fbpx
2018.8.10:フリーペーパーVol.29発刊!

知的障害者から学ぶ働く幸せとは?「日本理化学工業」

「人に必要とされる幸せ」を感じると働き方が変わる

先日、奇跡体験!アンビリーバボーで取り上げられた会社 日本理化学工業株式会社。従業員の7割が知的障害者でありながら、チョーク業界国内トップシェアを誇ります。会社の宝ともいえる知的障害者も、最初は仕事を覚えることも、継続的に職場に通うことも難しい方が多いといいます。でも、出来たことを褒め、彼らが人に必要とされる幸せを感じたら、働き方が変わっていくようです。

働く幸せとは

障害者を雇ったとしても、戦力として考えている企業がどれくらいあるでしょうか?日本理化学工業では、主力商品のレーンをほぼ知的障害者で賄えるといいます。障害者雇用を始めてから59年。日本理化学工業が企業として成功しているのは、「働く幸せ」を知る社員が多いからだと思います。

人に必要とされると頑張れる

人の役に立つ感覚や人に必要とされる感覚を知らない、または、忘れてしまったという障害者は多いと思います。私も一時期忘れそうになりました。自分がお荷物扱いされているような感じだったことを思い出します。だからこそ、働くことで自分が必要とされると単純に嬉しいですし、頑張れるのです。

障害者だから分かる働く幸せ

障害者って、責任を取らなくても済む場面が結構あります。責任を取らなくてもいいということは楽なようで窮屈です。自由がありません。働くことで責任を全うし、自由を得ること。これって、障害者だから分かる幸せの形のように感じます。

日本理化学工業の知的障害者雇用

昭和35年、近隣の養護学校から実習生を受け入れた時から日本理化学工業の知的障害者雇用の歴史がはじまりました。何度失敗しても諦めることなく向き合うこと、理解しようとすること、働きやすくなる工夫をすることが大切だと感じます。

個性に合わせた工夫

85名の社員の中で63名が知的障害者、そのうち26名が重度の障害を持っているといいます。でも、一人ひとりの理解力に合わせた工夫をすることで、重い障害を抱えていたとしても戦力になっているのが、日本理化学工業の強みだと思います。

「数を数えられなければ、作業ごとに数字カードをめくる」「時計が読めなければ、砂時計を使う」「文字が読めなければ、色で識別する」など、ちょっとした気づきと工夫。これが知的障害者の働くを可能にしているのです。また、検査治具を改良することで、誰でもわかりやすく作業ができるようになったそうです。

辞める障害者が少ない理由

「勤続何十年」という社員が多い日本理化学工業。辞めないということは「やりがいがあり、居心地が良く、会社が好き」そんな気持ちを持つことができる会社なのだと思います。「奇跡の会社」と言われる由縁はココにあると思います。

働く幸せを知る社員を増やすことが…

幸せを感じながら働いているひとって、どれくらいいるのでしょう。

働くことだけが幸せではない…そういう考えの方もいらっしゃると思います。

厚生労働省は5月12日、従業員50名以上の企業で働く障害者が14年連続過去最高と発表しました。過去最高と言っても49万5795人。

平成28年の参考資料ですが、内閣府発表で身体・知的・精神、3障害合計で860万2000人の障害者がいる中のたった50万人。障害者はなかなか就職が難しい、という現実があります。

ましてや自分が会社に貢献している実感をもつ障害者なんて、ほんの一握りでしょう。

日本理化学工業のように働く幸せを知る社員を増やすこと。これは一朝一夕にはできません。でも、こういう会社を増やすこと、全国各地に作っていくことが、なんとなくどんよりとしている日本の空気を変えることになるかもしれません。