雑貨番長 宮路さんことミヤジンガーZさんの発案したイベント「ステ☆ショー」について掘り下げていきもす!
「鹿児島を盛り上げる人」シリーズ第二弾。
鹿児島県民にとってとても馴染み深い雑貨店「What(ホワット)」の店長、宮路 裕一郎(通称:ミヤジンガーZ)さんについて、
今、鹿児島の雑貨屋がおもしろい!What店長 宮路 裕一郎氏を直撃取材(1)
今、鹿児島の雑貨屋がおもしろい!What店長 宮路 裕一郎氏を直撃取材(2)とお送りしてきましたが、3回目となる今回は、いよいよ今週末に迫ってきました、
文房具のイベント「ステ☆ショー」へと繋がるお話です!
ざっくり
そうだ、文房具を買いにデパートへ行こう!
元々は、独立した路面店舗として営業していた「What」。その後、鹿児島の老舗デパート「山形屋」に移り営業をはじめました。
デパートといえば、服飾品や食品などを思い浮かべるのは私たちだけでしょうか?
「デパートにも文房具はあっどん、あんまい知られちょらん(デパートにも文房具はあるが、あまり知られていない)。」と宮路さんの言葉を聞いて、ハッ!としました。
確かに今まで「あれが欲しいからWhatに行く」という事は度々ありましたが、文房具を買いに行くという目的で「山形屋」へ行ったことがありませんでした。その流れで「デパートに文房具買いに行ってくるね。」と自分が言ってみた妄想をしてみると、とてもカッコイイ大人女子になったような気がしました。(今度、言ってみようと思います!)
そこで、雑貨番長 宮路さんは「山形屋」で売られている文房具の存在感をもっと世の中に広めよう、自分のようにお客様もメーカーさんと直接話ができる場があればと思い、イベントをすることに決めたのです。
文具のお祭り「ステ☆ショー」の始まり
宮路さんのように、文房具を盛り上げよう・お店を盛り上げよう・住んでる街を盛り上げよう!と試みる方たちによって、全国でもあちこちで文房具を扱ったイベントが開催されています。まず宮路さんは、どういった形のイベントが良いのか視察に行ったと言います。
ですが、どこに行っても「これだ!」というイベントがなく、だったら今までにない新しい形の文房具のショーをしようとステーショナリー・ショータイム「ステ☆ショー」がはじまりました。
ヒントは娘さんが読んでいた雑誌から
今ではすっかり雑貨番長である宮路さんも、最初の頃は文房具の流行りや名称、若者言葉なども知らなかったといいます。
当時、中学生だったミヤジンガーZさんの娘さんが10代向けの某有名ファッション雑誌を読んでいて、そこからヒントをもらおうとミヤジンガーZさんもこっそり読んでみると、「書いちょっこっが、いっちょん分からんかった(書いていることが全然分からなかった)。」のだそうです。
“夏ステショ”とか書いていても全然意味が分からなくて、と仰っており、私たちは「え?!それでステ☆ショーをやっていたの?」とついついツッコミたくもなりましたが、それでも敢えて取り入れてみると大成功になったのだそう。(流石!ミヤジンガーZさん)
初めのイメージとしては、文具フェスみたいなものをやりたい!と様々考案していたそうで、今年で4回目となる「ステ☆ショー」も、某有名音楽フェスのように鹿児島のイベントとして根付いてきつつあります。
「今年のステ☆ショーはなんかねぇ」
「今年は〇〇がテーマらしいよぉ」
(鹿児島弁のイントネーションでお読みください。)という会話が鹿児島のJKの間で飛び交う日も近いのです!
メーカーさん自らがお客様に説明する場を!反響続々!
宮路さんの中では当初、「ステ☆ショー」楽しかった!と実は1回目で終わろうと思っていたらしいのですが、初回の反響があまりにも良く周囲からも「続けましょう!」という声がけや応援をいただき、今では年々盛り上がりを見せています。
ステショーのきっかけとしては「山形屋」の文房具売り場を知ってもらう事と、さらに頻繁にメーカーさんの展示会に参加をされていた中で宮路さんが気づいたことがありました。展示会では宮路さんのような小売業者に対しメーカーさんが説明をされますが「それならばメーカーさん自らがお客様に説明する場があればお客様がもっと喜ばれるのでは」と考えイベントを企画しました。
こういった経緯もあり、当初は「売上など気にせず来場人数をとにかく伸ばしましょう」というスタンスでしたが、回を重ねるごとに反響が良く、文房具のメーカーさんも応援に来てくださったりと、正直プレッシャーを感じているとも仰っておりました。(今までになく額の汗が光っていたミヤジンガーZさんでした。)
確かに、メーカーさん直々に私たちに直接説明をもらえる場というものはなかなかありません!
