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米ファンドが経営権を獲得、ACミランの低迷は終わるのか?

チャイナミランは僅か1年で終焉。米ヘッジファンドが新たな経営者に

2017シーズン、中国人投資家リー・ヨンホン氏がミランを買収、新たなミランが生まれました。

17シーズンオフ、ミランは株式の売却益を元手に選手の爆買いをし、大型補強に打って出ました。

しかしながら17-18シーズンは6位と振るわず、ヨンホン氏も借入金を期限内に返済出来ず、経営権を手放す羽目になりました。

新たな経営者、米エリオット・マネジメント

エリオット・マネジメントのポール・シンガー氏は「オーナーシップと株式は我々の下へ移ることになった。以前のオーナーがエリオットとの契約を守れなかったことでこのような結末に至った」と声明を出し、エリオット・マネジメントが新たなミランの経営者となったことを表明しました。

エリオット・マネジメントは米ニューヨークに本社を置いており、ポール・シンガー最高経営責任者(CEO)が1977年に立ち上げ、年金や政府系ファンド、大学の基金などの350億ドル(約3兆9000億円)の資金を運用しています。

ひと目見て分かると思いますが、サッカーを分かっているのかは疑問になるプロフィールで、これだけでも不安になります。

3年後に売却の運営プラン。クラブにとって吉か凶か

報道によると、エリオット・マネジメントはミランの経営を3年間継続し、MP & Silvaの会長であるリッカルド・シルバ氏に株式の2%以上を売却しようとしているようです。

今オフの補強が不安。短期的なプランが浮き彫りに

3年プランのエリオットですが、今オフの補強は不安を滲ませる途中内容です。

GKのレイナ。才能あふれる若手正GKのジャンルイジ・ドンナルンマがいるにも関わらず、早期に獲得した理由が不明です。

第2GKを早急に補強する必要性はありません。残った金ですべき補強です。

サンプドリアのDFストリニッチ。31歳。何か必要性はあるのでしょうか?

ラス・パルマスのMFハリロヴィッチ。このあたりは及第点をあげてもいいかもしれません。

新規加入の3選手中2人が補強の必要性無しと見られ、新生ミランの迷走ぶりがうかがえます。

ファイナンシャル・フェアプレー違反。後先考えない補強が裏目に

昨オフ、中国資本への株式売却で得た260億を元手に大型補強に出ましたが、敢え無く失敗に終わりました。
シーズンで結果が出なかったことだけで終わればまだマシなのですが、さらなる大損害を被る事となってしまいます。

それが260億円補強によるファイナンシャル・フェアプレー違反です。

18-19シーズンのEL出場権剥奪。しかし・・・

クラブ財務管理機関の審議委員会は、ミランがファイナンシャル・フェアプレーを違反したことにより、18-19、19-20シーズンのUEFA大会への出場権を剥奪する決定を下しました。

しかしながら、出場停止が適用されるのは、2018-19シーズンか2019-2020シーズンの1つの大会のみとなります。つまり来季のEL(ヨーロッパリーグ)出場権は剥奪されましたが、新シーズンに欧州カップ戦出場権を獲得すれば翌シーズンの参加は可能になるようです。

この決定に関し、ミラン側はスポーツ仲裁裁判所に上訴し、逆転の裁決を獲得。
欧州カップ戦の出場権を取り戻しました。

ドンナルンマ、クトローネ、ロカテッリを中心とした才能ある若手クラブに

相変わらず先行き不安なミランですが、ドンナルンマ、クトローネ、ロカテッリといったユース出身の有望な若手が存在するのも確かです。

レイナのようなベテランを補強するのではなく、ドンナルンマらと長く組める優秀な若手を引き抜くことがミラン復権のカギとなると見ます。

エリオット・マネジメントにはどうか長期的な視点でミランを運営してほしいものです。

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