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今、鹿児島の雑貨屋がおもしろい!What店長 宮路 裕一郎氏を直撃取材(2)

2回目となる今回は、ミヤジンガーZさん発案の雑貨や誕生秘話をご紹介しもす。

「鹿児島を盛り上げる人」シリーズ第二弾。
鹿児島県民にとってはとても馴染み深い雑貨店「What(ホワット)」の店長、宮路 裕一郎(通称:ミヤジンガーZ)さんについて、初回の今、鹿児島の雑貨屋がおもしろい!What店長 宮路 裕一郎氏を直撃取材(1)でもお伝えしたとおり、宮路さんについてはまだまだ序の序の序章に過ぎず、半分も紹介しきれていません!

ということで、2回目となる今回は、今まで雑貨番長 宮路さんが発案したものを中心にその知られざる誕生秘話についてご紹介していこうと思います。

初めて手がけたのは「ご当地キューピー(地方版)」

これまで、ずっと雑貨に携わり雑貨番長にまで上り詰めた宮路さんが企画から携わり最初に作ったのは、ご当地キューピーでした。

ご当地キューピーといえば「ああ!」と、多くの方が頭の中で想像できるほど今やお土産マスコット雑貨の定番的存在となっていますが、当時は大都市では販売されていましたが、鹿児島には存在しませんでした。
地方版が無い!→「無いなら作ろう!」と思いつき、お酒の席で「鹿児島といえばこんな感じじゃっどね(だよね)!」「あのモチーフがよかどね!(いいよね)」と焼酎を飲みながらノートに描いた宮路さんのアイデアが、実際に鹿児島限定キューピーとして商品となったのです。

愛らしい表情のキューピーが西郷さんの服を着ていたり、眉毛が太かったり、黒豚になっていたり、変態さんを思わせるような桜島を被った下半身丸裸のものまで!
当時大ヒットしたこの鹿児島ご当地キューピー、懐かしく思う人も多いはずです。

当時は現在のように手軽に発信できるSNSは少なかったものですが、新聞やラジオなどで取材を受けるなど、メディアに引っ張りだこだった宮路さん。この西郷どんキューピーといった鹿児島ご当地キューピーは瞬く間にヒット商品となり、2万個ほどのロットを販売していたといいます。(2万個なんて、想像が出来もはん!(できません))

当時はキューピーを片手に仕事仲間と(きっと広報という名目で!)鹿児島の繁華街である天文館を飲み歩き、行った先の居酒屋でキープしたボトルにキューピーをかけて回っていたという宮路さんですが、すぐに飲み終わってしまうため結局は”キープ”にならなかったとか、なったとか。

鹿児島キューピーの宣伝もしつつ、しっかりとお酒を楽しむ宮路さん、流石です。
(キューピー自身もまさかボトルにかけられるとは思いもしなかった事でしょう)

溢れるアイデアはお酒の席で?秘密のネタ帳

私たちが取材させて頂いている際も、宮路さんのすぐそばにはミヤジンガーZさんのアイデアの秘密である分厚い文庫本のようなネタ帳が。休日に家でテレビを見ていても気付いたら何かしら描きなぐっているのだそう。

それはお酒の席でも同じく。落書きのようにサラッと描いたアウトプットが企画や商品に繋がっているんですね!
私たちが「アイデアはお酒を飲みながら浮かぶんですね。」とつぶやくと、「たまたまだと思いますよ(笑)」という返答。鹿児島県民の方々は、もしかするとたまたま入った居酒屋で、ネタ帳に何やら書きなぐっているミヤジンガーZさんを見かける事もあるかもしれません。

お酒で気持ちよくなり、程よいフワフワ感が良いアイデアを生みだしたのか?
いやそいはきっと、宮路さんならではの視点とその雑貨愛が生んだ賜物なんじゃなかろかいち、おもこっです!(いやそれはきっと、宮路さんならではの視点とその雑貨愛が生んだ賜物なんじゃないかと感じています!)