地元愛あふれる、かごしま文具展
当初はたくさんの文房具を広げ知ってもらう買ってもらうという趣旨のイベントでしたですが、去年2017年からはテーマを設けて「ステ☆ショー」を開催しています。2017年のテーマは「かごしま文具展」。コンセプトに伴なって、えげつないくらい(!)鹿児島ならではの商品を作ったといいます。
前回の取材でもご紹介した通り、鹿児島県民は鹿児島が好きということで、山形屋のマスキングテープと、山形屋の学習帳を会場限定として作りました。
そっくりそのままほっかほか?!「金生饅頭」がマステに!
マスキングテープは、鹿児島県民ならほとんどの人が食べたことがあるであろう山形屋1号館地下1階で販売されている金生饅頭(回転焼き)をそのままパッケージにしたもので、使うのが勿体無いほどの出来栄え!
作る過程で、出来る限り本物のお饅頭に見せようとミリサイズまでこだわったのだそうです!テープ部分の柄は、鹿児島弁グッズでお馴染み「とおい森さん」のイラストで金生饅頭への愛がギッシリ!鹿児島県民に限らず鹿児島ファンの方は、じわじわ、クスッと感が込み上げてくること間違いなしです!
#金生饅頭 #山形屋のデパ地下 に店舗を出す事は、鹿児島のスイーツ店の目標といっても過言では無い⁉️
という位のブランド感はありますね。
そのデパ地下でずーっと人気のある金生饅頭🍬🍭
美味さはもちろん、安心する味です🍘🍰
天文館に行く際は是非🏃♂️‼️ pic.twitter.com/svYrfqFopr— 🌸西郷どん盛り上げ隊🌸 (@segodonmoriage) 2018年2月26日
↑こちらが本物の金生饅頭。
ブログ更新しました。 #bungu #文房具 #文具 火中の栗を拾い続けるオヤジのブログ : 鹿児島の絶対的お土産スイーツ「金生饅頭」が、「マステ」になって登場!! https://t.co/EbytU2cNHx pic.twitter.com/rELCVZXGzB
— 上新純一 (火中の栗) (@Jun_1) 2017年12月16日
↑こちらがマステになった金生饅頭。
山形屋名物「かた焼きそば」が学習帳に!
学習帳は制作に少し手こずったそうで、あるメーカーさんにお願いをしたところ、ものすごい数からの発注しか出来ないということで、とてもじゃないが作れるレベルではないとミヤジンガーZさんを悩ませました。
そこで、様々試行錯誤していたミヤジンガーZさんは福岡にあるオシャレな手帳などを作っている会社を見つけます。
「手帳を作ってるからノートも作れるんじゃないの?」と(ちゃっかり)依頼をすると、企画に賛同してくださり少ない数でもリーズナブルな価格で制作を請け負ってくれました。そんなこんなで、はれて山形屋 学習帳は誕生しました。
その表紙は、これまた山形屋で有名なかた焼きそばの写真が表紙になっていたり、山形屋マスキングテープと同じ金生饅頭の写真が表紙だったりと、やっぱり鹿児島県民の心をくすぐる物でした。
個人的には、表紙に書かれている文字もツボです!
そんなオリジナリティ溢れる商品にも関わらず、リーズナブルなお値段で提供していて、ますます宮路さんの雑貨へのそして鹿児島への愛が伝わります。
そしてこの山形屋学習帳は、3000冊を超える大ヒットに繋がったのです。
お待たせいたしました!ステ☆ショー!!で大好評だった
★山形屋マステ ★山形屋学習帳 (焼きそば・おやつ) 1-中4F Whatとオンラインショップで販売中ですヽ(´∀`*)ノ☆.。.:*・゚https://t.co/TxnjdOmRFx pic.twitter.com/JdCI1iB2Vi— 株式会社山形屋 (@yamakatayastaff) 2017年7月17日
試行錯誤で完成した学習帳は、西郷どん商店でもお買い求めいただけもす!
どの商品も「これはイケる!」と思い発案したものでしたが、企画当初はメーカーの会議にて「こんなやきそばや饅頭のノート作ってホントに売れるのか?」との疑問の声もあったそうです。しかし、営業の方が「宮路さんが売れるというから大丈夫です!」と会議にて上司の方に掛け合ってくださったこともあり、無事誕生した学習帳は瞬く間にヒット!
当初、宮路さんの周囲からは「作ったからには売り切ってくれ!(残さないで!)」との声もあったそうです。が、この学習帳が思いの外大ヒットした事で「売れたらもっと追加して!」との逆の声もあったとか。
「売れても売れなくても色々言われる…そんなもんですよ」と、社会の厳しさをお聞かせていただきました。
宮路さんは、会場限定といって売り出していたのに後からまた追加発注をするのは裏切りなのではないか…と思っていたらしいのですが、お客さまからの問い合わせも多かった事もあり、追加発注をして今では鹿児島のお土産売り場の定番として鎮座しています!
