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2018.8.10:フリーペーパーVol.29発刊!

高校生の不登校に付いて回る「留年」問題

学校に行きたくない。もしくはもう行くことが出来ない。そんな状態におちいってしまうと、「留年」という言葉がちらついてきます。小学校、中学校は義務教育なので、どうにかなるのかもしれませんが、高校生の不登校に関しては「単位」という言葉が突きつけられてくるのです。

「留年」の条件は?

その基準は学校によって違いますが、私の高校では基本的に年間1/3以上休むと進級が怪しくなってくるシステムでした。私の場合は「病気による欠席」ということで、発症した高校1年生のときは多目に見てもらえましたが、途中から「テストだけは受けてくれ」ということで、人からノートを借りたり、出題範囲を聞き、教科書に頼ることでなんとかやり過ごしました。

もちろん、授業をほとんど受けていないので、数学や英語など、日頃の積み重ねが重要な教科はほぼ0点ということも当然ありましたが、とにかく「テストの時に居る」ということが必要だったのだと思います。

高校1年生のときは病気による療養ということで3ヶ月以上欠席。そして復帰してもなかなか通うことが出来ず、さらに1ヶ月以上は休んでしまいました。
それでも一番苦労したのは、なんとか進級して始まった高校2、3年生時代です。
最初に書いたとおり、1/3以上欠席してしまうと留年というシステムにはまり、休みたくても進級、卒業のために休めないということになってしまいました。

留年? 卒業出来ない? 学校を辞める?

大学生のように、高校で単位を気にする人はどれほどいるのでしょうか。欠席日数が増えてくると、基本的な欠席よりも各教科それぞれの欠席数が大切になってきます。
私も、これはまだ大丈夫。そして、この時間は出ないといけないといったような単位計算をするようになったのです。

それでも、学校に行っても授業を受けることが不可能な状態になったことが何度かあります。受けなきゃいけない。それでも受けることが出来ない。そうなってしまうと、ひとりパニックになって、授業から逃げたり、逃げた先で動けなくなってしまうことが度々ありました。
結果的に私は高校を卒業しましたが、自分にとっての高校卒業はただの「印」でしかなく、得たものよりも失ったもののほうが大きかったように思います。

こんなことを言っていますが、もしも高校で留年してしまえばどうだったのか。
きっと、学校に行けないということに加え、友人関係などでの疎外感を感じたでしょう。そう思えば、どうにか進級することが絶対に良いと思いますが、きっと本質的な解決にはなりません。
どうあっても学校に馴染めなくて、高校を辞めるという考えに至るのでは……と思います。

もしかしたら、縁がない苦痛かもしれません。

学校に行くことがきちんと出来る高校生は、留年についてのこんな事実を知っている人は少ないだろうし、もしかしたらそれを考える必要もないのではないかと思います。
けれど学校に通えない人は、その人なりの苦しみがあって、その中でもがいています。それなのに、こんな現実が付いてくることはまさに絶望であると、私は感じました。

先生だって、クラスメイトだって、知らなければ「どうして?」と思っている人がいるでしょう。それはもちろん、本人しか「分からなくて」、そしてそれを「分かろう」と、手を伸ばしてくれる人もいない。そんな負のループにはまっていくだけだからです。

義務教育に含まれない、高校の不登校。その出席日数問題を痛感しているのは間違いなく本人です。
あなたは、高校生の不登校について、考えたことがありますか?
大抵は、みんながみんな、それを知ることも考えることもなく、学生生活を送ります。しかし出席出来ない、勉強も出来ない、クラスに馴染めない。
そして、そもそも学校に行けない。

そんな学生生活を過ごすなら、

「自分はどこにあればいいの?」

これは予想以上に生々しい話なのです。