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2018.11.10:フリーペーパーVol.32発刊!

なぜ「パラリンピック」テレビ中継は近年増加したのか?

平昌で行われた冬季オリンピックで、日本の代表選手は金4、銀5、銅4、の合計13個のメダルを獲得する好成績を残しました。

同地では3月9日から、冬季パラリンピックが開催されています。
テレビでも、これからさまざまな競技が放送される予定です。

それでは、今から10年ほど前の日本を振り返ったとき、冬季なら2006年のトリノ、夏季なら2008年の北京など以前に、今ほど多くのパラリンピック競技が、国内のテレビ放送で中継されていたでしょうか。

それよりさらに以前ならなおさらですが、私にはあまり記憶がありません。
なぜ今、パラリンピックの中継がこれほど増えたのでしょう?

障害者差別解消法

2013年6月26日、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(障害者差別解消法)が公布されました。2006年には国連総会本会議で「障害者の権利に関する条約」が採択され、政府は2007年に同条約に署名しています。

2010年11月から開催された差別禁止部会では、「障害を理由とする差別の禁止に関する法制」(差別禁止法)の制定に向けた検討が行われました。以上のように、日本における障害者への対応は法的に整備されることとなり、その詳細内容は現在、日を追うごとに細部まで行き渡っている状態です。

社会的趨勢

多様な社会の受け入れ、誰もが活躍できる環境づくりなど、現在の日本は世界的な流れを反映し「広く受け入れる町づくり」を進めるよう変化してきました。

障害者が活躍できる職場づくりや、ダイバーシティと呼ばれる「性別、子どものあるなし、障害の有無、年齢」など様々な違いを差別無く広く受け入れる社会を目指して変化してきたのです。

2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開かれることもあり、日本はこれまでのさまざまな基準を世界に合わせようと、躍起です。

良く言えば世界標準に合わせる努力であり、個人的な感想としては

今までほとんどほったらかしだったのに、世界の目が向けられるようになって急にはた目を気にし出したな

といったところです。

チャンネルの急増も

一方で、それほど穿った見方をしなくても、単にチャンネルの増加が、放送枠拡大に繋がったのかもしれません。昔はインターネットもBS放送も、スマホもありませんでした。

チャンネルと言えば地上波のテレビとラジオぐらいでした。地方によっては民放が2〜3局しかなかったほどです。

現在は地上波、BS放送、CS放送、ケーブルテレビ、インターネットテレビ、スマホ専用の動画ストリーミングなど、同時に見られるチャンネルは総数で数十から100を超えるほどあるでしょう。枠に余裕ができたから選手の活躍を届けたい、という気持ちの現れかもしれません。

急激に中継が増えたこと自体は、選手にとってむしろ活躍を知ってもらう絶好の機会です。
目くじらを立てる必要はないのかもしれません。

どのような状況であれ、アスリートたちは自分の競技で視聴者を魅了してくれるはずです。
この機会に、パラリンピックの面白さを感じてみましょう。