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絶食中に食事やお菓子を食べる音、匂いがすると辛い…

クローン病は入院中に絶食してお腹を休めることも大事だが…

クローン病の症状で腹痛が酷くなり、下痢も頻繁に起こると入院して食事をストップします。絶食をしてお腹を休ませることが大事になってきますが、大部屋で周りの患者さんのご飯を食べる音やお菓子を食べる音が聞こえたり、匂いがすると本当に辛いのです…。

 腹痛が激しいときはそんなに苦にならない

入院始めの頃は腹痛も酷くて食事も喉を通らない状態だから、食べ物を見るだけでも嫌になるぐらいです。
自分から主治医に「絶食させてください」とお願いするので、食事を摂取しないことによってお腹を休ませることができるので、何日か経つと腹痛も軽減してきます。

ビーフリード点滴で栄養摂取

絶食といっても、何もしないわけではありません。点滴を1日中投与して大事な栄養や水分を摂取するのです。主に「ビーフリード」という点滴を使う患者さんが多いです。

ビーフリードはブドウ糖、アミノ酸、ビタミンB1、電解質など大事な成分がたくさん含まれていて、食事があまり摂取できていない方や、栄養状態が悪い方、手術前後の方などに使う点滴の1つです。患者さんの状態によっては、また違う点滴を使うこともあります。

大部屋だと食事時間は最悪!!

絶食して点滴からの栄養補給で、入院当時の悪い状態より調子が戻るとだんだんとお腹も空いてきます。
でも主治医の許可がもらえないと食事を再開できません。
「先生、もうお腹空きました」
と話しても、
「もうちょっと様子見ようか」
と返事が返ってくるとガックリ…。

絶食中の食事時間は耐えられない!

病院の食事は基本、朝食が8時、昼食が12時、夕食が18時となっています。各病院によって食事時間は異なりますが、大体一緒だと思います。

朝食はパンやお粥など軽食っぽい食事が運ばれてくるため、そこまで匂いが苦になりません。しかし昼食や夕食になると、食事制限のない患者さんには結構豪華な食事が出てきます。

クローン病を患ってから病院の普通食を1度も食べたことがなく、たまにチラッと隣の患者さんの食事を見たりするのですけど、

・カレーライス、スパゲティ、肉うどん、フライ物、ハンバーグ

といった、僕の大好物な食事がよく出てくるんです…。今にもよだれがダラダラ出そうで、美味しそうに食べる患者さんが羨ましくなってきてしまい…(泣)絶食中の僕は食べている音や匂いが耐えきれなく、病室から出て談話室やナースステーションなどに行っていました。

看護師さんもちょっと気を使ってよ!

僕が入院する病室はいつも消化器科専門の病棟です。今年の4月初旬に入院したのですが、その時はなんと病室が内科や循環器科、整形外科など他の科を受診している患者さんも入院してくるという特別な病室でした。
6人部屋で僕だけ消化器科で、他の5人の患者さんは整形外科だったのです。他の患者さんはほとんど食事制限がありませんでした。

看護師さんの「美味しいお肉ですよ〜」との声

食事の配膳はすべて看護師さんや看護助手さんがしてくれます。1人1人食事を配膳していき、
「今日は美味しそうなお肉ですよ〜!」
と言いながら配っていきます。絶食してお腹が空いている僕にはその声を聞くのが本当に辛くて…

「もう、いちいちそんなこと言わんでくれ…」

と心の中で叫んでいました。

「僕、絶食中なのでもうちょっと気を使ってほしいです」
というような内容を、あとで看護師長さんにお願いしましたが、あまり改善はされなくてほぼ毎日、
「今日は○○ですよ〜。美味しそう、ゆっくり食べてくださいね」
との声に、もうイライラしてきました。

ルールを守らない患者もいる

身体の調子が良くなるとお腹も空いてくるので、
「退院したら何食べようかな?」
とスマホでレストランやカフェを検索してメニューを見ていました。余計にお腹が空いちゃうのですけど(笑)我慢できないんですよね。

なかには病院のルールを守らない患者さんもいて、無断で外のコンビニで弁当やお菓子を買ったりしており、
「これ、どこで買ったの?外に出ちゃダメでしょ!」
と看護師さんに見つかって、怒られる患者さんもたまにいます。それでも看護師さんのいないスキにお菓子をバリバリと音を立てながら食べている方もいて、「飯テロか!!」と言いたくなるぐらい腹が立つことも!

絶食生活を経験した方なら、ご飯が食べられない辛さなど分かると思います。やっぱり人間食べることが楽しみですよね。病気が理由なのだからしょうがないけど…はぁ〜、もう絶食生活はしたくない!!

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