fbpx
2018.10.10:フリーペーパーVol.31発刊!

精神科の「急性期」病棟って名前、怖くないですか?

精神科の急性期病棟って? すごい響きですよね……。

 

精神科に入院する時に、最初は「急性期病棟」に入院するケースが多いのではないかと私は思っています。でも、もしかすると急性期病棟って、馴染みのない言葉ですか?
その言葉の意味と、実際にそこに入院したことがある私の体験談を書こうと思います。

急性期って何?

そもそも「急性期」とは、けがや病気の症状が急激に現れて、健康からいきなり不健康になってしまうことを表しています。主治医や、看護師さんは、患者さんの刻一刻と変わっていく病状をしっかり把握する必要があるようです。

それでは、「急性期病棟」とは何なのか。
そっくりそのまま「急性期」の患者さんを受け入れる病棟です。
私が入院した時は確かに、不安定な患者さんが多くいました。

ですが、私はその急性期病棟に3回入院しています。しかも、1度目の入院は発症してから5年ほど経過してからでした。

これは「急性期」という言葉からは矛盾しています。更に、先ほど書いた、実際に入院していた他の患者さんも、発症してからすぐに入院してきているのだろうという人はごくごく少数派だったと思います。

急性期病棟にあるルール

それではなぜこんなことになるのか。それは急性期病棟のシステムが関わってきます。

それは急性期病棟には「絶対に最高3ヶ月しか入院出来ない」ということです。

つまり発症してすぐだろうが、発症してから何年も経っていようが、急激に体調を崩してしまっている人を短期で治療し、少しでも早く社会に復帰出来るようにするという体制になっているのです。そうであるならばもちろん、少し休むことで体調が早く回復し、もっと短期で退院出来る人もいます。

そして、もう1つ、なぜ急性期病棟に入院してくる患者さんが多いか。

「経過観察のため」なのだろうと私は思います。よくあるのは、急性期病棟に入ってから、このまま3ヶ月が過ぎるだろうと判断された患者さん。そして実際にもう3ヶ月が過ぎてしまう患者さんは、急性期ではない普通の病棟に移されます。その時に急性期病棟で観察されたことが情報として付いていくのです。

急性期病棟のポイント

それでも、同じ急性期だと言っても、精神科の病棟でよくイメージされるであろう、鍵がかけられていて、持ち物の管理や外出といった生活に制限がある「閉鎖病棟の急性期病棟」と、ある程度の制約があるが、それでも自由に動くことが出来る「開放病棟の急性期病棟」では全く違います。

1番分かりやすいのは開放の急性期には、隔離室がないことでしょうか。そして閉鎖では患者さんを医療的に管理して、回復を目指します。開放では本当に守られた場所で休養をして、回復を目指すという感じです。

私は、閉鎖→開放→開放といった感じでしたが、開放のほうが早く元気になることが出来ました。でもそれが一概に、
「閉鎖はストレスがかかるから……」
だとか
「開放のほうが自由だから……」ということではなく、主治医の見解がありながら、その患者さんの状態に合わせた病棟に入院することが正しいと思います。

病院によって、開放の急性期病棟がない! ということがあったりもしますが……。

回復に向けて、1つのゴールを!

しかし、どちらにせよ、これは個人で違うだろうと思いますが、急性期病棟の3ヶ月というのはある種のターニングポイントです。大抵この3ヶ月でゴールがあって、それを目標に入院生活を送ります。「急性期病棟」という言葉の迫力に驚いてしまう人もいるとは思いますが、ある程度の指針があり、精神科でありがちなダラダラとした入院生活にはなりにくいです。

デリケートな話題なので、なんとも言えませんが、いつまでも1人で苦しむことのないように。そしてより多くの人に、精神科でもこんな形の入院形態があるのだということを知ってほしいです。