Whatといえばやっぱり「手ぬぐい」じゃなかろかい

しばらくの後「What」が現在の山形屋へ移転した際、九州新幹線の全線開業に合わせて鹿児島ならではの手ぬぐいを作りました。
なぜ手ぬぐいかというと、「What」がオープンした時から取り扱っていた人気アイテムであり、かつ手作りで100枚から作成が出来、製造のハードルが低かったというのが理由だとか。「これもお酒を飲みながらですけどね。」とニコニコと話してくださるミヤジンガーZさん。

この手ぬぐいがこれまたヒット!
やっぱい、お酒はたまたまじゃなかとちご?!(やっぱり、お酒はたまたまじゃないのでは?!)

九州新幹線開業と3.11 東日本大震災

覚えている方も多いとは思いますが、九州新幹線開業の前日は3.11。東日本大震災があった日です。
全線開業に合わせ制作をすすめていた手ぬぐい。そこで、雑貨番長 宮路さんは災害発生翌日に、「鹿児島から東日本にできること」をテーマに「From kagoshima Project(フロムかごしまプロジェクト)」(FKP=フロム・カゴシマ・プロジェクト)に参加し、売上の一部を復興のため寄付することを即座に決断しました。

その取り組みはTVなど様々なメディアで取り上げられた事もあり、多くの義援金を日本赤十字に寄付する事ができたというニュースを私は覚えています。

手ぬぐいにも忘れない「遊び心」

Whatの手ぬぐいの中でも人気の西郷さん(+愛犬ツン)の総柄のデザインは、西郷さんのムッツリとした表情が印象的。パッと見はムッツリ顔の西郷さんが目に飛び込んできますが、その中に一匹だけ愛犬のツンがいます。

な、なんと…知ってましたか?実は、ツンと向き合っている西郷さんだけ表情がちょっと違うんです。

わっせ、気にならんね!?気になっしはこけ行かんね!(とても気にならないですか!?気になる人はWhatにGO!)

雑貨にそういうフックを効かせると、お客さんが気付いた時に喜んでくれるのではないかと、またまたニコニコと話すミヤジンガーZさん。こういったアイデアも宮路さんの遊び心。アイテムを手にとってほっこり、家に帰っていざ開封してみるとクスッとできる、そんな遊び心溢れるWhatの雑貨たち。オシャレ雑貨ではなく面白雑貨を取り入れてるんです。」と、雑貨について話す宮路さんはとても楽しそうで、聞いている私たちも幸せな気持ちになりました。

伝わりにくかった?!遊びゴコロ

数々のヒット商品を生み出してきた宮路さんですが、全てが始めから順調!というわけではなく、中には予想よりも売れ行きが伸び悩んだという雑貨もあったと言います。そんな想い出をこっそりと伺ってみました。

ナノブロック 黒豚

手ぬぐいの後は、世界最小のブロックで有名なナノブロックを使って黒豚を作りました。

立体の物を作るにはまず金型を作らなければならないため、予算も必要になります。そこで、「ブロックだったら型がいらない!」と逆転の発想で、鹿児島オリジナルのナノブロックを制作。(この発想がすごい!)

しかし、思ったよりはヒットしなかったと笑って話します。
当初は行政に「鹿児島の黒豚のPRに使ってください」と依頼をしたり、クリアパーツに変えたりと様々試行錯誤したそうです。

薄型民芸 西郷どん

それから、薄型民芸で有名な某クールジャパンな方に、西郷どんの薄型民芸を依頼。はじめは「西郷さんは民芸じゃない!」と言われながらも、「いいから。いいから。(鹿児島弁のイントネーションで)」と頼み込んで作ってもらったものでしたが、こちらも予想よりヒットするまでに時間がかかったと笑って述べていました。

西郷こけし

ある時は、こけし作家の方にマツゲの長い可愛い西郷さんと、勇ましい西郷さん、あるいは髪の毛がモジャモジャの西郷さんを作ってもらおうと依頼をしましたが、その遊び心が伝わらず、普通の西郷さんのこけしが出来上がったと言います。雑貨愛を形にするのは困難な道のりですね!

