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変わる”福祉分野”のイメージ、インターンシップ(就業体験)で人材確保へ

人間は必ず、赤ん坊から老人になっていく。それを担うのが介護、保育の現場である。
しかし現在、それらは重労働で低賃金であるという厳しい条件ために、深刻な人手不足であり、大変過酷な状況下に置かれているということは周知の事実であろう。

そんな中、

東京都は介護や保育などの福祉人材を確保するため、学生向けに新たなインターンシップ(就業体験)を始める。参加者には手当を支給することで、幅広い人材を募る。2016年度中に300人を対象に実施する計画。体験を通じて福祉分野への学生の関心を高めることにより、同分野の人手不足を補う考えだ。

遂に事が動き始めたのである。東京都は福祉人材を確保するために、学生向けに新たなインターンシップ(就業体験)を始めるのだ。

インターンシップは都が公募で選んだ特別養護老人ホームや保育所、障害者支援施設などで行う。参加者は都内10カ所で開く事前学習会などを受講した上で、希望の福祉施設で職場見学するほか、高齢者や乳幼児とのコミュニケーションや食事の用意などを体験する。期間は5日間程度で、1日当たり6500円の手当を支給する。

きっとこれは、現代社会の危機を乗り越えていくためのスタートラインとなるだろう。

対象は福祉を専門に学んでいない都内在住・在学の大学生や専門学校生ら。卒業後3年以内であれば、既卒者も参加できる。希望者は都福祉保健局のホームページを通じて専用サイトで申し込む。

東京都は6月に「福祉人材対策推進機構」というものを設立している。今回のインターンシップについても同機構が中心となって準備を進め、じきにハローワークとも連携を取っていくことが決定しているそうだ。

さらに、YouTubeでは福祉の仕事のPR動画の配信も始めている。福祉に対するマイナスイメージも払拭できそうだ。
全編50分の動画内で、この仕事の将来性や賃金、職場環境の改善状況が触れられていた。

都は一連の取り組みを通じ、「福祉の仕事のマイナスイメージを払拭するとともに、魅力を伝えたい」(福祉保健局)としている。

これから先、高齢化、そして少子化の波の中で、福祉分野における人材は、多く必要とされていくであろう。
これをきっかけに、このような職場があって、そうしてそれが社会に「必要とされている」という事実が、より多くの人々に伝わっていくことを期待したい。

 

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO05236480V20C16A7L83000/

via:日本経済新聞

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