小林製薬のネーミングセンスに嫉妬！

名人

7年前

数々のヒット商品と独自のネーミングセンスで業界のトップブランドとしての名をほしいままにする小林製薬。

「熱さまシート」「のどぬ～る」「ガスピタン」「ナイシトール」など、秀逸なネーミングセンスでヒットを飛ばした製品は数えきれないほど。

そんな小林製薬のコーポレートスローガンは
「”あったらいいな”をカタチにする」です。

テレビCMでも頻繁に目にし耳にする小林製薬の製品の数々。
高い品質もさることながら売上に多大な貢献をしているのがその商品名です。

小林製薬らしいダイレクトな商品名…強力効果の「冷凍庫用　熱さまシート　ストロング」発売　小林製薬https://t.co/g5BAPlKLts

— 産経ニュースＷＥＳＴ (@SankeiNews_WEST) 2017年9月26日

ざっくり

熱が出たときに額に貼る「熱さまシート」と聞けば、「なるほど、熱を冷ますために使うんだな！」と、用途が容易に理解できます。

「のどぬ～る」なら「のどにぬる薬か」と理解し、どこにぬるんだろう？と、パッケージを見れば箱に赤くなったのどの絵が描いてあるので「なるほど、風邪のときのどの炎症に効くんだな」と、すぐに分かります。

かっこいい名前にこだわるのではなく、庶民的で馴染みの深い言葉を選び、「わかりやすさ」を一番にネーミングする姿勢は、それだけでも消費者に選ばれる理由として納得させられます。

明日から夏休みをとる、下の者に休めないほどの大量のおもしろネーミングを課す。さぁどうするか楽しみでたまらないわ。

— 小林製薬ネーミングセンス(笑) (@kobayashi_name) 2017年10月3日

耳に残るネーミングとともに忘れてならないのは、製品の使い勝手の良さと、用途に応じてピンポイントに対応してくれる機能性の高さです。

たとえば「トイレその後に」なら、消臭剤という枠をさらに狭め、用を足したあとのトイレ内の匂いを一時的に消すことに機能を特化しています。一見、マーケットを狭めているようにも見えますが、用途を絞ることで製品のブランド力を高めているとも言えるのです。

その他、毎日使うステンレス魔法瓶の内側のぬめりを残さない用途に特化した「ステンレス水筒洗浄中」などの商品もあります。水筒洗浄専用とは、こちらも用途が限られていますが、ニッチをついた製品ですね。

昨日のうちでの会話。「Jアラートってさ、小林製薬がネーミングしたらどんなだったのかな」「ナッタラニゲールじゃね？」

— 切妻　緑 (@CordeliaFAnne) 2017年9月21日

「糸ようじ」などは、そのままだなと思われることでしょう。今では、他社の別の名前の同じような機能の製品に対しても、「糸ようじ」って言ってしまいませんか？

それが、名付けの戦略にまんまと嵌った証です。

アクエリアスでもアミノバイタルでもC1000ウォーターでも何であれ、スポーツドリンクをすべて「ポカリスエット」って言ってしまいませんか？

私の母は、トーストにぬるマーガリンを、商品名が何であれすべて「ラーマ」と呼びます。

小林製薬のネーミング大好き✨あなたの好きなネーミングはどれですか？予選を勝ち残った商品達の決勝戦です。優勝はどれだろうね🏆
あっ！一票いれてくれたらいいな。

— フロップデザイン (@flopdesign) 2017年9月20日

一度、小林製薬のHPを暇つぶしに見てみると楽しいです。「こんなネーミングしてるんだ」「この名前うまいな」など、新たな発見ができると思います。

さらに、特化した機能性の高さからも、小林製薬は今よりもっと評価されてしかるべき、と思ってしまいます。そういう私はあまり製品を買わないのですが……ネーミングばかり見て、楽しんでいます。