マツゲ命な女子としては、マツゲの長い西郷こけし、ちょっと欲しいです。

やっぱり鹿児島は「西郷さん」と「桜島」

「西郷さんを雑貨に盛り込もうという発想は、どこから出てきたんですか?」という質問に、宮路さんは「新幹線の開業で観光客がくると思ったので。」と真顔でちょっと闇ジンガーZな一面を覗かせていました。

鹿児島県民はやっぱり鹿児島が大好き♡


「その頃気付いたことがあって。実際にお店へ買いに来るのは鹿児島県民の人たちが多く、あれ?と思った。」と、県外からの観光客を相手にした商品だったにもかかわらず、地元の人から支持が多かったことを明かしてくれました。
鹿児島手ぬぐいなどは、県外の方のお土産だけでなく鹿児島県民の方にも人気があるそうです。きっと、鹿児島を愛する宮路さんの思いが、地元の人の郷土愛とシンクロしたのだと感じました。

当時は雑貨のお土産が少なかった

それから、今では当たり前のように目にしますが、当時は雑貨のお土産を作っている人が少なかった事もあり、鹿児島のお土産品として西郷さんを雑貨に取り入れたそうです。すると、旅行雑誌からたくさんのオファーがあり、中でもオシャレな若い女性向けの雑誌に掲載されたときは本当に多くの反響があったんだそうです。それらを見て、多くの観光客の方も足を運んでくださいましたが、やっぱり、県民の人も多かったそう。だからこそ、「鹿児島の人がどれだけ鹿児島を好きなのかということ!」を考えて、企画を考えるようになったそうです。

「まぁ、色々作ったけど、やっぱり西郷さんと桜島じゃっどね。」と、バリバリな鹿児島弁で仰っていました。今や、地元の人が「わかるわー!」「だよねー!」となる、雑貨たちがどんどん生まれています。

最近、楽しんでますか?

そうこうしているうちに、いろいろな雑貨を手がけていくのも飽きてきたそうで(笑)、「僕飽きっぽいんですよ。一番よく分かっていると思うけど。」と、にやにやとしながら昔ながらの顔なじみであるHIFUMIYO TIMESの代表をチラっと見ながら話します。

そこから、これまでヒットした商品の色違いを展開したり、春夏秋冬の西郷さんグッズを出したりと、一時はルーティンみたいになっていたと話します。
「一つ作ったらもっと儲けたくて横広がりの展開をしてしまう。」と、その時話をしていた宮路さんの言葉は一瞬、闇ジンガーZな発言。これには楽しむことはもちろん、稼ぐ事もとても大切なことだと気づかされました。

遊び心を持ち合わせ、楽しみながらも儲けることも忘れない。
取材中は終始笑顔で話を聞いていましたが、なんだか今の世の中で忘れられがちな、大切な何かを学んだような気がしました。

やはりその発想とクスッと笑える雑貨への遊び心、即座の判断と素早い行動力が、大河ドラマ「西郷どん」で盛り上がる鹿児島のお土産・雑貨たちの礎となっているのでしょう!

3回目も、もっと濃くミヤジンガーZさんを掘っていきもす!

キラキラとお話してくださる宮路さんが普段よりも眩しさを増していた今回の取材ですが、まだまだ続きます。
次回はさらに、近日開催予定のWhat主催・文具のお祭り「ステ☆ショー!!」に繋がるイベント企画のアイデアなどを掘り下げてお届けする予定です!(続く)

(文章・構成:○o。.リツコパンピッピ.。o○

<所在地>
〒892-8602
鹿児島県鹿児島市金生町3-1
山形屋2号館5階 What
TEL:099-227-6095
雑貨店 What & Sundries 公式サイト

<ステ☆ショー!!>
2018年 06/22(金)・23(土)・24(日)
@天文館ベルク広場(山形屋 2号館横ロッテリア前広場)
公式Facebookページ
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