私はうつ病としてではないが、メタボリックとして、保健センターで食事指導を受けたことがある。
そこでご飯の量を、半分から3分の1にすることを勧められた。スポーツや30分の散歩などと組み合わせ、その結果6ヶ月間で、減量すべき目標の体重を達成でき、体調も良くなった経験がある。
うつ病は実はメタボの人に多い――。肥満を招く偏った食生活や、栄養素の不足が、抑うつなどの精神症状を引き起こすことが近年の研究で分かり、患者の食事指導を行う病院も出てきた。
また私は精神障害があり、訪問看護も受けている。看護婦さんから訪問看護を受けた時には、朝、昼、夕方それぞれ、食べた食事を表に記入し、カロリーをいつも見てもらっていた。それと運動を合わせることによって、ご飯を半分から3分の1に減らしたり、おかずも減らしたり、また「野菜を増やして下さい。」などとアドバイスを受け、体重はみるみる減っていった。
それによって動きも良くなり、体調も良くなっていった経験がある。
食欲を調整する脳の部位は、ストレスを調整する部位でもあるので、うつ病患者に「ストレス太り」が多いのは納得できる。糖尿病などの代謝異常が起こると、体内の組織に慢性的な軽い炎症が起きてうつ病の発症リスクが高まったり、血糖値を下げるインスリンの機能が低下して、脳機能に悪影響が出たりするとの指摘もある。
セロトニンは、食物からしかとれない必須アミノ酸のトリプトファンによって作られます。このトリプトファンがとれていないために、結果的にセロトニンが不足し、意欲も気力も萎えて、うつ状態に陥っているクライアントがいます。その証拠に、食事指導によってうつ状態が改善する人が多いのです。
— チェリー (@radiance1012) June 27, 2015
私も、精神的に状態が悪かった時には、深夜どうしてもお腹が減ってしまい、毎日のように近くのコンビニに駆け込み、カップラーメンやカップ焼きそばなどを食べていた。その上動くのは食べる時だけで、ひきこもっていた。
うつ病治療は薬物療法とカウンセリングが両輪とされてきたが、「生活習慣病と同様に、食事や栄養、運動の指導を丁寧に行うことも重要になる」との研究結果も出ている。
うつ病患者は、食事がのどを通らずやせ細るというイメージを持たれやすい。だが、むしろ肥満気味で中性脂肪や血糖値が高い人に多いことが、同センター疾病研究第三部部長の功刀浩さんらの研究で分かった。
以前、野菜を購入してくれた精神科の先生に「うつ病の患者さんに食事指導をしたら、大方よくなりますよ」と言われたことがあります。患者さんにヒアリングしたら、外食が多く、その他レトルト、インスタント、冷凍食品、コンビニ弁当ばかりだったそうです。うつは食事にも原因があります。#うつ病
— 二宮オーガニック (@kokoscorpio7) May 8, 2016
食事を中心とした生活リズムの乱れや栄養素の不足などをはじめとするうつ病発症の要因は様々。カウンセリングや薬物療法はもちろんのこと、今一度その食習慣を見直してみるのはいかがだろうか。