山形屋1号館1階の特設会場で開催中の西郷どん商店でも購入可能となっていますので、気になる方は是非!
すべてはお客さまのことを考えて!ネット販売もしちょいもんそ!
会場限定として出した頃は、フリマアプリなどでSNSに載せた写真をそのまま使用されて、倍以上の値段で売られていたのだとか。
「自分たちより儲かってるんじゃ…」と闇ジンガーZさん。
当時は「◯時までに注文もらったら買ってきますよ。」というフリマアプリでの代理購買が多かったのだそうです。
悔しい思いはありますが、今の時代ネット転売を止めるのは難しいと言います。
その防止策としても、少しでも早く正規の通販サイトでネット販売をしお客様が手軽にネット購入できれば、本当に欲しい人がわざわざ倍の値段で買わなくて済むのではないかと、ミヤジンガーZさん。
そのためにも、できるだけ早くサイトへの掲載を心がけているのだと言います。
今年も開催!恒例の「ステ☆ショー」!今週末はベルク広場へGO!
さて、今回いきさつを様々伺った「ステ☆ショー」は、もちろん2018年、今年も開催されます!
4回目となる「ステ☆ショー」は今週末の3日間!
- 6月22日(金)14:00~18:00
- 6月23日(土)10:00~18:00
- 6月24日(日)10:00~17:00
開催場所は、おなじみ山形屋2号館ロッテリア横のベルク広場になります。
宮路さんの熱い思いに、気になり出した方も多いのではないでしょうか!そんな方たちの為に、気になる情報を一足先に少しだけお見せしちゃいます!
気になる今年のテーマはズバリ!「恋するステ☆ショー」
このテーマの理由は「東京で女子文具がめっちゃ流行ってたから。」そう話していたミヤジンガーZさん。
女子文具といいながら「売り場に立ってるのはおじさんばっかり」と言われたり、女の子がドキドキして来たのに「おじさんたちがダーッと立ってていいのか??」とちょっと心配もあるそうですが(笑)。
しかし、ここは我らが雑貨番長 宮路さん!「おいの中の全ての女子力をかき集めっせ〜、乙女おじさんとして頑張りもす!(俺の中の全ての女子力をかき集めて、乙女おじさんとして頑張ります!)」とのことです。
乙女おじさんとなった宮路さんのパワー、私たちも楽しみにしておりもす!
限定グッズやワークショップ、インスタ映えコーナーなど盛りだくさん!
「ステ☆ショー」ならではの可愛い文房具や会場限定のグッズ、ワークショップなどが今年も楽しめます!
わたし達のおすすめは、山形屋のあの会でおなじみのポケットティッシュがデザインされたオリジナルグッズです。ちなみに、このオリジナルグッズも今回とおい森さんがデザインされています。ポケットティッシュと共に持ち歩きたくなること間違いなし!
それから、いまどき女子必見!
大きなお花に囲まれて写真が撮れるインスタ映えコーナーや、TVチャンピオンで優勝したチョークアートの方も来場します!文房具好きに限らず、子どもから大人まで、もちろん男子も一緒に楽しめる「ステ☆ショー」。
今年も盛り上がること間違いなしです!
それから、当メディアHIFUMIYO TIMESを運営する、ひふみよベース紫原が発信するアパレルブランド「INSTINC(インスティンク)」もブース出店しますので是非是非お立ち寄りくだいさい!Tシャツやポーチなど、インスティンクらしい限定グッズを取り揃えております!
「ステ☆ショー」の詳細はFacebook、インスタグラムで発信しています。
当日は、みんなで文房具を!山形屋を!そして鹿児島を!盛り上げましょう!
<ステ☆ショー!!> 2018年 06/22(金)・23(土)・24(日) @天文館ベルク広場(山形屋 2号館横ロッテリア前広場) 公式Facebookページ <Instagram> ミヤジンガーZさん:@miyajingerz001 What情報:@miyajingerz005 ※インスタは上記ふたつのアカウントで「ステ☆ショー」の情報がアップされています!
次回は、ミヤジンガーZさんをさらにさらに!深く掘り下げていきもす!
愛されキャラな雑貨番長 宮路さんのお話はまだまだ続きもす。
現在、大河ドラマで注目を集める鹿児島!宮路さんは、大河が始まるずっと前から西郷どんをキャラクター化し、グッズ展開してきました。そんな宮路さんが人生を振り返り、一人の大人として、ペエペエな私たちにこれまでの歩みを語ってくださいました。
自分は、まだまだと思う方は必見です!さらに、鹿児島のグッズ開発や販売についても続きます。お楽しみに〜☆ (続く)
(文章・構成:○o。.リツコパンピッピ.。o○|なんでも美味しんぼ)
<所在地> 〒892-8602 鹿児島県鹿児島市金生町3-1 山形屋2号館5階 What TEL:099-227-6095 雑貨店 What & Sundries 公式サイト