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「薩摩剣士隼人」外山雄大監督―鹿児島のヒーローを作った男-1

薩摩剣士隼人」は、鹿児島の子どもたちを始め多くの鹿児島県民に愛されるご当地ヒーローです。鹿児島では主人公である隼人を中心に、ボッケモンと呼ばれる数多くの精霊が登場する特撮番組が放送されています。

今回、同番組の原作者で総監督も務める外山雄大(とやまたけひろ)さんへの取材を試みました。取材班は「さくらももえ」と「名人」の2人。

私たちは2月6日、HIFUMIYO TIMES 社長の運転する車に同乗し、外山監督の事務所兼工房に向かいました。

特撮ヒーロー番組の制作現場

大量に積み上げられた資料、書籍のバックナンバー、加えて制作の参考にすると見られるフィギアやプラモデルの数々。制作用の工具に加え、塗装用ペイントも所狭しと並べられていました。

さらに、室内には若干の塗料の匂い。
生々しくてリアルな制作の現場に立ち会うことができ、さくらももえと名人は、興奮を抑えられずに歓声をあげたほどです。

話題作りにと監督は早速、監督自ら作ったツチノコのフィギアを取り出しました。
監督自身が、ツチノコなどの未確認生物に興味津々の子どもだったのです。

外山雄大という人物と、彼を造り上げた物

外山監督は、鹿児島県指宿市の池田湖に住むとされる「イッシー」(ネス湖のはネッシー)の探索経歴から話を切り出しました。

自分自身が「夢を追いかけている」と評される機会の多いことに言及し、その否定から監督の話は進められました。

私は、夢を追っているというわけではありません」とし、池田湖に存在するとされるイッシーの可能性について、その根拠を論理的に話してくださりました。

湖の生い立ち

火山の爆発にともなって地盤が沈下し、そこに水がたまったものが湖であると前置きし、池田湖開聞岳の反動でできたマグマ溜まりに水がたまったものであるとの説明がありました。

その後、話題は湖底に住むとされる大ウナギの生態へ。
大ウナギが生息するための水温はどのくらいか、どのくらいの水深に住んでいるのか、など。

池田湖の水深が233メートルであることを踏まえ、イッシー捕獲のために監督は200メートルのロープを用意したそうです。その先にコイの身や藻の固めたものなどを餌として取り付け、釣り上げようとしたことを打ち明けました。

池田湖の近くは開聞岳などの火山が多く、湖には温水が流れ入ります。
そのため水温が下がらず、冬眠することもないオオウナギは1年中成長するとのことでした。

外山監督はとても話しやすい気さくなお人柄で、僕たち取材班を気遣ってみずから色々なことを話してくださりました。その後、お話は情報豊かに2時間にわたって行われました。

内容は、隼人などのヒーロー番組特撮、不思議な世界やUMAなどについて。
それらの内容に同様の興味を持つ中二病の方には、必聴の内容だったろうと思います。
なぜなら、監督自らがその道に造詣の深い方だからです。

次回からはついに本題である「薩摩剣士隼人」について、誕生秘話、制作に伴う苦労や喜びについて、お話いただいたことを元に書かせていただきます。

※「薩摩剣士隼人 YOKADO!カゴンマ 第四十七回」2月18日午前6:30 KTS鹿児島テレビ放送

毎週日曜、午前6:30〜6:45、KTS鹿児島テレビ放送で放送中です。

取材中編はこちら>>
「薩摩剣士隼人」外山雄大監督、鹿児島のヒーローを作った男への取材記録(2)

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