そのクオリティの高さで消費者を魅了し、売り上げも増やし続けている小売業界の雄といえば「100円ショップ」でしょう。

ダイソーセリアワッツキャンドゥ、などなど、さまざまなチェーンが日本全国のみならず海外にまで支店を拡張し、商品も以前に比べれば抜群の品ぞろえと品質が期待できるようになりました。

100円ショップではなくとも昨今は量販店でそれなりに安いものが高品質で買えますが、高品質のものが100円で手に入るならそれに越したことはありません。

でも、品質面でどこまで「100均」に頼っていいのかという基準については、人それぞれ異なる思いがあるでしょう。

消費財はなるべく100均

使うと消えていく物、たとえばトイレットペーパー、ティッシュペーパー、ウェットティッシュ、あぶらとり紙、メモ用紙、ゴミをまとめるためのビニール紐やテープ、ゴミ袋などは、100均で手に入る商品が重宝されるのではないでしょうか。

しかし、たとえ100均でも、金額を量で割った単位量あたりの値段が大規模量販店の同じ商品より高くなってしまう場合もあります。

一方で、スプーンやフォーク、おたま、フライ返し、玉子焼き用フライパンなどのキッチン用品に関しては、100均の方が安く買える場合が多いのではないでしょうか。

消えていく物ではないにせよ、靴下、ハンカチ、U首の下着、ランチョンマットなども、汚れたり傷んできたら新しい物に替えるという点で、100均で買った方がお得な消費財かもしれません。

品質も加味した市場価格との比較

100均でいろいろな商品が並んでいると、一つひとつの商品が「100円」で得なのか損なのか、分からなくなってきませんか?

そういった玉石混交はショップ側の戦略でもありますが、68円ぐらいで量販店に売っている商品を、相場を知らないために、わざわざ100均で買ってしまうこともありますね。

取り扱う商品は種類も豊富で、一般的な小売店で売られているものと品質面で遜色のないものも増えています。文房具にいたっては便利グッズを含め100均でなければ入手できないものもあり、100均商品の競争力はより高まっていると言えるでしょう。

100円で儲かるの?

1980年代の100円ショプは、およそ70円で仕入れた商品を100円で売り、利益を確保していたとされます。しかし、仕入れ値が約70円で固定してしまうため、当初から品質に期待できない商品もたくさんありました。

そのころの100円ショップへの評価は、今ほど好意的なものばかりではなかったはずです。
そこで、たとえば業界最大手の「ダイソー産業株式会社」では、利益のおよそ期待できない仕入れ値98円の商品や原価割れする商品も、100円で販売する戦略に出ていたとのこと。

高品質の商品をそろえ、1人あたりの購買点数を増やすことでトータルのプラスを目指していたのです。

100均で「済ませる」という考えに従えば、今なら日用品のほとんどのものは100均で揃ってしまうでしょう。近ごろの100均は品質も高く、生活にも十分、という方も多いことでしょう。

一方で、品質や機能面で100均の商品とそれほど違わないのに、価格的に若干高い商品が売れているのも事実です。たとえば肌に直接触れる商品、汗拭き用のウェットティッシュ、あぶらとり紙、一部の化粧品などは、少しくらい高くても有名なブランドや医療メーカーのものなら、さらに安心ですね。

もちろん、100均の商品も以前と比べ物にならないぐらい品質面で向上しています。あえて高い商品を選ぶ消費者は、ブランドや安心のために、お金を出しているのではないでしょうか。同時に「お金を払っている自分に安心する」といった要素に思い当たる節はありませんか?

100均の商品が生活のきわめて重要な部分まで担っていることも、多くの消費者が感じているだろうと思います。ほとんどの社会人にとって、マスク15枚入りを100円で買おうが298円で買おうが、大きな問題ではないでしょう。

ダイソーの買い物が楽しくて、私もお店を頻繁に訪れます。でもいつも、買うのは同じものばかり。ひげ剃り、乾電池、ルーズリーフ方眼紙、そのくらいです。でも、最近買った「レンジで簡単!!だし巻きたまご」は便利でしたね。

経済が回復の兆しを見せるなか、100円で手に入る商品もその領域を広げつつあります。
100均のものより少しだけ高い商品については、品質面を正しく見極める目が、これからの消費者には問われていくのではないでしょうか。