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ダイエットに、成功という概念が無い理由

年末年始この時期、忘年会新年会などの宴会が増えます。
暴飲暴食で胃腸をこわすことのないよう注意し、体重にも気を配って楽しみましょう。

体重は、増え始めると加速が止まらなくなるものです。それは、摂取カロリーが消費カロリーを上回った状態に脳が慣れてしまうから。

蓄えられた不要な脂肪を燃焼するには摂取カロリーを減らすか、運動などによって消費カロリーを増やす必要があります。

1kgやせるための条件

例えば、脂肪1kgに含まれる熱量は約7000カロリーと言われています。

基礎代謝が1800カロリーの成人男性なら、全く食物を摂取せずに生活すれば、まったく運動しなくても7000÷1800=約3.9なので4日ほどで脂肪が1kgだけ減ります。

4日間絶食しても、減るのはたったの1kg。

もちろん、実際の生活では荷物を抱えて歩行するなど生活上の運動があるでしょうから、脂肪はもう少し多めに燃焼されるはずです。

目標という名の甘え

体重を10kg減らすという目標を立てたとします。
安易な方法に頼らず、有酸素運動をしたり炭水化物を適切に節制するなど王道の方法でダイエットして、順調に体重が減っていったとします。きちんと体脂肪率を下げるといった正当な減量です。

それでは、仮に10kg痩せたとして、あなたならその後どのような食生活を送りますか?
目標を達成したご褒美として甘いケーキを少しくらいは食べたりするかもしれません。

そのくらいは、自分で管理して食べれば何も問題ありません。
でも、食べすぎて10kg戻してしまえば努力は水の泡です。
成果は何の意味も持たなくなります。

目標の達成後、さらに痩せるかどうかは別として、同じように節制された食生活を一生続けていくことが、ダイエットの本質なのです。

ダイエットとは一生続ける習慣のこと

ダイエットという英単語(diet)が、本来は「痩せる」という意味ではなく「食事」を意味するものであることは、もはや雑学としても有名です。

語源的な意味からも、ダイエットが一生続ける習慣であることが伝わるでしょう。

たとえ何kg痩せたとしても、ダイエットが一生続けるべきものであることを考えれば、自分の現在の体重変化が成功か、失敗か?については、死ぬまで分からないことです。

脂肪が残っている時期は、少し運動すれば数kg単位で体重はすぐに落ちます。痩せるほどにダイエットが難しくなる理由は、落とすべき脂肪そのものが減っていくからです。

たとえ理想の体重を実現しても、なかなか思うように体重が減らなくても、ダイエットに成功という概念はありません。

個人差はあれども、一生変動し続ける体重および体脂肪は、一生自分につきまとうものです。
もしも、ダイエットに成功という概念があるとしたら、それは幸福を感じることではないかと思います。

ダイエットのその先にある目標というのは、体重が数値として何kg減ったかということではなく、そのことによって健康になるとか、着たかった服を着れるようになるとか、病気を治すとか、恋を成就するとか、スポーツの大会に出場するなどによって、自分ないし自分にとって大切な人が、幸福を感じられることにあるのではないでしょうか。

体重も脂肪も、あっという間にまた増えてしまうものです。
その点に一喜一憂するのではなく、引き締まった自分の身体がもたらす幸せとは何なのか、について考えてみましょう。

もし今の体重で自分が満足できるなら、そもそもダイエットの必要なんてないのかもしれません。

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