学級閉鎖の数は去年の5倍以上に!感染予防例年以上にしっかりと
今年のインフルエンザは例年よりも早い時期から流行の兆しが見られていましたが、直近の1週間で医療機関を受診した患者数は、推計約30万人を超え急激に増加。全国各地で「注意報」が出されています。
今年のインフルエンザは感染力が強い
厚生労働省の発表によると、9月から今月までに確認されたインフルエンザ患者数は全国で約97万4000人で、直近の1週間だけでも約33万人と急激に増加しています。その流行のペースは非常に早く、学級閉鎖に追い込まれている学校も相次いでいます。
学級閉鎖は去年の5倍以上
去年の同時期の学級閉鎖が行われた学校などの施設(保育所・幼稚園・小学校・中学校・高等学校)の数は216校。それに比べ今年はすでに1223校と、去年の5倍以上の施設が学級閉鎖に追い込まれる事態となっています。
注意報レベル「10人」
1週間で1医療機関あたりの患者数が「10人」に達すると、”注意報レベル”とされています。今年はすでに16都道府県で「10人」を超えており、北海道、青森、宮城、富山では20人前後と多くなっています。
国立感染症研究所によりますと、1週間のインフルエンザの患者の数は、今シーズン初めてすべての都道府県で増加しました。今シーズンは流行の時期が例年より早く、専門家は「ピークに向け患者の急増が続くと考えられる。手洗いなど徹底してほしい」と呼びかけています。https://t.co/SARr0ZZIHy
— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) December 6, 2019
感染予防をしっかり
予防接種を受ける
インフルエンザは予防接種を受けることで、感染のリスクを下げることができます。それでも、100%防げるという訳ではないので油断は禁物です。
予防接種を受けられない人は自身で対策を
持病やその治療によって免疫力が著しく低下している人は、予防接種を受けられない場合があります。そんな人は「うがい・手洗いをしっかり行う」「人混みは極力避ける」「主治医に相談する」など、自身でインフルエンザから身を守る対策を講じてみましょう。
予防接種を受けた、受けていないに関わらず、”うがい・手洗い”は基本的で大切な予防策です。しっかり行いましょう。
感染拡大予防もしっかり
インフルエンザに感染し発症してしまった場合は、周囲に拡散しないよう注意しなければなりません。
- 熱が下がってもしっかり完治するまでは、人との接触を極力避ける
- 咳やくしゃみをする際は、ティッシュやハンカチ、袖、マスク等で、口や鼻をおさえる「咳エチケット」を心がける
- 人と接する際は、マスクをしっかりと着用する
マスクは感染予防に使うよりも、感染患者による感染拡大を防ぐことに使う方が効果的だと言われています。特に近くに人がいる時は、咳やくしゃみでウイルスを飛散させないようマスクの着用は必須です。
例年とは違う流行を見せているインフルエンザ。インフルエンザは高齢者や重い疾患を持っている人が罹れば、命を落とす可能性もある怖ろしい感染症です。風邪の延長線のように考えず、例年以上にインフルエンザの感染予防、感染拡大予防に努めましょう。