春はお花見や新人歓迎会など賑やかな宴席も多くなり、「イッキ飲み」等による”急性アルコール中毒”で救急搬送されたというニュースが毎年のように報じられます。お酒の飲み方次第では、命に関わることも・・・。
「イッキ飲みはしないから、自分は大丈夫だ!」と安心しているあなた、油断は禁物!
「アルコール性認知症」という、”長年の飲酒”が引き起こす恐ろしい病があるのです。
ざっくり
長年の飲酒が原因、アルコール性認知症の怖さ
アルコール性認知症とは、アルコールを多量に飲み続けたことにより、脳梗塞、脳血管障害、ビタミンB1欠乏による栄養障害などを起こした結果、発症するとされている”認知症”です。
また、アルコールを多量に摂取し過ぎることだけでも、脳が萎縮すると言われています。
認知症は高齢者に多いと思われがちですが、このアルコール性認知症は、高齢者だけでなく若い世代にも見られるため、年齢に関わらず全ての世代で注意する必要があるのです。
アルコールの摂りすぎによるアルコール性認知症、というのがあるらしいですね。若い人でもなりうるけど、アルコール依存症になりやすい高齢の方にも多く見られるとか。
うちのは多分、それにまっしぐらっすね。— 8-かば (@8cavavavaX) April 16, 2018
不意に思い出した光景。半年くらい前に自分と同い年でアルコール性認知症になったアル中が入院していて、彼女の母親が「まさか自分の子が自分より先に認知症になってしまうとは思わなかったし、見た目は私と同じくらいになっちゃってるのが悲しくてやりきれない」と嘆いてた。
— ウメ・ハッピーバイブ (@jesuisume) February 21, 2018
アルコール性認知症の症状は?
- 物忘れなどの記憶障害:(自分の体験した出来事や過去の記憶が抜け落ちてしまう障害。自覚がないため日常生活に支障をきたす。)
- 周囲の状況が理解できなくなる見当識障害:(時間や季節、今いる場所、人がわからなくなるといった障害。)
- 作り話をするようになる:(記憶障害により忘れてしまった部分を、覚えているものをつなぎ合わせて埋めようとしている。意図的に嘘をついている訳ではない。)
うちの親父は飲んだことすら忘れるアルコール性認知症(疑い)になってしまい…明日、病院連れていきます。
お酒はほどほどがいちばんです。
— inugami (@inugamiakr) April 10, 2018
また、アルコール依存症と同じような症状も
- 歩行が不安定で、何かにつかまっていなければ歩けなくなる。
- 「うつ」のように意欲を失くし、寝てばかりだったり、好きなものにさえも興味を示さなくなる。
- 興奮しやすく、幻覚が見えたり、攻撃的で暴力をふるうようになる。
- 行動に抑制が効かなくなり、欲しいと思ったものを盗んでしまったり、他人の食べ物であっても食べてしまうなど、思うがままに行動を起こしてしまう。
アルコール性認知症は本当に怖いから気をつけるのだ。歩きにくくなるし記憶障害見当識障害作話などが起こるぞ!孤独にしないことや、早期発見が予防策とされているぞ!認知症とは関係ないけどアルコールは特定疾病のいくつかの原因になるし要注意だ!し
— 🐼🐱🐹 アイマˊ• ·̭ •̥ ꒱🐹🐱🐼 (@Razortowel) September 12, 2015
身近な人がアルコール性認知症になってしまったら?
アルコール性認知症の場合、”断酒”、つまりお酒を断つことで症状の改善が見られることがあるそうです。
しかしながら、年齢、脳の萎縮の程度、脳血管障害などの有無によっては、大きな改善が見られないことも。
そして、脳の萎縮は飲酒期間が長ければ長いほどひどくなると考えられています。
だからこそ、多量のアルコールを飲む生活を少しでも早く改善することが、発症リスクを抑えるために重要なのです。
認知症の中核症状である記憶障害は進行性である。アルコール性認知症の記憶障害は、長期間断酒すると改善する場合もある。ウェルニッケ・コルサコフになっても改善することがある。やはり断酒は大切である。
— 青い薔薇 (@Trans_Blue0630) November 15, 2017
酒の飲みすぎは、脳が萎縮しアルコール性認知症になりますね
— あんむ (@PawYcUFD3gmgRsH) April 11, 2018
アルコール性認知症を予防する!
それでも「お酒が飲みたい!」「断酒は難しい!」という人も多いでしょう。
幸いアルコール性認知症は”原因”がはっきりしている病です。そのため予防することも可能なのです。
- お酒を飲む時は多量ではなく、適量にすること!(目安は、日本酒:1合、ビール:大瓶1本、ワイン:グラス1杯)
- 肝臓を休ませる休肝日を作ること!
- 脳の栄養失調を防ぐためにもバランスの良い食事を心がける!(ビタミンB1だけに限らず、ビタミン不足は認知症になりやすくなります。)
生涯楽しくお酒を飲むためにも、若いうちから適量の飲酒を心がけるようにしましょう。
アルコール性認知症の予防には、アルコールの摂取量を適量にすることが重要です。肝臓を休ませる休肝日を作り、生活習慣を見直してください。ビタミン摂取。
アルコール性認知症とは 原因・症状・治療法 – 認知症の基礎 https://t.co/VUNOwl6iGp
— Enjoy healing day (@Cofekiki2) June 27, 2016
”百薬の長”も、度が過ぎれば”毒”となり得る!
お酒を多量に飲み始める原因はさまざまですが、「ストレス発散」、「寂しさを紛らわす」、「イライラから」、「寝付けないから」などの理由が多いようです。
なかでも特に多いのが「ストレス発散」目的の飲酒。しかし、ストレスの発散にお酒を使うと、その量は次第に増えていってしまう恐れが高く、挙げ句の果てにはアルコール依存症になる可能性も。
また、寝付けず眠るためにお酒に頼るのも危険。続けているうちに身体がアルコールに慣れて眠れなくなり、結果として飲酒量がどんどんと増えてしまうのです。
お酒にすがった結果、逆にお酒に身体や人生を蝕まれてしまっては、本末転倒です。
【脳を知る】アルコール性認知症 寂しさやストレスからのお酒の飲み過ぎに注意を https://t.co/vqNrPBmJN6
こういうのを読むと酒税の引き上げにも一理あるのかなぁ、と思っちゃうよね。「呑まないと寝られないんだもん」なんて人を見ると酒買う前に病院行った方がいいのでは?と思うし。
— 空き地 (@akichi_3kan4on) January 6, 2018
お酒に頼って何かを解決しようとしても、その場しのぎに過ぎません。それを繰り返していると、”アルコール依存症”になる恐れがあり、その先には”アルコール性認知症”などの病が待っているかもしれないのです。
まずは生活習慣を見直すことから始めましょう。「適度な運動」、「バランスの取れた食事」、「お風呂にゆっくり浸かる」などを心がけ、”生活のリズム”を作ってアルコールに頼らない生活を送ることが大切です。
脳の検査等を定期的に受けてみるのも良いかもしれません。
飲酒量を少しでも減らして、アルコール性認知症を防ぎ、元気で楽しく長生きしましょう!
もちろん飲酒は20歳を過ぎてから。
via:認知症ねっと
via:安心介護