暖かくなり、冷えた炭酸ジュースが美味しく飲める季節がやってきました。
毎年さまざまな新商品が発売されますが、メローイエロー、アンバサ、ジョルトコーラ、アクエリアスフリースタイル、その他さまざまな炭酸飲料が、今にも負けず、昔も次々と発売されていました。
子どもだったころ、私もよく炭酸ジュースを飲みました。
そのころの炭酸飲料で思い出すことは「あのころは『微炭酸』のジュースが多かったなあ」ということです。
そして現在、スーパーやコンビニなどの炭酸飲料コーナーを見て思うのは、「今は『強炭酸』がたくさん売られているな」ということ。
今回は「現在なぜ強炭酸飲料が多く発売されているのか」、同時に「なぜ昔は微炭酸飲料が多かったのか」という点について考えてみようと思います。
楽屋に入って準備してますっ!
まふまふコラボフードォォォォォ!!!
おいしいしかわいいぞ…恋と微炭酸ソーダよい…(´;ω;`)物販は雨に濡れないようにできてる…はずなのだけど大丈夫ですか…? pic.twitter.com/dNzlEk9Lut
— まふまふ@3/20.21幕張メッセひきライ (@uni_mafumafu) 2018年3月20日
温暖化現象
一般的に、暑さが強烈で体もバテがちな真夏は、心も体もシャキッとするための強炭酸が好まれるようです。強い刺激による水分補給が可能で、後味にべとつく甘さの残らないものが好まれるからでしょう。
日本も例にもれず温暖化が進み、約30年前と比べれば平均的に気温は上がっているとのこと。35℃以上の真夏日も珍しくなく、最高気温が40℃を超える日もどこかの地域で数日あるほどです。
微炭酸の流行っていた30年前などは今より気温が低かったし、隙間の多い木造物件もたくさんありました。真夏でも30℃あれば酷暑とされていたし、今の気候は強炭酸を必要としているのでしょう。
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角川映画の隆盛
出版社として古くから有名な角川書店。
当時、私は小説を読むのが好きで、本はたくさん読みました。
それは主に小説、古くからの文学、翻訳された海外文学などが中心でした。
角川書店も角川文庫を出していますが、当時出版されていた作品のラインナップも豊富で、文庫作品などは現在以上に充実していたのではないでしょうか。
当時、同社は社長が代わって変革の時期でもあり、重厚な文学作品だけでなく若者をターゲットとした青春小説、恋愛小説、普段あまり本を読まない人でも読みやすい日常をさらりとなぞったライトな作品の出版が加速していました。
その一環として角川映画が創設され、そのなかに当時のアイドルだった、薬師丸ひろ子、原田知世、渡辺典子の角川3人娘が登場する「野生の証明」「セーラー服と機関銃」「Wの悲劇」「時をかける少女」「愛情物語」「晴れ、ときどき殺人」「キャバレー」など、多くの作品が上映され興行成績を上げていました。
そんな時代に必要とされていたのは「ソフトな」口当たりでした。
炭酸飲料もそうですし、会話の内容、人間関係、言葉遣い、思想、すべてが本音のマジトーンを嫌うもので、汗をかかずスマートに中庸を選び取っていく生き方がカッコイイとされていたのです。
汗をかかずに無表情で淡々と演奏をこなす姿がスマートだった「YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)」。「C-C-B」などは、当時まだ珍しかった電子ドラムや六角パッドドラムを演奏しながらインカムで歌うスタイルが斬新でした。
炭酸水ダイエットが示した「炭酸は体にいい」理論
最近は「炭酸水はダイエットに効果的」とまで言われています。
私も、炭酸水だけ買って水やお茶の代わりとしてよく飲みます。
以前は焼酎を割ったりカクテルの材料として使われることの多かった炭酸水が、今ではさまざまなフレーバーで店頭に並び、そのまま飲むためのソフトドリンクとして普及しています。
昔は微炭酸が流行ったのに今は強炭酸が流行っていることの理由は、特別にこれといったものは無いでしょう。気候や時代背景にともなう理由はいくつか挙げましたが、そのことに裏付けがあるわけでもありません。
それでも理由を挙げるとすれば、それは「日本人は流行りのものに乗せられやすいから」だと思います。
どこかの飲料メーカーが強炭酸飲料を出したら意外によく売れたので、さらに出荷を増やしてみると消費者はそれを流行と勘違いしさらに売れ、他メーカーも負けじと強炭酸を発売した。
そのような流れで出荷数が増加したのではないでしょうか。
いったんそういうスパイラルが出来てしまうと、あとはその流れに乗るだけです。
強炭酸飲料の普及はそのように出来上がったのではないかと考えられます。
昔の微炭酸飲料も、同じような理由で流行したものでしょう。
昔から「炭酸飲料は損かも?」と思うことがありまして、たくさんジュース飲みたい願望の強かった小さなころから思っているのは、
「炭酸は気体だから見た目以上にジュースの実質量は少ない。だからネクターや炭酸の入っていないジュースの方が得なのではないか」
ということです。子どもらしいですね。
ファンタなど昔の缶ジュースなどは250mlが普通で、友だちとそれをコップに半分個して飲んでいました。今では好きなように買って飲みますし、水道でことたりるのに水も買います。