ目で字牌ドラって一番嫌なんだよね。中盤で初牌掴んだら墓まで持って行くしかない。
— LightningDAISY (@LightningDAISY) 2018年12月2日
役牌ドラで自分しか効かない場合
東場の南・西・北、南場の東・西・北は、自分の風なら自分しか役になりません。他家がポンしても役になりません。それだけでは上がれないのです。仮にドラポンで3ハン付いても上がりは不可能です。鳴きの判断は点数状況が大きく関与してくるでしょう。自分がトップ目で南場第3局などであれば、局を流せばいいので打点も要らないし早めに切って他家の高打点も消してしまえばいいでしょう。ただし、自分が子なら自分があがれば局は進むわけで、西家なら西ポンして子の満貫8000点で局を進めればいいです。ドラ字牌は基本的に要らないけど、でも上がれるなら鳴いて進める特急券ということにすればいいでしょう。
自分にとってオタ牌で、東場の南または南場の東の場合
つまり、東場で自分が東家、西家、北家、ドラは南の場合。あるいは南場で自分が南家、西家、北家、ドラは東の場合です。順目が早くて自分がリードしているとき、打点がそれほどいらないときは早めに切ってしまってもいいでしょう。鳴かれたら降りればいいし。ラス目で着順が必要なとき使える手役なら高打点を目指しましょう。リーチがかかって降りるなら、ドラを打たないように降りましょう。
@yuumi1102 例として自分の手牌が満貫ほど見えていた場合 ドラの色違いの混一色だったらブラフと思っていたら押せるのですけど清一色に移行したような捨て牌だと押しにくいと思うのです 字牌の切り方はバラバラだと気にしなく無視して良いです?
— 立花 薫 (@shinya_or_kaoru) 2015年6月1日
字牌ドラのまとめ
ドラの字牌が余って困ったら、自分の風ならポンすればいいでしょう。しかし、自分の風でも数牌で手配が整っていたら早めに切っていいです。
打点との兼ね合い
面前でリーチをかけるならタンヤオ、ピンフがあれば打点は十分だし、数牌の並びを崩してまでシャンテン数の減りづらい風牌を持つメリットは低いでしょう。オタ牌であればなおさらで、その他の不要な牌を切り終えたら切っていいです。1・2、1・3、8・9、7・9などのペンちゃんペン間ちゃんの並びを落としてまでオタ風ドラを持つのも受け身になりますし、状況によりますが基本は数牌で上がった方が打点は高くしやすいので。役牌ならポンすれば満貫確定なので、対子があればポンしましょう。オタ風ドラ2枚あって残り数牌がバラバラなときは、本当にバラバラなら後々の降りも選択肢に含めて国士無双にいけばいいでしょうけど、七対子や鳴いてホンイツも可能性を考えてみましょう。字牌がドラなら2ハンの鳴きホンイツだけでもドラ雀頭なら満貫あるので狙う価値ありです。
細かい判断が勝ちを呼び寄せる
字牌のドラは使い方次第で上がりを高くできるし、他家を安く見積もるヒントとしても使えます。緩慢になんとなく打つのではなく、ツモのたびに状況判断を含め素早くすべての可能性に気付くことが、着順アップにもつながるでしょう。
自風(北、西。東場なら南、南場なら東)以外の役牌は基本は切らない方がいい。孤立した一九の方が明確に無駄牌。使う気がないなら合わせ打ちが板。ドラ絡みで3900欲しい場面なら抱える。他家が早そう(字牌整理から4巡目三七とかなら)なら安牌として持っておく。
— ゆうやん/Yuya Hosokawa (@yuyan_mtg) 2016年12月16日
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