2018.5.10:フリーペーパーVol.26発刊!

「81dojoで今日はドイツ人に負けた」将棋用語の英語コミュニケーション

藤井聡太四段を始めとする若手棋士の台頭や、羽生善治永世七冠の誕生などにより、2017年は将棋ブームで日本がわきました。

日本将棋連盟にとって、将棋の海外普及は長年の願いです。
将棋に比べ囲碁やチェスの海外普及率は高く、たとえば世界で見た囲碁の競技人口は約5,000万人、将棋は約700万人と、囲碁のほうが圧倒的にメジャーな競技となっています。

世界中の人と将棋を指せるアプリ

インターネットの環境整備が進み、現在では地方在住者でもいろいろな土地の人とネットを通じてパソコンで対局できるようになりました。

特に、海外で将棋に親しんでいる方との対局が無料で簡単に実現する、日本将棋連盟後援のアプリが「オンライン将棋対局場81Dojoエイティーワン道場)」です。

パソコンはもちろん、スマートフォンなどのタブレットでも楽しむことができます。日本語と英語での表記が可能となっていて、対局後は英語を使って外国の方々と感想戦を行うこともできます。

自分のアカウント紹介欄に感想戦に関する嗜好度を記入する欄も用意されており、自分が感想戦をしたいか、したくないか、英語の使用は可能なのかどうかも、あらかじめ設定しておくことができるのです。

それを確認して、英語圏の人たちは日本人である私に、英語での呼びかけを判断します。

基本的なことを知らないことを知る

単に駒の名前すら自分が英語で知らないことも、このサイトで何局も指して知りました。
飛車が rookであることも、畳み掛けるようなスピードの英文チャットに対応するなかで覚えました。

英語で、

「王」は kingをはじめとして、「金」gold general、「銀」silver general「桂馬」knight
「香車」lance「飛車」rook「角」bishop「歩」pawn

と呼びます。

「指す」は move、将棋の駒は相手陣内に入ると成りますが、「成る」は動詞で promote 、成った歩である「と金」は promoted pawn、なった飛車「竜」はpromoted rook などと呼びます。
「竜」はその漢字から dragon と呼ぶこともあります。

重要な守備の要素である「囲い」は castle と言います。
美濃囲いなら mino castle 、矢倉囲いだったら yagura castle 。

81dojoで教わったこと

用語は山ほどありますが、対局語に英語で感想戦をするなかで色々と英語の勉強にもなりました。指していくなかで、将棋を指す海外の方の将棋へのアプローチも知ることができます。

彼らは定跡と呼ばれるもの、戦法ごとの駒の進め方、囲いの手順など、学習して知識にすればすぐ強くなるものは徹底的に研究しています。

その代わり、対抗型の対局になり、定跡が効かない局面になると長考し始めます。
マニュアルを離れると弱いみたいですね。

終盤の寄せも甘いというか、詰みをのがしている印象を受けます。
自玉の詰みを自分で読みきって私が「負けたな」と思った将棋を逆転で勝つことは多くあります。

それは、私が工夫しているのではなく詰将棋、必死、詰めろなどの概念について、彼らが弱いからかもしれません。

それでは、用語をさらに。
ファンの間では有名な、ダジャレ解説で有名な豊川孝弘七段の気軽な挨拶「両取り(ヘップバーン)」は英語で言うと fork。大駒を切って敵陣に攻め込むときは「飛車をキリマンジャロ(切りまんじゃろ)」などと言います。

ちなみに「切る」は sacrifice (犠牲)ですね。
ダジャレのニュアンスを英文チャットで表現するスキルは持っていないけれど、負けても英語も勉強できる81道場で、「負けて勝つ」を実践したいと思っています。