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2024/4/10:フリーペーパーvol.97発刊!

スターバックスでは、コーヒーとブランドを飲んでいる

スターバックスのコーヒー代は、飲み物+場所+雰囲気代

スターバックスコーヒーは日本国内に広く普及し、すでに全47都道府県への出店を果たしています。

鹿児島県にも現在5店舗がありますが、あるのは全部、県庁所在地の鹿児島市です。スタバのメニューは豊富で、カスタマイズまで含めればその数は数百に及びます。

シンプルなコーヒー1杯の値段は、Tallサイズで300円程度。ラテやティー、フラペチーノ、などにカスタマイズまで加えると1杯500円を超えることも普通です。それをカウンターで受け取って、自分の好きな席まで運んで飲みます。

それでは、スタバを訪れる多くのお客さまは、あのコーヒー1杯そのものに対してだけ、300円なり500円なりの料金を払っているのでしょうか?

スタバなどカフェで払う料金の内訳

本格的な夏を迎え、冷たい飲み物が恋しくなる季節となりました。という、ありきたりなフレーズが考えずとも頭に浮かぶほど、日本では以前から、季節をとらえた商売が積極的に進められてきました。

冷たい飲み物の補給場所、コンビニのドリンクコーナーやコンビニカフェ、自動販売機、喫茶店、スタバなどのカフェでも、夏の商戦が活発になる季節の到来です。

カフェは場所と景色を買う場所

コンビニのカフェコーナーが、レギュラーサイズでコーヒー1杯100円程度なのに対し、スタバなどのカフェで注文するコーヒーは200円から300円程度です。

同じサイズで量が極端に違うというわけでもありません。
では何に対してお金を払っているかというと、「場所」「景色」ではないでしょうか?

程よく広い落ち着ける環境で、小さく音楽を聴きながら快適な空気の中、プロに淹れてもらった新鮮なコーヒーを飲むくつろぎに対し、お金を多めに出しているのでしょう。そして、立地によって視野に広がる素晴らしい窓からの眺めも、楽しませてくれるものの一つです。

店内デザイン商品レイアウト

店の中に目を移せば、木造を基調に落ち着いた壁の色と壁紙のコーディネーション、ピンと張られたテナントのカラフルな色彩、コーヒ豆を封入する鮮やかでシックなパッケージのデザインなどが、目から染み込んでココロを安らげてくれます。

目の前に置かれた、琥珀色のコーヒーの表面に映る、天井の照明の揺らぎまでが、まとまった一つの景色を構成するパズルのピースのようです。

個人から仲間のために

個人としてプライベートの安らぎに利用する他にも、ソファーや1枚板のテーブルなど、さまざまな種類の席が用意されたスターバックスコーヒーなら、仕事の話も進めるに都合が良いかもしれません。

店舗による違いはあるものの、話し声やカップのぶつかる音が混ざり合う店内では、聞かれてしまっては困る仕事上の話が、程よい雑音があるおかげで、出来る環境にあります。

人と人とがその時の場所を作り合う

さらに、スタバの店内を構成するものは、それぞれの客同士だったりします。

静かに本を読む人、自習する学生、談笑する仲間、カップル、ワイシャツの襟をゆるめて語り合う仕事仲間、居眠りする人、などが、一期一会のその他大勢の他人同士の中で、エトランゼのような開放感を各自に与えてくれるのです。

その雰囲気が自分には合わないという人には、また別の場所がどこかにあるでしょう。
場所というものはどこにでもあり、同じ場所でも人によって評価はさまざまに分かれます。

自分自身で、誰もが場所を選ぶ自由を持ちます。
そして好みは、同じ人でも時期によって変わるものです。

スターバックスというブランド

30年前ならお茶を入れて飲む文化が主流だった日本人が、急に全員コーヒー好きになったようには思えません。

スターバックスに限らず、これだけたくさんの日本人がカフェに押し寄せる理由は、コーヒーの香りや味そのものだけにあるわけではないでしょう。

コーヒーの味に加えて、店の雰囲気を買いにやってくるのです。
それを、スターバックスは知っています。

長居するのは、スタバの戦略が巧みである証拠。

快適に逆らうのは難しいことですから、おとなしくくつろぎの時間に浸らせてもらうことにしましょう。

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