第7回 INASサッカー世界選手権2018に鹿児島から4名出場!
8月にスウェーデンで第7回 INASサッカー世界選手権2018(通称:もうひとつのW杯)が開催されます。全国約7,200の選手から選出された日本代表は17名(平均年齢は21歳)。鹿児島県からは DF 谷口拓也選手、MF 原良田龍彦選手が出場します。この17名の選手を束ねるのが西眞一監督(鹿児島県姶良市役所)。それを支える泉谷光紀コーチ(鹿児島県立出水養護学校教員)。鹿児島から監督、コーチ、選手、合わせて4名が知的障がい者サッカー世界一を目指して、7月末の最終合宿を経てスウェーデンへ飛び立ちます。(*INAS:国際知的障害者スポーツ連盟)
【知的障がい者サッカー世界選手権 鹿児島4人選出】来月開幕する知的障がい者のサッカー世界大会日本代表チームに、鹿児島県から選手や監督ら4人が選出され壮行会が開かれました。県内から日本代表チームに選出されたのは、・・・https://t.co/JG3nTrw06H
— KKB鹿児島放送 (@kkb5news) 2018年7月18日
鹿児島市で壮行会
西眞一監督、泉谷光紀コーチ、谷口拓也選手、原良田龍彦選手のスウェーデンでの戦いを応援するため、7月18日、鹿児島市のジェイドガーデンパレスにて関係者約100名が集まり、壮行会が開かれました。
4年前のリベンジ!
西監督、谷口選手は2回目の出場となります(西監督は前回大会はコーチとして帯同)。2014年のブラジル大会は4位。ファイナルまであと1歩のところでした。日本代表が目指すところは「前回大会以上の成績…ファイナリスト、そして優勝」と西監督は語っています。サイドバックの谷口選手は「2回目のチャレンジ。ブラジルのリベンジをしたい。スウェーデンでは活躍できるように頑張ります」と決意を述べていました。「目標の成績は?」との問いには「前回よりも上…優勝」と答えていました。
感謝の気持ちを持って
泉谷コーチと原良田選手は初出場。泉谷コーチは4年前の壮行会に参加していたとのことです。「自分がこの場に立っているのが信じられない。監督が試合に専念できるよう、選手たちをしっかり見て、支えていきたい」と語りました。サイドハーフの原良田選手は「初めて世界大会に出場します。これまで支えて下さった方々に感謝の気持ちを持って、世界大会ではゴールを決められるよう頑張ります」と抱負を述べていました。「ワクワクと不安どちらの方が大きいですか?」の問いに「不安の方が大きいです」と答えた19歳の原良田選手。丁寧な受け答えが印象に残りました。
「もう一つのW杯」 知的障がい者サッカー初出場 原良田さん決意 https://t.co/B9PcSQt8ma pic.twitter.com/Kc6geIJHKZ
— 373news.com 南日本新聞 (@373news_twit) 2018年7月8日
もうひとつのW杯とは
1994年オランダで初めて開催された INASサッカー世界選手権。通称、「もうひとつのW杯」。知的障がい者のサッカー世界一を決める4年に1度行われる大会です。2002年の日韓ワールドカップ以降はFIFAワールドカップの約1ヶ月後に同じ開催国で行われています(今年は諸事情によりスウェーデンでの開催となっています)。日本代表は2002年から出場しており、今大会で5大会連続5回目の出場となります。
これまでのもうひとつのW杯
参加国は第1回大会は12カ国、その後は14→16→16→11→8。第7回大会は9カ国が世界一を目指します。過去の大会の優勝、準優勝国は…そして日本の戦績は…
1994年 第1回オランダ大会
【優勝】ルーマニア【準優勝】スロバキア(日本不参加)
1998年 第2回イギリス大会
【優勝】ポーランド【準優勝】ブラジル(日本不参加)
2002年 第3回日本大会
【優勝】イングランド【準優勝】オランダ(日本:10位)
2006年 第4回ドイツ大会
【優勝】サウジアラビア【準優勝】オランダ(日本:11位)
2010年 第5回南アフリカ大会
【優勝】サウジアラビア【準優勝】オランダ(日本:10位)
2014年 第6回ブラジル大会
【優勝】サウジアラビア【準優勝】南アフリカ(日本:4位)
さて、2018年 第7回スウェーデン大会は…
知的障がい者サッカー日本代表について記事にしていただきました! https://t.co/Hsixa7KSlq
— 日本知的障がい者サッカー連盟 JAPAN (@jffid_official) 2018年7月11日
もうひとつのW杯 スウェーデン大会
INASサッカー世界選手権2018 スウェーデン大会の開催期間は8月5日(金)〜8月18日(土)、スウェーデン最大の湖、ヴェーネルン湖の北岸に位置する都市、カールスタッド市などで試合が行われます。参加国は9カ国。日本代表は前回大会の4位を上回るファイナリストを目指します。
日本代表は中1日で3試合戦うとのこと。
初戦はポーランド。前回、ブラジル大会では予選リーグ、準決勝と2戦2敗の相手です。西監督は「対策はうっている途中」、谷口選手は「初戦、ポーランド戦はリベンジする」と語っていました。上位進出には初戦のポーランド戦が鍵になりそうです。第2戦は三連覇中のサウジアラビア、第3戦はロシアと続きます。
日本代表の活躍に期待!
西JAPANは7月28日(土)〜31日(火)、栃木県さくら市のSAKURAグリーンフィールドにて最終の強化合宿を行った後、8月1日(水)戦いの地 スウェーデンに向かいます。
セルヒオ・ラモスとクリスチアーノ・ロナウドが好きというサイドバックの谷口選手と、乾選手のプレースタイルが好きというサイドハーフの原良田選手。鹿児島から出場する二人の活躍はもちろん、日本代表としても、目標としているファイナリスト…そして優勝に向け、まずはコンディションを整えて欲しいです。
ひたむきにサッカーをする、ボールに対して純粋に向かっていくという日本代表の選手たち。全員攻撃、全員守備で、とにかく走り負けすることなく、自信を持ってピッチを駆け抜けてほしいです。
1か月後、知的障がい者サッカーw杯が開かれます。4年前のブラジル大会はベスト4。今大会は前回叶わなかった決勝進出を目指し夢と誇りを胸に戦います。
環境に恵まれず、大会への渡航費が足りていません。
Tシャツ販売の利益はすべて、選手の渡航費に充てられます。https://t.co/bmoxXfGC9K— ゆってぃ🇭🇷🇧🇪 (@yusan_1tb1) 2018年7月8日